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異世界チーレム転生できたけど、ヒロインが全員ギャグ漫画の世界の登場人物なんだが?  作者: 亦塗☆さくらんぼ
第七章 寿司職人になろう!
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01 性欲を創作意欲に昇華しよう!




 ある朝のこと。


「クーゲル殿ぉ♥ もう性欲がムラムラ溢れて村になっちゃいそうなのである♥」


 ゆっさゆっさとクーゲルではなく自分の乳を揺らして起こそうとするシリー。


「ダルい表現すんなよ変態」

「あぁん♥ そんなこと言われると、人口5000人以上を有してしまいそうなのである♥」

「は? ……いや村から町になりそうって意味かよ。わかりづれぇな!」


 というか村から町になりそうも意味不明ではある。


 言いながらも、クーゲルはしっかり起床し身支度を整える。


「で? その溢れる性欲が何だって?」

「もはやオナニーでは収まらんレベルなのである!」

「知るかよ!」

「いいのであるか!? 吾輩がクーゲル殿以外の男にムラっと来ても!?」

「……いや、それは普通に嫌だけど」

「ちなむと吾輩も嫌である」

「だったら最初からいらんこと言うな!!」

「NTRが好きなヤツなんか脳に異常があるに決まっているのである! グッ、吾輩の心が悲鳴を上げているのである……」

「勝手に想像して勝手にダメージ受けてやがる……」


 スケベすぎてNGジャンルについても想像力豊かなシリーの弱点であった。


「ともかく、吾輩にも性欲がコントロール不能なレベルで高まっているのである! それもこれもクーゲル殿が吾輩とやることやってくれないせいなのである!」

「てめーのせいだろ。性別逆で考えると相当なクズ発言だからな? ……とはいえ、対策は必要か」


 めちゃくちゃを言うシリーの為に、クーゲルは考え込む。


「……そうだな、例えば性欲を昇華して創作活動をしてみるなんてどうだ?」

「創作であるか? 吾輩、スケベな本を描くぐらいしか思いつかないのであるが」

「欲情すんのと大差ねぇな……」


 クーゲルが呆れていると、そこに乱入者が現れる。


「だったら寿司にぎりゃいーだろボケが!!!」


 なんと、ルーデである!


「いきなり出てきて寿司だと? どういう了見だよ?」

「寿司職人って言うだろ? じゃあ寿司は芸術だろ」

「微妙に賛同してぇぐらいの詭弁だな……」


 言いながらも、クーゲルは考えてみる。


「まあでも、確かに料理に打ち込むっていうのも一つの手か?」

「つーわけで、アタシとメス豚で寿司職人パワーバトルしよーぜ!」

「なんだかわからぬが、望むところである!」


 こうして二人の少女が、寿司職人への道を歩み始めるのであった!

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