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先生、頭が痛いので異世界に行ってきます。  作者: YUKI
第一章 育成編
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4話 靄の正体

 只今、失神してしまったディアバルの執事、セバスさんの看病をしておりまする。


 そして、こう凝視してみて思ったんだが、セバスさんは、ディアバル同様靄がかかった様に所々見えない。


「のう、ディアバルさんや。なんで二人共こう、靄がかかったように容姿が見えないのかね?」


 ディアバルは、私の疑問に眉を顰め、暫くしてからあぁ!と声をあげた。


「それは、君が無意識に僕達イレギュラーの精神領域への侵入を抵抗しているからさ。」

「精神領域?」

「あ、精神領域っていうのは、簡単に言うと自身の身体に宿っている精神の世界って感じかな。精神領域は、自分自身の精神の表れ。そこには、他の者が入っていいはずもなく、僕が入っているのを追い出そうと君が無意識に僕達に抵抗したら、少し抵抗に成功し、僕達の姿に靄が、って感じかな」


 なるほど、よくわからん。


「つまりは、私が自分で靄をかけてるってこと?」

「まあ、そんなところ」


 そんな会話をしていたら、私の足元で転がっているセバスさんがピクリと動いた。


「あ、セバスさん。無理は、しないでくださいね。」


 私は、起き上がろうともがいているセバスさんの腰を支え、ゆっくり起こしていく。

 なんだろうか、このセバスさんから溢れ出る苦労人感は。


「面目無い。最近どうにも体の調子が…って、主!どういうことですか!まずは、深い謝罪の意を示してください!」


 セバスさんは、怒りのオーラを身に纏い、ディアバルに怒号を浴びせるが、ディアバルは知ったこっちゃないというふうに、下手くそな口笛を吹いていた。


 それから、またセバスさんの説教が始まったのは言うまでも無いことだ。


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