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2話「体力なくなったけどゲームでつよいあおいちゃん!」

入学式から数日経過、部員募集が開始されたらしい。

 

最も俺はそんなのに興味ないし

運動系は無駄に体鍛えても俺は軍人だ、部で鍛えるよりも過酷な訓練だった。

文化系は得意じゃない!

 

航空機部でもあればいいのに…

また零戦にのって大空を舞いたい。

 

「あーおーいちゃーん!!!」

 

「おえっ!!!」

 

「ちょっ! 待て! 離れんかい蘭ちゃん!!」

 

最近蘭の行動がエスカレートしたきたような…いやまて

であってまだ数日だぞ!?

 

「あおいちゃん何部に入るの?」

 

「いや…私部活とか入らないよ」

 

だってめんどくさいし

 

「ええ? そうなのぉ? 一緒に運動部に入ろうよ…着替えとか・・・ウフフ」

 

目も発言もあぶねえええ…


 

「断る」

 

一言で断ってやった

 

「うん、そういうと思った、だいたい私も運動得意じゃないし」

 

じゃあ誘うなよ!

 

「ただ…あおいちゃんの着替えがみたか…なんでもない!!」

 

まさか俺の着替えみたいとかいうんじゃ…流石に変態すぎるそれはないなうん

そうだと信じたい。

 

そしてー!!!!!!! 


体育の時間

 

 

女子の体育教師は遠藤美智子(えんどうみちこ)という若くて綺麗な女の先生、

うざいオバハンじゃなくて安心した

 

「は〜い まずは50メートルのタイムをはかりましょう」

 

小学校か…まあ基本はまず短距離からだよな

 

俺の相手は蘭と相坂瑠璃(あいさかるり)というツインテールの子に

中島千穂(なかじまちほ)という活発な子だ


(フッ…軍隊上がりの俺の敵ではなさそうだ…)

 

そう思い込みスタートだ!!!


シュタッ!!!!


タッタッタッタッタッ!!!!!

 

我ながら快速だ! 最高速度!!!…なんてことはない

読書ならお分かりだろう…俺は女だ

勇ましいく強い男ではない、か弱い女の子だ

 

ビリだった…

 

(そんな!! 軍隊上がりの俺がなんで!?」

 

「イェーイ!! やった一位だお!」

 

ちなみに一位は千穂だ

 

「はぁ…ふぅ! あおいちゃん」


蘭がはなしかけてきた

 

「疲れたね」

 

「うんそうだね…」

 

たしかに疲れた…なんで50メートルごときで…

 

この日に普通どおり終わった

 

俺と蘭が歩いていると後ろから二人の女の子が追っかけてきた

そして俺にだきついて

 

「つっかまーえた!」

 

「ぎゃぁ!」

 

「ハハッ 今のは冗談だお!」

 

「いてて…きつい冗談だね…」

 

「まったく千穂ったら…女の子の転校生にホントよくだきつくよね」

 

そういってるのは千穂と小学校から友達らしい瑠璃だ

 

「アハハッ あいさつさあいさつ!」

 

「元気なあいさつだね…アハハ」

 

苦笑いで答える

 

しばらく話ながら歩いてると駅前に来た


すると千穂は親指をゲーセンのほうへ向けた


「折角だから遊んでこーぜぃ!」

 

「しょうがないわね、蘭たちも行く?」

 

「お供するね あおいちゃんいこ」

 

「えっ? ああ…うん!」

(ゲーセンってなんだ?)

 

「ところで千穂? アンタ金あるの?」

 

「いやーあるんだけどさぁ あんりねーんだよ遊ぶのはひとり一回ね」

 

「ちぇ つまんないじゃん」

 

「ごめんね 私ももってないよ」


みんなは一斉にあおいをみつめた 


「私がもってると思うの?」

 

みんなあきらめたらしい


ちょっと歩くと千穂はあるゲームの椅子に座った

 

「誰かこれやろうぜ!」

 

「こんばっとふらいとしみゅれーたー?」

 

「これ結構リアルで迫力あって難易度もそれなりに高くて面白いぜぇ?」

 

「あたしは飛行機の操縦のしかたわかんないからね却下」

 

「私もこーゆーのあまり得意では…大嫌いじゃないけどそのよくわかんないよ」

 

「ちぇ、一人じゃできねーのにこれ」

 

空中戦…だよな?

おお!!! なんか久々に燃えてきた!!

とりあえず女の子口調で言ってみた


「いいよ!私が相手になってあげる!」

 

「おお! あおいちゃん! あたしの心の友よぉぉぉ!!」

 

まずは機体選択だ

 

「んー、あおいちゃんはじめてそうだからハンデつけてやろう!」

 

F4Fワイルドキャットを選んだ、たしかにこれなら容易に勝てる。

…ってか千穂こんな機体よく知ってるな…

 

「じゃあ私はこれにしよう」

 

ワイルドキャットとくればここは零戦二一型だろjk

 

さあ空戦開始!

 

ブオオオオオオ!!!

 

音はわりとリアルだ

 

ダダダダ…

 

千穂が発砲してくる

あおいは零戦の得意な格闘戦にもつれこもうとするも千穂はうまい

こいつ…相当やりこんでるな!

 

(フッフッフッ…あおいちゃん零戦はたしかにいい飛行機だけど

 このワイルドキャットは当時それとまとも戦える唯一の戦闘機なんだよ?)

(つまり超本気だせば零戦にも勝てる!

 ましてや相手は素人のあおいちゃん!)


 

ブオオオオオ…

 

(千穂っていったっけこの子…強いな…

 機体の特性をよく活かした戦い方だ)

(こっちも零式戦の特性を活かした戦い方をする!)

 

ブオオオオ…

 

二人の空戦は激戦となった


(おっおいあおいちゃん強いんじゃね?)

 

(今だ!くたばれ千穂!!)

 


ダダダダダダ…!!!!


7.7ミリで距離を測った後20ミリ機銃を打ち込む!

 

ドゴォォォン!


「あちゃー!!!負けた!!」

 

「やったぁ勝った!」


ゲームでも空中戦に勝つとうれしい

 

「あおいちゃん強いね!」

 

「え? そうかな?」

 

実際に海軍航空隊の人間だったなんて言えないよなうん

 

なんだかんだでゲーセンは楽しかった。

 

またいつもの通学路を通る、しかし千穂だけは最後までいっしょだった

なぜなら…

 

(家向かいかよ!!)

 

「なぁ〜んだあおいちゃん家近くジャン!」

「明日休みだから遊びいっていい?」

 

こいつの頭には遊ぶ以外ないのか高校生だろ

まあ暇だし許可はした 


「うんいいよ」

 

少なくとも千穂は蘭といるよりは疲れない、そんな気がした。


「じゃあ明日ね!」

 

こうして俺は帰宅した。

 

そしてー!!!!!!!!


夜-

 

なぜか俺は出撃前撮影された写真を持っていた。

男の時の自分と後部銃座に座っていた新米の中島が写っていた。

 

「…」


(中島…すまねえ俺だけ生き返っちまって…)

(姿が女子高生でも命は命だ)

(すまねえ…若くて希望のあるお前だけ死なせてしまって)

 

 

(明日は休日か…まあもう寝るか)


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