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あとがき
設定としては、よくある「婚約破棄もの」から始まった話です。ただ、同じような婚約破棄が二十年後にもう一度起きたらどうなるのか、そして、一度大きな失敗を経験したはずなのに、なぜ人はまた同じことを繰り返してしまうのか、というところから話を広げていきました。
世代を越えて婚約破棄が繰り返される、という発想自体は珍しいものではありません。そこで、なぜ繰り返されるのか、その理由の部分で何か独自性を出せないかと考えました。今回は、歴史の改ざんや都合の悪い記録を残さないこと、前の世代の失敗を正しく伝えないことなどを理由にしています。
書き終えてみると、もう少し「繰り返してしまう理由」を深く掘れたかもしれないとも感じています。それでも、婚約破棄という身近な物語の型から、二世代にわたる国家の興亡まで広がっていく話として、楽しんでいただければ幸いです。




