第十一話 下級妖・魂音(こんね)
花子と朱音の元に『呪い』が迫っている!! 絶体絶命の最中、花子にはなにやら策があるというが、果たして――??
* * *
「ドゴーンッ!!!!」
って、なにこの安っぽい効果音!! とツッコミを入れている場合ではない! この効果音はそう――、
「『呪い』だっ!!」
「ついにきたのっ?!」
ガチか!! 第九話から近づいていたあの『呪い』ってやつが、ついに姿を現す! 個室の扉を破壊し、二人を本格的に狙いにきたのだっ!!
「おろろ~っ!!!」
って、なにこの鳴き声っ!! ちょっと可愛い(笑)!
って、なにツッコんでの! 緊急事態だよ、今は! なにせ、目の前に――!!!
「これが…『呪い』っ!!」
「ああ。ついに姿を現したな、『魂音』!!!」
『魂音』――花子はその『呪い』をそう呼んだ。今、二人の目の前にいる小さな『呪い』。コイツは一体なんだ?? 朱音は花子に問うっ!!
「魂音ってなに?!」
「魂音――こいつは下級妖だっ! 要は一番弱いヤツっ!! 言いなれば、モブみたいなもんだ! 言葉もまともに使えないし、頭も悪いっ! ただ突進しながら他の人間や妖を襲うというだけの、能無し妖さっ!!」
「能無し妖って…(笑)! 韻踏んでるっ!!」
って、朱音!! ビクビクしていたんじゃないのっ?! ツッコミを入れる余裕はあるのね…??
って、そんなことはさておき――、
魂音――この妖、花子が言う通り、やっぱ序盤に出てくるモブ系激よわ妖なのかもしれないっ! なにせ、コイツ見た目がまず弱そうっ! その名の通り、玉のような形にオタマジャクシのしっぽのような突起をもった、いかにも絵に描いた『魂』を連想される見た目だ。色は青白く発光している。
「って、花子さん! 早くコイツをやっつけてっ!!」
「おけっ! だが、私が地縛霊の力を発揮するには、君の…小娘の力が必要なのだ」
おっ! そして、ついに花子が動き出すっ!! って、えぇ?!
「なにそれっ?! 協力?? 私のっ、て?! そういうの早く言ってよっ!!」
と、これはマジで朱音の言う通りっ!! って、マジで本当に協力ってなんすか?? 花子さんよぉ…
「その…簡単さ。小娘、貴様には私の主になってもらう必要がある」
「えっ?? 主??? 全然わかんないっ!!」
つべこべ言っている間に二人のすぐそばに魂音が迫ってくるぞっ?! 花子よっ!! 早く説明をしてくれ――!!! って、次回に持ち越しっ?!?!




