ギリシャとメディア
前回は『シュメール』『メールス』『アン』に付いて学んでもらった。
今回はギリシャ神話に触れて行く。
ギリシャの主神はゼウスと言う、ただしギリシャで神を表す言葉は、ゼウスでは無い。
『デウス』である。このデウスに関する知識を今回は深めようと思う。
まずはデウスと言う言葉が他に何処で使われているか並べてみる。
デウス・エクス・マキナ、アスモデウスのたった二つしか見つからなかった。
他にはキリスト教のイエズス会でデウスと言う言葉を使うぐらいだ。
実は『アン』と比べて出現頻度が低いのには理由が有る。
『デウス』は男神信仰のではなく女神信仰で、女性系の『デア』や『ディア』が先に使われていた。
これは『メディア王国』が由来の言葉だ。
結構有名な言葉でこのメディア王国の事を示す言葉がある。
『アイアンメイデン』処刑器具の一つだが、ヴァージンと言う言葉は古英語だと『メイデン』が使われている。
家政婦を『メイド』と言うのも、本来は結納の対価に嫁に来た処女が『メイデン』と呼ばれていたが、一人の男が多数の嫁を全て相手にする事が出来ないので、嫁から女中になっただけだ。
この風習は中世の貴族にも引き継がれ、下位の貴族の娘が上位の貴族の家にメイドとして仕える文化ができた。
そんなメイド文化は最初は神そのものだった。
ギリシャ神話にはペイリトオスの母とドリュオプスの母がそれぞれディアと言う二人の神という事になっている。コルキスの王女メーデイアと言う人物が登場する。
ローマ神話のディアナはディアとアナの合成語。
悪魔を意味する単語のディアボロ。
英語では、信愛を意味するdear、鹿のdeer、思想や発想を意味するidea等がある。
メディア王国由来の言葉と言う意味では、マスメディア、神殿のデン、ボスを意味するドンが男系名詞として変化している等いくつかある。
今回ギリシャ神話に触れた理由を述べよう。
『アン』以外にも『神』と同じ意味を持つ単語が有り、神話、言語、聖書等に登場している事を認識して貰う事。
西洋の神は中東由来の結納文化で女神崇拝だったという事。