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第一話 あなたは死にました

やっつけで書きました。暇な時に更新していきたいですね

 目を開けると、そこは真っ黒な空間だった。俺はこれに若干の既視感を覚える。

状況を頭の中で整理していると真っ黒な空間に、突如光が灯された。


「眩しっ!」


思わず目を瞑ってしまう。そして瞼の奥から差し込む光が弱まってきたころ、俺は再び目を開いた。


「こんにちは。氷室(ひむろ)裂多(さきた)さん。私の名前はソニア。ソニア・メルドリッヒと言います」


「お、おう」


光の主は何とも可憐な女性だった。年齢は幾つくらいだろうか16くらいだったら俺のドストライクなんだけど。でも、16歳にもなる女性がこんな中世のローマ市民のような服装をしていたら変だな。取り敢えず普通でないのは明らかだ。


となると


「ここコミケ?」


女神がずっこけた


いや、だって俺の中でコスプレと言ったらコミケだし、唯一皆がコスプレするであろうハロウィンも今日ではないはずだ。そもそもハロウィンにローマ市民の服装してたらなんか放たれてる謎の神聖さに多くのお化けが浄化されてしまうだろう。

「お菓子をくれなきゃ悪戯しちゃうぞ!」とか言った暁にはローマ式正義の鉄拳が降ってくるぞ


「あ、あのですね。この服装は主神様から頂いた神聖な——はぁ。もういいです」

「あきらめ早ない? 別にいいよゆっくり話してもらって。ほら深呼吸」

だって俺基本的に暇だから。学校で仲良くしてくれてる人は皆俺の家から遠い場所に住んでるから滅多に遊ぶことないし。というか基本的に部屋から出たくない。


この前買ったゲームも今日一日メンテでプレイできないし。あとはやることと言えばネットサーフィンくらいだけど生憎今俺のPCはエンターキーが壊れてて使い物にならない。


こんなことになるなら近所に住んでる子供たちと仲良くしとけばよかったと何度思ったことか。


「ありがとうございます。……すぅ……はぁ……。はい、落ち着きました」

「おお、おめでとう」

「はい。すみません。いきなりこんなところに来たのに私の気遣いをしてくださって……あなたに神の御加護があらんことを」

「お、おう」

なんか急に目の前のコスプレ少女が祈り始めたぞ。てか、この人キリスト教徒なんかな。ポーズが完全にそれなんだけど。

まぁ、いきなり顔以外の全てを隠したまま一日五回土下座みたいなことされても困るし玉がたくさんついたブレスレットを手に掛けたまま念仏を唱えられるのも嫌だったからいいんだけどさ。やべ、あんまり言うと本職の方に怒られる。誰にも口に出して言ってないけど。


「最初にお尋ねします」

「おう」

「あなたは自分がさっきまで何をしていたか覚えていますか?」

「そりゃもうばっちりに。確か休日だから特にすることもなくてずっとベッドに寝転がってて、それから」

「それから?」

「ベッドが爆発した」

「何でですか! とツッコミたいですけど実際にあなたの視点から見たらそうなんですよねぇ。実はあの日、2022年の9月12日に貴方の家に爆弾魔が侵入してきました。そして爆弾魔は貴方の部屋に真っ先に入ると自作の手榴弾を投げ込んだのです。その日寝て起きての繰り返しで頭がぼーっとしていた貴方はベッドの下の手榴弾に築くこともなく」

「なるほど。それでどかーんといったのか」

「はい。どかーんといきました」

「ハハハ。ひどい話だな」

「貴方の話ですよ……」

「それで? 俺の家族は大丈夫だったのか?」

「はい。あなたの家族はみんなデズミーランドに旅行に出ていたので」

「嘘だろ!? 俺そんな話聞いてなかったぞ!?」

「そ、そうなんですか……」


おのれ我が家族。5日後のテストに向けて勉強を一切していなかったのがバレてたってことか?


「ん?」

「なんですか?」

「なんかさっきからスルーしてるけどさ。その話が本当なら」


「はい。氷室さん。あなたは死にました。ここからは次の人生の話をしましょう。簡単に言うと転生ですね」


「え、やだよ」


「はい!?」


「よしきた。今からなんで俺が転生したくないか説明してやろうじゃないか」


ここに来てからはショックが強すぎたからか中々思い出せなかったが、そろそろ記憶がはっきりしてきた。

教えてやろうじゃないかこの女神(ソニア)に。俺という(モノ)がどんなものかな!


文字量は毎回少なめです。ソニアと裂多の愉快なやりとりを楽しんでいってもらえればうれしいです

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