表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界チーレム転生できたけど、ヒロインが全員ギャグ漫画の世界の登場人物なんだが?  作者: 亦塗☆さくらんぼ
第三章 借金返済と伝説の聖女
12/43

02 ルーデのやらかし




 登録も終わったクーゲルはギルドを出て、適当な魔物でも倒しに行くことにした。


「……っ! 厄介ごとの気配がするッ!!」


 すると同時に、遠くから厄介ごとの気配が迫ってくるのを察知した!


「――クーゲルぅうううううッ!!」


 そう、ルーデであった。


 ルーデは泣きながら、思いっきりクーゲルへと飛びついた。


「うおっ!? なんだよ、ルーデ。どこ行ってたんだよ」

「うぅ……クーゲルの誕生日プレゼントを用意したくて、ちょっと街の方まで出かけてたんだよ」

「お、おう」


 珍しく可愛いことするじゃねーか、と思ったクーゲルであった。

 だが、すぐに期待は裏切られる。


「お金が無いから、まずはギャンブルで増やそうと思って……」

「おい」

「そしたらめっちゃ負けたんだ……なんかしらんけど……」


 自業自得である。


「それで文無しになって、プレゼントが買えなくて泣いてたのか?」

「うん? いや、そんなんで泣かねーし?」


 ケロッとするルーデにイラッとするクーゲル。


「じゃあ何なんだよ」

「いや……お金貸してやるって言われたから、ギャンブルで増やして返せばいいかと思ってたんだけど、それもスッちゃってさぁ」

「カスかよ」

「借金取りのギャングに追われるわ、軍資金として勝手に引き落としたクーゲルの貯金も返せないわでもう嫌んなっちゃうぜ☆」

「カスがよぉぉおおおおおッ!!!!!!」


 ハリスカリバーを抜いて渾身の一撃をルーデに叩き込む。


「俺の貯金!? なんで!? どうして俺の貯金!? なんで!?」

「おお……気が動転してクーゲル殿すら単調なツッコミしか出来なくなっているのである……」


 事態を冷静に観察していたシリーは戦慄した。


「つーわけでクーゲル! 軍資金がクーゲルの貯金だったから借金の名義もクーゲルにしといたんで、あとよろしくな!」

「は?」

「逃げるぞメス豚!!」

「おおっ!?」


 そのままルーデはシリーの手を取り、どこかへとスタコラサッサと走り去っていった。


「……は?」


 怒りのあまり頭の中が真っ白になったクーゲルであった。


 そしてさらに、真っ白になったクーゲルを突然のヤクザが襲う!


「てめえがクーゲルか!」

「借金返せやコラァ!」

「タマ取ったるぞコラァ!」


 ドドドッ、と沢山のヤクザが、今まさにクーゲルに襲いかかる!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ