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実家での裕也

車を走らせ裕也は実家に帰って来た

「ただいま..」

「あらお帰り」

母が出迎えた

「何の用お金なら貸さないわ」

「親父は?」

「会社よ遅くなるって」

「んだよクソおやじ」

「何がクソおやじよ!」

母は声を上げた

「あんた帰ってこないくせになんなの!」

「じゃぁ言わせてもらうがよ!」

裕也も声を上げたその時扉が勢いよく空いた

「二人ともいい加減にしなよ!」

そこには弟がいた

「兄貴..情けないよ」

「うっせーな..ガリ勉が」

「なによ!弟に対してその言いぐさは!」

「あなたが勉強すれば弟はね!」

「母さんやめろよ!兄さんも!」

「いつもこうなるからここには帰って来たくねーんだよ!」

すると父が帰って来た

「裕也帰って来たか..」

「あんたの言うこと聞いてやってんだ」

「まぁいい来なさい」

「飯は待っててくれ」

二人は父の自室に入った

「それでお前はどうしたい」

「どうもこうもねーよ頼むからもみ消してくれ」

「簡単だがいつ頃私のところに来るつもりだ?」

「今いるだろここに」

「...どういう意味だ」

「今ここにいるだろ俺は」

「俺はあんたの会社に行くとは一言も言ってない」

「..貴様..親向かって屁理屈を言うとは..何事だ!」

「いつまでも親親うるさいんだよ、いい加減にしてくれ…」

「黙れ!お前は私の言うことを聞いてれば!」

「屁理屈の詫びにいいこと教えてやる」

「勤めてた会社を辞めた…これでいいだろ」

「...お前...」

「まぁいい書面での約束ではないしな」


するとおもむろに電話をする

「S社の前山です、この度はどうも」

「えぇ..はい..そうですね本人は会社を辞めました」

「それじゃお互い今回は間違いと言うことで..それじゃ」

「この話は間違いで済ます、いいな」

「間違いかよ..人の人生狂わしかけてなにが間違いだよ」

「それよりいつから私の会社に..」

「いやだね、」

「どうしてだ!前の会社より収入が..」

「収入じゃないあんたの会社でやりたいことはない」

「俺は自分のやりたいことだけやる」

「いい加減にしろ!ふざけてるのか!」

父が怒号をあげる

「もみ消ししてやったんだぞなんだその言い方は!」

「貴様は私の顔に泥を塗るつもりか!」

「泥じゃなくてセメントでも塗ってやるよ」

「弟がいるだろあいつに勉強させてんならそれでいいだろ」

「...あきれたもんだ、だから私の言うと通りにしてれば」

「それで出来のいい弟と比べられて散々だったんだよ」

「お前が勉強してればもっといい人生が...」

父はあきれながら言った子供のころから言うことは一緒だ


リビングに行き帰ることを伝えた

「帰るわ」

「あっそ」

そっけない母の返事があった

玄関まで行くと

「兄貴!」

弟が駆け寄って来た

「話し聞いてやったんだからもういいだろ」

「もうやめろよ...反抗するのは..」

「反抗じゃないやりたいことをやってるだけだ」

「あのね..今からでも遅くないから戻りなって...」

「お前は楽しいか?レールに敷かれて?」

「そりゃ楽だよ」

「楽だけだろ周りを見ろいつも比べられる」

「周りにはきたねぇ大人ばっかりだ!」

「もうたくさんだ!」

「お前も早くケリつけてやりたいことやれ」

「..今がそうだよ」

「あっ?」

「今がやりたいことやってんだいいだろ!」

「あっそ...つまんねーの」

そう言い残し裕也は実家から自身のアパートに帰った

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