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変態神様と淡白少女  作者: 月元 希実
始まり
4/6

story4

「アルバート様」


「何だ」


「離して下さい。あと、そこの書類の山を直ちに処理してください」


 現在アルバート様にがっちりホールドされています。しかも尻尾が邪魔だからと向き合って…。アルバート様の黒い髪が首筋をくすぐってる。退いてほしい。

 全く手招きされたと思ったらこれだ。もうこの変態どうにかしてください。


「飽きた」


「またそれですか。先ほどもお休みになられたでしょう」


 首に顔を埋めないで下さい。セクハラです。そこでしゃべるな。


「疲れてはいない。飽きた」


「そうですか。では処理してください」


 これを毎日繰り返しているのだ。こちらが疲れる。


「今日は随分と色んな奴に会ったのだな」


「いつもです」


 ここは神城。神たちの職場と言える。色んな神が出入りするのだ。主君以外会わないわけがないと何度も言っている。

 神たちの仕事というのは、人間の望みを聞き、ある程度の力を与え、時に残酷な運命を与えることだ。我が主君はその上に神の仕事の管理、神の監視、抑制、統治と神の王としての仕事がある。

 獣神は神の手伝い、護衛、使いと様々な仕事があるが、私の場合そこに神の管理が入る…。もう少し主君がしっかりしてくれれば、と何度思ったことか…。


「アルバート様、ただでさえ仕事が沢山あるのです。コツコツと終わらせてください」


「いくら仕事をしたって仕事はどんどん入ってくる。いつまで続ける?」


「ご辞職なさるまでです」


「…死ねというのか」


「アルバート様は死ねないでしょう」


 四の五の言わずに仕事をしろ、とばかりに力ずくで逃げ、書類の山をドンッと置いて部屋を出た。

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