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12話「千穂のお爺ちゃんの家に遊びに行くあおいちゃん!」

8月…


お盆だけらみなさん実家へ帰ったり旅行にいったりするらしい。

うちは爺さん婆さん全滅したから行くところもないけど…


ただそれじゃあ寂しいからどっかいこうぜって親父は言うけど…

高校生にもなるとアホらしくてアホらしくて家に夏の間家にいる予定の

美緒お姉ちゃん含む4人でいきやがれって感じだ


でも…


8月11日

みなさん旅行に行ってから1時間、



ピーンポーン


「誰かな?」


ガチャ


「おぅ〜っす! あおいちゃん!」


「あっ! 千穂!」

「まだ二俣にいたんだ!」


「明日から実家帰るから挨拶しにきたんだぜ!」


「そうなんだ


あれこいつ行ったら俺一人ぼっちじゃね?

まあいいや


「あれ? あおいちゃんみんなは?」


「旅行行った、まあ私はアホらしいからいかなかったけど」


「ちょうどいいや! 一緒いかない!?」


「えっ? なんで?」


「いやぁ…親とあたし3人じゃさみしいかなぁって」

「親も友達連れてきていいって行ってたし…どうあおいちゃん!」


そういえばこいつ部活は? たしかどっかに入部してたよな…まあいいや

とりあえず千穂と一緒なら退屈なことはなさそうだし


「いいよ、千穂つきあってあげる」


「よっしゃあ! 今年は暇じゃないぜ!」


…ってかコイツ高校生にもなって親と一緒に帰省すんのかまあいいや

ちょっと子供っぽいところが千穂のかわいい所だったりして…

 

8月12日

千穂の家の車で千穂の実家がある蒲生町へ


実家


「うわぁぁ マジで田舎だ」


「でしょ? かろうじてケータイが圏内なんだけど…まあ暇だわ」


「だろうねぇここじゃあ」



「おお、千穂、それとお友達さんかな? よくきおったのお!」


元気に挨拶してきた老人、こいつが千穂の爺さんか…

なるほど確かに


 死 ぬ 気 配 な し ! !

 

 

「爺ちゃん、この子あたしの友達、あおいだよ」


「えっと…よろしくおねがいします」


「はははっ よろしく」


84歳の癖に動きはやたらいい

 

「さて お婆ちゃんたちに挨拶しないと…」


「故人なの?」


「うん…三年前に」


婆さんのほうが先に死ぬのもまためずらしい気がした


「あっ…」


ずらりと並ぶ写真の中に中島の姿があった。

海軍の飛行服を着ていた。


(中島…)


「私も挨拶するね」


「いいよ」


(中島…俺だけこんな所で楽しく生活してて…すまん…)

 


「ねえあおいちゃん? 近くに川あるんだけど遊びにいかね?」


「えぇ〜? 子供かよ」


「いいでしょ? どうせ暇なんだし」


「しょうがないなぁ…いこうか」



そしてー!!!!!!!!!!!!!


「きゃっきゃっ!!」


「んもぉ千穂つめたい!」


「アハハ…


何気に楽しかったという


そしてー!!!!!!!!!!!!!!!!!



(うわースイカとかありがちだなぁ)


なんていいながらムシャムシャてべるのであった。


そしてー!!!!!!!!!!!!!!!


夕方


「おーい! 風呂沸いたぞーい!」


千穂の爺さんが大声でいう、まず孫たちを入れるらしい


「う…うん…」


「どうしたの千穂?」


「い…いや…」

「ここの家の風呂木桶風呂なんだよ」


「も…木桶風呂?」


「そう…しかも家から丸見えなんだよ…外も丸見えだし…


「げっ!? マジか…」


「はぁ…毎年あたしの体何人に見られたことやら…」


「だっ…大丈夫だよ!!! どうせ年寄りどもはインポだし

 見ても興奮しねーよハハハハハッ」


とはいうもののちょっと恥ずかしかった


そしてー!!!!


風呂-


「せまい〜」


「ちょっと千穂ぉ さわらないでよ…」


「しょうがないでしょ…せまいんだからぁ」


「抱き合えばすこしは広くなるんじゃない?」


「千穂ぉ それ千穂がやりたいだけでしょ?」


「あたりー!!」


「んもぉ…千穂ったら…」


ちゅ…


二人はキスをする…二人にとってファーストキスだ


だが二人は知る余地もなかった…


「あおいちゃん…あおいちゃんのすべて…みれた…僕しあわせー!!!」

「でも千穂…僕は君を許さない…僕専用のあおいちゃんを横取りしようなんて!」


佐藤裕也に見られている事を…


そしてー!!!!!!!!!!!!!!!!


夜-


千穂はとっくに寝たがあおいは中島の写真をみていた


(…)

(そもそも俺はなんでこんな所で生活しているんだ?)

(あの眼鏡女、俺が若いから生き返らせたのか? よくわからん)

(でも若いだけなら中島のほうが若い…)


ター


「!!」


あけたのは千穂の爺さんだ


「ありゃ あおいちゃんだったかな まだおきてたのかい?」


「えっ? ええ眠れなくて」


「ハハッ よくわかるが寝ないと翌日にひびくぞ」


「あっはい」


「ところでなにをみておったんじゃ?」


「えっ!? いいいやぁとくに!!」


適当にごまかしておけ?


「もしかして次郎の写真か?」


「次郎?」


中島の事か…

ってか好きなの?とかきかれそうで怖いから適当な理由でもつけとけ!


「この人…随分わかいのに死んじゃったんですね」


「ああ、次郎はワシの弟じゃ、若くして死んだのは悲しい」

「だがお国の為にししかたなかったのかもしれない」


本当は知っている、俺の棺桶の後部銃座にその中島次郎がいたからな


「あいつは4月6日、特攻した」

「あおいちゃんなんのことかわかる?」


「えっ? まあだいたい…」


「そうか…今の人間歴史に弱いからな、ワシ一人で何いってんのワケわからんじゃ

 ちょっと空しいなと思って」


「いえいえ大丈夫ですよどうぞ語ってください^ ^」


「あいつはな、初の戦い…初陣が特攻じゃった」

「ワシもその作戦に参加した、特攻機だったがワシは機体の不調で出撃できず

 だらだら長引いて終戦を向かえ生還した」


「しかし弟は違った、船につっこんで死んでしまった」

「まあその時次郎が乗ってた飛行機の操縦士がたまたま上手で特攻は成功はした、

 帰らぬ人とはなったが…」


「その時の次郎のパイロット…あおいちゃんと同じ名前じゃったな 

 字は違ったしそいつは男だったがな」


「えっ? 奇遇ですね!」


「ハハッ まあそんなワケで弟は19歳という若さで死んでしまった」

「その分ワシは84まで生きておるがな! 弟の分までしっかり生きたぞ!」

「あおいちゃん、今、日本はもしかしたら戦争に直面するかもしれない」


「えっ?」


そうだ、平成の世は平和だって理由で眼鏡女はこの時代に俺を生き返らしたが

北朝鮮とかいう我が国の領土に勝手に建国しやがった国が今日本を敵視している。

中国とかも仲間らしい。


「もしかすると徴兵制が施行されあおいちゃんも戦場に行くかもしれない…」

「だがそうなっても特攻や万歳突撃はするな、あと普段の生活でももうだめだと思い

 人生を捨てるような行為はしてはならんぞ」


「…」


「さてワシの長話を聞いたら眠くなっただろう、おやすみ」


スー



(そうだ…どこかで見た顔だと思ったら…部下の中島太郎だ…)

(あいつは生きていたのか…)


(しかし本当に眠くなってきた…寝るか)



その後帰宅し残りの夏休みを時間を大切にすごしそして8月26日…ふたたび学校が始まった


皆様方のご感想お待ちしております。

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