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ヒットラーの予言

01 ヒトラーの予言


アドルフ・ヒトラー

1889年4月20日~1945年4月30日


第二次世界大戦直前、国内ではドイツを傀儡政権と不況から脱却させた英雄と言われた。

大戦後、敵国からは軍事独裁政権の悪魔とも言われた男。


政治や軍事だけではなく、神智学や伝承、オカルトにまで精通していたと言う噂がある。


そして、彼が後世に残したとされる予言が、あるらしい。



◆◆◆◆◆



2極化はますます進む。


1989年以後、人間はごく少数の新しいタイプの支配者たちと、非常に多数の新しいタイプの被支配者とにますます分かれていく。


一方は、全てを操り従える者。他方は、知らずしらずのうちに全てを操られ従わされる者たち。


しかも進むのはそれだけじゃない。人間がそうなるにしたがって、地球にも宇宙にも大変動が起こるのだ。


1989年以後、人類には宇宙からかつてないカタストロフィが近づくのだ。


人間が思い上がって宇宙の自然を犯すため、宇宙が人類に復讐の災厄を下すのだ。


そしてそれが人類を、想像を絶する究極の状態にみちびいていく。


私が生まれてから150年後、21世紀に来る究極に。私自身もそれを霊感ではっきりと見てさえ、信じられないような究極に。


たとえ表面はデモクラシーや社会主義の世であろうとも、実質はナチズムが支配していよう。


デモクラシーの国も社会主義の国も、われわれナチスの兵器を競って使い、殺し合い、社会は私の望むとおり、強く支配する者と支配される多数者に分かれていよう。


それは天変地異の期間でもある。人類は大自然から手ひどく復讐される。


気候も2つに分かれ、激しい熱と激しい冷気、火と氷、大洪水と大かんばつが代わる代わる地球を襲うだろう。


その中から『超人ユーベルメンシュ』が現われる。


もはや普通の人間ではそういう危機を制御できない。それに対応するため人類は超人たちを生み、超人が世界や気候を、人間や戦争を治めることになる。


つまり天変地異の下に生きる多数者。それを支配する少数者。その陰で実質的に世界を操る超人グループ。


これが、私の予知する21世紀の世界である。


しかし諸君、さらに重大なのは、私が今、これを話している100年後のことだ。それを告げるためにこそ、私は今日を選んで諸君を招いたのだ。


今日から100年後といえば、すなわち2039年1月25日だ。


諸君にはわからないだろうが、そのとき人類には真の究極の状況が起こっている。


そのとき人類は──少なくとも、いま言っているような意味での人類は、2039年1月に地球からいなくなっているのだ。


それは諸君、何かの異変か大戦か災害のために、2039年、人類が残らず滅びるという意味ではない。


たしかに、それまでに多くの大難が続けて起こる。1989年から1999年まで、世界は続けざまの天変地異と戦乱の中にあるだろう。


そのため一部の恵まれた国を除き、多くの国が飢える。いくつかの国は崩れて燃える。毒気で息絶える街もある。


2000年以後は、それが一層ひどくなる。2014年にはヨーロッパの3分の1とアメリカの3分の1が荒廃してしまう。


アフリカと中東も完全に荒廃する。結局、いまの文明は砂漠しか残さない。


しかし人類はそれでも滅びない。わがドイツの一部と米ソの中心部、日本や中国は深い傷を負いながらも生き残る。


ただ諸君、それでも人類はいなくなるのだ。いまの意味での人類は、そのときもういない。


なぜなら、人類は2039年1月、人類以外のものに“進化”するか、そうでなければ“退化”してしまっているからだ。


それをもっとはっきり言えば、人類の一部はそのとき、人類からより高度なものに進化して、神に近い生物になっている。


人類から神のほうへ進化するのだから、それは『神人ゴッドメンシュ』と呼んでかまわない。


残りの大部分は、これも進化なのか退化というべきかわからないが、一種の機械になっている。


ただ操られて働いたり楽しんだりするだけの、完全に受動的な、機械的な反応しか示さないロボット人間になっているのだ。


それまでの気候異変と環境異変、政治と娯楽と食物、それから起こる突然変異が、そのようなロボットのような人間を大量に生み出す。


神人のほうも同様で、同じ原因から生まれてくる。


ただ突然変異が大脳にプラスに働いて、進化の方向がロボット人間と別方向になるだけだ。


その前段階の『超人』たちも、より進化して神人になる場合がある。


いずれにせよ、彼らはいまの人間の数次元上の知能と力を持つ。彼らは団結して地球を支配する。


それまでのあらゆる危機や問題は、彼ら神人たちの知能と力で急速に解決されていく。


ロボット人間たちのほうは、それに従って生きるだけだ。


これはある意味では気楽な身分だ。戦争も気候も経済も、神人たちによって制御されてしまうので、ロボット人間たちは神人たちの認める限度で、多くのものを与えられる。


食物と住居も、職業も娯楽も恋愛も教育も、時には思想さえも与えられる。


ただロボット人間たちは、与えられ、操られていることを意識できないようになる。


自分たちの意識では、何もかも自分で選択して勝手に生きているのだと思う。


しかし、じつは神人たちがすべてを見通して、管理工場の家畜のように彼らを育て飼うことになるのだ。


こうして人類は、完全に2つに分かれる。天と地のように、2つに分かれた進化の方向を、それぞれ進みはじめる。


一方は限りなく神に近いものへ、他方は限りなく機械的生物に近いものへ。


これが2039年の人類だ。その先もずっと人類はこの状態を続ける。


そしておそらく2089年から2999年にかけて、完全な神々と完全な機械的生物だけの世界が出来上がる。


地上には機械的生物の群れが住み、神々がそれを宇宙から支配するようになるのだ。



◆◆◆◆◆


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