変な世界の可能性が出てきた。
最近いろんなアニメにはまりすぎて時間の消費が早すぎる
と場所を教えてくれて無事たどり着けたとさ。
(これがギルドかー――結構でかいな。)
冒険者ギルドの外装は木でできた大きな酒場を彷彿とさせる見た目であった。
ガチャッ
と初めてのギルドにちょっとワクワクしつつ扉を開けると、それとともに目に飛び込んできたのは、
「ウェーーーイ!!!これで俺の一人勝ちだぜー――!!」
「ちくしょー――!!飲まなきゃやってらんねーわ、ゴクッゴクッゴクッぷっはぁー――」
と賭け事をしたり酒を飲んだりするいかにもな冒険者たちの姿だった。
水都は最初ヤンキーみたいだなーみたいなことを考えていたので見えていなかったがよく見ると後ろに大きい大剣を背負っていたりハンマーを持っていたり様々な武器を持っていた。
(ちょっと持ってる人の見た目があれだけど大剣カッコイイなーやっぱ大振りで戦況を覆したりするんかなー)
「っとほかの人の武器に夢中になってないでこれからの生活のために本題の冒険者登録しに行かなきゃね」
そう言いながらいろんな冒険者が座っている席の横を通り過ぎ、受付の前に来ると
「冒険者ギルドへようこそ!登録ですか?買い取りですか?」
はっきりと聞こえやすい声で目をみて可愛い金髪長髪の受付嬢さんがそう言ってくる。
(うっそだろ!?この受付嬢さん可愛すぎ!!俺こんなかわいい女の子と話したことすらないんだけど…。)
水都には経験したことのない感覚だったので少し焦ったが登録をしないわけにはいかないので普通を装い
「登録でお願いします」と言った。
(あれ?でもそういえば道中でスライム倒して出てきたなんかきれいな石も拾ったよな…あれも生活の足しになるくらいのお金にはなりそうなぐらい綺麗だったし…今からでも言って買取もしてもらうか!)
「あのーやっぱり冒険者登録の前に買取もしてもらえますかね….これなんですけど…」
と言い、石を受付嬢さんに手渡すと、受付嬢さんの顔が一気に変わり驚愕の顔になった。
「何ですかこの魔法石の大きさ!?こんなの見たこともありませんよ!」
「えぇ!?」
急に大声を出して驚く受付嬢さんに水都もびっくりしてしまった。
「えぇ!?、じゃないですよ!まだ登録もしてませんよね!しかもッこれ何討伐したんですか!」
「え?でっでも俺はスライムを倒しただけで…」
「スライムを倒したぁ!?いやっでもこの大きさならゴニョゴニョ…」
(え?なにこれなんで?スライム倒しただけだよね、初心者が狩るような雑魚モンじゃないの?)
「とにかく、いろいろ聞きたいことはあるんですけどまだ登録してないんですよね?」
「まあ、ハイ」
「スライムを倒したステータスなんだからすごいに決まってるけど、とりあえずこの水晶に手をかざして…早く!」
そう言われて慌てて水都が水晶に手を乗っけてみると…
ヴォン
という音とともにいろんな数字の書いてある電子的な画面が出てきた。
攻撃力:24 防御力:19
速度:36 HP20
MP890000000
「えっなにこのステータス、攻撃防御速度全部素人の冒険者レベルなのに(速度だけは普通の大人ぐらいだけど)MPがえーといちじゅうひゃくせんまん…はっはちおくきゅうせんまんー!?]