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タダでは終わらない(笑)

第一回終了!


次の募集開始時は新しい職とか公開してからお伝えします!


 ミルダの街、立花詩歌のマイホーム。



「……じゃあアイテム分配はこれでよしとして、ドロップしたアクセサリーとかはどうします?」


「目新しいものないから欲しい奴だけ取ったらあとは売却で山分けにしません?」


「ワシもそれで構わん」


 現在時刻は午後の8時。そろそろログアウトしないといけないメンバーも居るためすぐに取り分の話し合いが始まった。

 とは言えそこまでもめることはなく、かなりあっさりと決まっていく。


 ……ように思われた。


※何が起こったか


 アイテムや(ゴールド)の配分が終わり、一息つく間も無く全員の視線はテーブルの上に置かれた装備に注がれる。

 タナトスマフモのドロップ品のそれは黒くモコモコとした防具だが、最早それは防具ではなかった。丸い尻尾がついた毛糸のパンツのような腰装備と胸元を覆って隠す毛糸の胴装備。名称は『モコモコフォールド』『モコモコアーマー』。ユニセックスで、男女どちらでも装備でき、なおかつ二つを同時に装備するとAGI50%アップというとんでもない効果が付いていた。

 不気味な沈黙があたりを支配した中、口火を切ったのは、


※誰か


「これは防具じゃない……防具じゃありませんよ、これは! 高級ランジェリーと言っても過言ではなーい!」


 たしぎだった。

 その後も毛触りがどうだの熱弁していたが他のメンバーも似たような心境だった。

 ユニセックスというのも完全にヤバい予感がして黙っているメンバーに拍車をかけていた。


 女性が着れば破壊力が強すぎてまともに直視できないし、逆に男が着たらやらないかと準備している青いツナギの人に襲われかねない。誰がこの破壊兵器を引き取るかが悩みどころだった。

 だが、一つはっきりしているのは、


((((((あの人に渡してはならない!))))))


「ンフフフ……こんな扇情的な衣装、たまりませんネェ……」


 悟に渡れば確実に罪のない誰かが犠牲になることが確定してしまい、それはここにいる全員が気付き、阻止しようとしていることだった。とは言え可愛い外見で装備しているところは全員が見ようと、いや、見たいと思っていた。

 だが、自分の欲求を通そうとすれば足を引っ張り合うのは目に見えているわけで。


「あ、あたしは靉ちゃんが着ると似合うと思うんニャけど」


「それには激しく同意します! しかし、詩歌さんが着るとより美しくなるのでは?」


「貴方は黙ってください。正直破壊したほうがいいとも思いますが」


「待て、この性能をみすみす捨てると言うのか?」


「わ、私はどちらかと言えばイヴリさんが似合うかと……」


「恥ずかしくて死ねます。お金積まれてもヤです」


「それでは間を取ッテ、この私ガ……」


「「「「「「それだけはダメだ!!」」」」」」


 それからしばらく言い争いが続いていたが、見かねた靉靆から折衷案が出された。

 その手には八面ダイスの姿が。


「これを振って、出た数字にわりふられた人に使ってもらいましょう! 8が出たら売ります!」


 そして皆が見守る中、ダイスが振られた……


※誰になったか


「「「うおおおぉぉぉ!!」」」


「み、見ないでくださいー!」


 哀れ部屋の中には自分で振って自分が着る羽目になった靉靆が顔を真っ赤にして三名から逃げ回っていた。


「も、もう我慢できないニャアアア!」


「写真を! この奇跡の光景を永遠の物にさしてください!」


「フウゥゥヲォォ! 私の網膜に至近距離で焼き付けネバ!」


 そんな詩歌とたしぎに悟を残った三人はため息混じりに見て、靉靆に合掌をした。「御愁傷様」である。


「に、二度とこんなの着ませんからねー!?」


 この後、靉靆がこの装備をWWOで着けたかどうかは本人しか知らない。





 WWOの新たな一ページは賑やかさに染まった退屈とは縁のない彼らによって刻まれる――




 

※何が起こったか

1.むちゃくちゃ強い武器があった

2.凄く綺麗な防具があった

3.なんかエロい防具があった

4.なんかキモい防具があった

5.新種の武器が出た

6.何か起こったと見せかけて何も起こらなかった

出たのは3!

期待を裏切らないサイコログッジョブ!


※誰か

1.靉靆

2.立花詩歌

3.イヴリ

4.辺 鋭一

5.たしぎ はく

6.三河 悟

7.ダオ

8.全員

出たのは5。

さすがですね(^o^)/


※誰になったか

1.靉靆

2.立花詩歌

3.イヴリ

4.辺 鋭一

5.たしぎ はく

6.三河 悟

7.ダオ

8.売却

出たのは1!

ラストの締めは靉ちゃんでしたヽ(´o`;

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