ダスクヒル革命軍本部
リュカス・ヴェイン 17歳
リセルナ・ヴェイン 8歳
ノエル・ハーバー 32歳
マナカ 19歳
あれ、俺…寝てる…ウィッシュ…ウィッシュはどうなった…
「ウィッシュ!!」
…ここは。木の天井、ふかふかのベッド。なじみ深い場所だ…ここは俺の…
「リュカス!!」
「うわ!?」
いててて。急にリセルナが飛び込んできやがった。
「リュカス!!私、ね、ずっとリュカスの看病してたんだよ…起きてくれてよかった。」
リセルナ…
泣いているリセルナを見ると心が痛む。随分と心配させちまったな。
俺はリセルナをギュッと抱きしめた。
「リセルナ、ありがとな!」
リセルナは俺の娘(養子)で8歳だ。すげえ可愛いんだよ!親バカとかじゃなくて本当に!!ちなみに俺は17歳。
「起きたか団長。ホント無理したね。私が居なきゃ死んでたよ。」
ノエルか…
ノエル・ハーバー。革命軍一の医師であり、科学者。32歳で独身だ。結構いい顔と体を持っているのに男ができない。まぁ、なんか怖そうだからな。
「村の皆は、ダスクヒルの皆は大丈夫なのか?」
ダスクヒルは俺ら革命軍本部が置いてある村の名前だ。
少し前、この村に毒爆弾が投下された。毒から村を護るために俺は犠牲になったわけだ。てっきり死んでると思ってた。
ん?じゃあ今まで見てきた夢は何だったんだ?ウィッシュは?マギアは?ただの夢だったのか?
「団長のおかげで誰一人毒に侵されてないよ。」
よくできた夢だな。夢の中の俺は記憶喪失で…
「リュカス!・・・リュカス!!むぅ~。」
あ、リセルナ怒っちゃった。ほっぺ膨らましてんのも可愛いな~。ホント天使みたい。
「あ~ごめん、どうした。」
あの後、色々話を聞いた。
オーレリア達がヴァルディナに幽閉されていること、ノエルと熙音はゴートヒルズのヒル姉と総帥様の鎖を調べに移動していた途中で、俺が空から降ってきたこと。
そして、俺が村を護って一か月経過していること。俺は一か月もの間寝ていたのだ。
本格的に戦争がはじまり、戦況は革命軍がやや不利だという。
「りゅ…リュカス…くん…」
「ほら!ちゃんとピシッてしなよ!」
「で…でも…」
「マナカ!頑張れマナカ!!」
ドアの向こうで話し声が聞こえる。
こそこそしてないで堂々と入ってきたらいいのに。
バコン!!!
・・・まじかよ。ドアぶっ倒して入ってきたぞ。
倒れたドアの上に女が一匹倒れている。その後ろにはリセルナ…後でお仕置きだな。
ドアに倒れている女が恥ずかしそうに立ち上がった。
「あ、あの…リュカス、君…僕のこと…おぼえて…る?」
いや、お前マナカだろ。俺が忘れてるわけないじゃん。色んな意味でお前は大事だ。
てかこいつ俺のこと君付で話してたっけ?てか俺の名前呼ばれたことない気がする。
「覚えてるけど…何?お見舞いに来てくれたの?それとも俺を殺しに…」
「そんなことしないです!!…もう…しません…」
あ、やばい、悪ふざけが過ぎたな…俺。
「マナカを虐めないでって言ったでしょ!!」
ごめんなさい…リセルナ様…