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お昼。

家に帰った次の日の昼前、俺は家の近くにある電化製品店に来ていた。もちろん電化製品を買いに来たのではなく、壊れてしまった携帯を直すためにやってきたのだ。

受付の所にいた人にそのことを話すと、早速手続きがはじまった。

携帯のお金は自分で出すことになっているので、新しい機種にする気はない。 お金がないわけではないのだが、こんなところで使うのはもったいないと思ったからだ。

ある程度手続きが終わると、代わりの携帯を渡されて、ある程度説明をうけた後で解放された。修理が完了したら、家かこの携帯にかかってくるらしい。

俺はその店に他に用事はなかったのだか、他の所をチラチラ見たりした後、家に帰った。


「ただいま」


「おかえりなさーい」


母さんの声がリビングの方から聞こえてきた。そういえば、さっきからいい匂いもしているので、お昼ご飯をつくっているのだろう。

俺は、それが気になってリビングに行くと、キッチンを覗いてみた。どうやら今日の昼飯はパスタのようだ。俺は母さんに昼飯ができたら呼んでくれ、と言うと自分の部屋に向かった。

俺の部屋は階段を上ってすぐ正面にある部屋だ。

部屋のドアを開けると、アリサが俺のベットに寝そべってマンガを読んでいた。読み終わったであろうマンガが、結構な数でベットの横に積み上げられている。


俺はマンガが好きなので結構集めているんだが、どうやらアリサは、もう三分の一は読み終えているようだ。


「あ、おかえり誠」


「ただいま」


アリサは俺が入ってきたこときずくと、俺の方は見ずに、マンガを見ながらそう言った。俺はそれに対して若干笑ってしまった。

どうやらマンガが本当に気に入ったらしい。


昼飯ができるまでは暇なので、俺は近くに置いてあったマンガを手に取ると、壁にもたれて読み始めた。




「ご飯できたわよー」


しばらくすると、下から母さんの声がした。

昼飯ができたらしい。俺は読んでいたマンガを、再びもとあったところにおくと、部屋の外に出ようとした。


そういえばアリサは、昼飯いるのかな。


「アリサ、昼飯いるか?」


「もらう!ずっとお腹減ってたの」


アリサはとっさに起き上がると、そう言って手をお腹の所においた。どうやら本当にお腹が減っているらしい。

俺は笑いながら、わかったわかったと言って、部屋から出て階段を降りた。


そういえば、アリサに嫌いな食べ物とか聞くの忘れてた。流石に嫌いなものを持ってくるのはかわいそうだしな。


そう思って階段を引き返して部屋に戻ろうとした時、俺の部屋ではない、違う部屋の扉が開いた。

出てきたのは雫だった。


「あ、帰ってたんだ」


雫は俺に気ずくと、対して興味なさそうにそう言った。


なんかひどいな。


「お、おう。昨日な。心配してくれたんだろ?ありがとな」


「し、してないし。別に…」


うわ、もしかして怒ったのか…。


少し気まずい空気が流れ始めると、 雫はそんな空気に耐えられなくなったのか、下に行くために早歩きで俺の横を通り過ぎて行った。

その途中、小さい声で雫が、バカと言ったようなきがする。


わけがわからん。やっぱりあの年頃の女の子は難しいな。

俺は改めてそう思った。


とりあえず俺も下に向かった。

昼飯を食べている最中に、アリサに嫌いなものがないかどうか聞くのを、思い出した。


忘れてた。まぁ嫌いだとしても、我慢して食べてもらおう。


ごめんな。




「ごちそうさまでした」


俺は昼飯を食べ終えると、フライパンに余ったパスタを皿に盛り、アリサのために二階に運んだ。母さんにそれをどうするのか聞かれたが、まぁ自分で食べるのだと言っておいた。


「持ってきたぞ」


部屋に入って、まだマンガを読んでいるアリサにそう言うと、近くに持って行っていった。


「ありがとう」


アリサは、それを受け取ると、ベットに座りなおして食べ始めた。凄く美味しそうにたべている。


「誠のお母さん、料理上手ね」


アリサは食べながら、満足げにそういった。

確かに、アリサは凄くうまそうに食べているが、俺にはあまりわからなかった。まぁおいしいけどね。


「そうか?毎日食べてるから、よくわからん」


俺が素直な感想を言うと、美味しいから、母さん大事にしなさい、とアリサに注意されてしまった。そんなアリサが少し可愛くて、頬が少し緩んでしまった。


アリサが食べ終わるまで、俺はマンガを片付けていた。そんな俺を見たアリサは食事をやめ、私が片付けるからいいわよ、と言っていたが、そんなに大変でもなかったのでそれを断って片付けを再開した。




「ごちそうさま」


「おそまつさま。どうする?そろそろ探しに行ってみるか?」


アリサが食べ終わるのと同時に、俺がマンガを片付けるのも終わった。探しに行くというのは、もちろん事故現場にいた人のことだ。


「そうね行きましょう」


アリサは読んでいたマンガを片付け、食べ終わった後の皿を俺に渡してきた。


「ごめん、片付けて来てくれる?」


まぁそれは仕方ない。母さん達にアリサは見えないので、アリサがそのまま下に食器を片付けに行ったら、食器が浮いて見えるのだ。アリサのことは母さん達に言えないし、俺が持って行くのは当たり前だ。


「おう。気にすんな」


俺はそれを受け取ると、アリサと一緒に下に行った。

階段を降りて台所に食器を片付けに行くと、母さんと雫が一緒にテレビを見ていた。


そういえば、母さん達が何か知ってるかもしれないな。

確か、事故の後のことなんかは母さんがほとんどやってくれたらしいので、俺とぶつかった車の人の話も聞いているはずだ。

たぶんだが。


「母さん、事故の時に俺とぶつかった車に乗ってた人のこと何か知らないか?」


とりあえず駄目もとで聞いてみた。

母さんはしばらく考えた後で


「うん、知ってるわよ。ちょっと待ってね」


そう言って、テレビの前を離れた母さんはリビングから出て行くと何処かへ行った。

しばらく待っていると、帰ってきた母さんから一枚の紙を渡された。見ると、住所と誰かの名字が書かれていた。


ちなみに名字の方は山田だ。


「これは?」


「それは、誠とぶつかった車に乗ってた人が家に来た時に、雫ちゃんが聞いてメモしたのよ」


なるほど雫が、か。

まだリビングでテレビの前に座っている雫の方を見ると、目が合った。


「雫が聞いておいてくれたんだって?ありがとな」


「別に、当然だし…」


そう言って、雫は再びテレビに視線を戻した。よく見ると少し顔が赤くなっている気がする。


もしかして、また怒ったのか? む、難しい…。気にしたら負けだな。


そう思うようにする。でも、今回は雫のおかげで助かった。


ありがとな。


心の中でもう一度礼を言った。

帰り、雫にコンビニでなんか買って行くことを決めると、早速その人の家へと行くことにした。


「やったね誠!」


後ろからついて来ていたアリサが、嬉しそうな声でそう言ってくる。


「そうだな。これで進展するといいんだか…」


「きっと大丈夫よ。大丈夫」


アリサはなぜか自信満々にそう言った。


てか普通、立場逆だろ…。


まぁでも、おかげで大丈夫なようなきがしてきた。心配するのはいいが、そのまま引きずるのは良くない。


アリサに助けられたな。


そんなことを思いながら家へと向かった。



その人の家はそんなに遠くなく、俺の家から歩いて15分だった。

ちなみに俺がひかれたのもこの近所で、もう少し行ったところにある。

家の方は結構新しく、一戸建てのいえだった。表札には、メモに書いてあるとおりの名字も書いてあったのでここで間違いはないだろう。


もう一度メモを確認してから、俺はインターフォンを押した。











久しぶりの投稿です。

見ている人はいないかもだけど、頑張ります。

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