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04 マツヤの予言
『七日後に洪水が起きます。七人の賢者と共に船に乗りなさい』
インド神話における洪水伝説で、マヌを救ったヴィシュヌの化身マツヤ/巨大魚。
七人の賢者の話は有ったり無かったりする。
『だって、ノアの方だけ八人居るのは不公平でしょ!子孫の数も負けるし』
と、言ったとか言わなかったとか。
マヌの乗った船はマツヤに引っ張られ、北方の山の山頂付近に到着して難を逃れた。
ノアの作った船は、アララト山に到着して新時代を開く。
世界中にある洪水伝説のうち、共に善行を成して絶滅した人類復興の要人となる二つの物語りは、あまりに共通点が多い。
「神さま仏さまマツヤ様、金欠の私に施しを!」
『ああ、マツヤは魚の化身だから、【牛めし】頼んでもダメだからね』
「では、うな丼で」
『ごめんね!期間限定だから』