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ぼくの詩集

無い

作者: 桜井あんじ

美しきものに

力なく


力あるところに

意思はなく


意思なきところに

なにも

はじまらず



つよきもの

やさしさを持たず


繊細なるもの

戦えず


幸福なものたち

先へ すすむことも できず


完成されたものには

死 あるのみ



かなしきものたち

さみしきものたち

鐘を たたく

こおん こおん と

その音 わびしく 響きわたり

かなしきものたち

さみしきものたちは

知性を もたず

ただ 鐘をたたき

嘆くのみ

この世の終わりが やって来るまで



欠けたるすべてのものたちは

希望を

空を見上げ

彼らの神に向かって

希望を!



幸福も希望も なにもなきところ

世界の はて


そこに

無がある


大いなる

無がある


そして

創造がある


新しき世界 そこに ありき

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