バタフライ効果
注意事項1
起承転結はありません。
短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。
注意事項2
仕事でも乙女ゲーでもバタフライ効果ですよ。
バタフライ効果、という言葉をご存知だろうか。
小さな出来事が巡り巡って大きな事象を引き起こすという言葉。小さな蝶の羽ばたきが、何れ竜巻になって帰ってくる。というのが由来である。
そして何より、其れを身をもって知る事になるのは、数値を扱う人間であろう。
「桁一つ間違えた。0一つ打ち間違えた。最悪」
デスクで打ちひしがれて、呆然と現状を嘆くのは、同僚である。
私達の世界では決して起こしてはいけない間違いでありながら、非常に頻発すると間違いである。端的に言うと、物凄く厄介。
故、あらゆる人間が、あらゆる策を用いて、細やかな確認を行う。最も安全なルートで、ブレのない正確な値を出す。為に、ただ一つの値をだす為に、裏で膨大な数式を練る。
その事に関してコスパが悪いとボヤいていたのは、隣の同僚である。
「ちゃんと段階ごとにチェックした?」
「した。でも途中から、やり残しに気が付いて、直している最中に新たな問題が発覚した」
積み上げてきたものが、ある一つの事象によって、粉々に砕け散る。せいか、私達の世界の人間は、二度手間を死ぬ程嫌がる。
でもこれは何も仕事だけでは無い。ゲームでもある話。最初の選択権ミスって、ハッピーエンド迎えられない。なんてのと似ているかも知れない。
「バタフライ効果」
私がそうぼやくと、彼女は目を開いて顔を上げた。
「小さな事象が何れ大きな事象になって返ってくるってあれ? うちらの世界じゃ日常茶飯事だよね。最初終わってたは、後が全て壊れるなんて、ザラだもん」
彼女はそう吐き捨てて、また、新たな数式を練り出した。
小さな間違いで人を殺さない様に、多重の方面から物や結果を算出した方が良い。一度の間違いを見逃しても、次で発見出来れば大きな事象になり得ない。
私達にとって、バタフライ効果とは、容易く起こり得る事象なのだから。
風吹いても桶屋が儲かる訳じゃない。
どこか一つ失落したら、儲からないじゃん。
数値を扱う人間の方が、これを常々経験してるから、言葉変えない?
と思って日々数字と戯れてます。
最初期の計算ミス、見間違えが、何れ数千倍になって返ってくる。
なんてよくある話です。身をもって体験してます( ˙-˙ )
乙女ゲーと一緒ですよ。
共通ルートでハッピーエンドに向かう選択肢ミスると、バッドエンドに後々なるっていう。
コロッケ食べたいなぁ。
この世に絶対なんて事はないので、『かも知れない』という最悪な想定の元、また新たな表、数式を作ってます。
パッサカリアという言葉はヘンデルが有名らしいですね。