うわあああああん!!!
「うわあああああん!!!」
「泣ーかしたー泣ーかしたー!いじわるをして、泣ーかしたー!せーんせいにいっちゃあおう!」
教室で、泣いている女の子と、その子を泣かせた男の子をはやし立てる子供たちがいた。
「まったく、何があったの!」
担任の先生は、慌てて駆け付けた。
「泣いてばかりじゃ分からないから、訳を教えて。・・・うん、うん。そうなのね。分かったわ。」
女の子の言い分を聞くと、先生は泣かせた男の子を怒った。
「こらああ!!!○○君!そんな意地悪なことをしてはいけません!」
「ごめんなさい。まさか泣いちゃうようなことだとは思わなくて・・・。」
男の子の目に、だんだんと涙が溜まっていった。
「でも、先生はボクの言い分を聞かなかったし、それに、そんな大きな声で怒鳴らなくても・・・うわあああああん!!!」
男の子も泣き出してしまった。
それを見た周りの子供たちは、担任の先生をはやし立てる。
「泣ーかしたー泣ーかしたー!理不尽なお説教で泣ーかしたー!○○君のご両親にいっちゃあおう!」
「そんなあ。教育委員会に訴えられると、お咎めが・・・。」
先生の目に、涙が溜まっていった。
「うわあああああん!!!」
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