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歴史探究  作者: 暗落底狂楽
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女神崇拝

次は視点を少し変えて女神崇拝に付いて記す。


人と言う種は最初は狩猟と採集のみを行い、農業はやっていなかった。

農業をやれば食料の確保が安定するので、次第に農作を行うようになった。

所が飢饉が起こると餓死者が出る。

これに付いての対策は、狩の量を増やす、口減らしする、他の集落を襲撃して食料を奪う。

この三つ以外の対策は存在しなかった。

子供を殺すか、老人を殺すか、それとも他の集落を襲撃して自分達が死ぬか、働き盛りの若者がそんな話をする世界だった。


そんな中、食糧難に対して新しい対策を考えた一族が現れた。

その対処法が結納文化だ。

自分の集落から嫁に出す事で嫁に出した分だけ口減らしをし、対価として作物を受け取る事で餓死者を更に減らした。

一つの集落ではこんな事は出来ない。そしてそれが二つや三つでも大して変わらない。

そこで結納文化を持つ集落を増やすと言う当たり前の事を実行した。


結果的に結納文化は共通語を生み出した、そして他の集落を襲撃して食料を奪う者に協力して制裁をかす事で争いが無くなり、次第に国が生まれた。




稲作しかしていない民族にサツマイモを結納品として渡したらどうなるだろうか?鳥に食い荒らされず水不足でも育つ食料は救荒作物となるだろう、結納のおかげで食料が安定する、結果として自分を売って作物の種を集落に齎した女性が大地母神として崇められるのは当然の事だろう。


更に結納の対価の女性が妊婦だと相手の集落から不満が出る、女性を処女のままにするには男から隔離する必要が有る、山の上に処女隔離所を作った結果、山の神になり天の神になって行くのも当たり前の話だ。


政略結婚を行う山の神が縁結びの神になる理由も理解できただろうか?


大地母神=処女神=山の神=天の神=縁結びの神=商売の神

この文化を日本では比売神(ひめがみ)と言い、自分の命を売る事から古事記には『比売命』と記述された。

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