再会 2
金曜日の夜ファミレスに入る
「えーと確か..」
「あっ前山さん!」
一人のJKが裕也を呼んだ
席に向かったそこには加奈と加奈の母がいた
加奈の母は見た目からして真面目そうでお堅そうな人に見えた
まるで自身の母のように
「あっどうもぉー先日は娘がご迷惑を..」
「いえいえお母さんお座りください」
裕也は席に着く
「改めましてご迷惑をおかけしました...」
「いえいえお母さん私はたまたま居合わせたもんで」
と言ったが
「ほらあなたも」
「ごめんなさい..」
「いいですよ気にしないで」
初めてあった時と比べてどこか落ち着きがないように見えた
「失礼ですが前山さん、お仕事は?」
「っへ?」
「あっごめんなさい平日の夕方にと聞いたもんでつい」
「あぁ..トラックドライバーやってます」
「その日はたまたま夜勤だったもんで」
「あぁそうですか」
どこか比べられたように感じられた
まるで自分の母のようにどこか馬鹿にされてる気分だった
「失礼ですが加奈さんはお体は..」
「ただの風邪だったそうです」
「それがなにか?」
「いや実は介抱した際少々体が熱く感じたもんで」
「あぁそうでしたかそれは..」
「熱でもあったのではないかと」
「この子は三年生なのに単位が足りないもんで意地でも行かせてますの」
「あぁ..どうか無理だけは」
当の本人加奈は下を向いたままうつむいていた
「ほらどうしたの?ずっと黙ってて」
「うんっごめんなさい」
「ちょっとお手洗いに」
明らかに様子が変だった
「あのお母さん失礼なのですが」
「なんでしょう?」
「もしかして彼女に無理をさせてますか?」
少々黙ったが
「そんなことはないですよ」
「いったいどうして?」
「実は昔私も母に無理やり勉強を強いられたもんで」
「そうでしたかそれはそれは」
確信した
「ちょっと私もお手洗いに」
といいトイレに向かった
すると入口に加奈がいた
「戻らないの?」
「うん..あまり」
「お母さんに結構きつく言われたか?」
「それとも変なプレッシャーでも掛けられたか?」
「すごい..全部当たってるどうして?」
「俺がそうだったから」
「えっ」
「早く戻りな俺も早く戻るから」
といい用を足し席に戻った
「あっそうそう前山さんこれ」
と一枚の封筒を渡した
「これは?」
「今回の迷惑料ですどうか」
「せっかくですが遠慮しときます」
「どうして?お金は大事よ」
確信したこの母親は自分の母と一緒で人を見下していた
「いえ金目的でしたらもっとガッツきますので」
というと封筒をしまった
「それでは私はここでこの後仕事なので」
「では私もお暇します」
と言い互いに店を出た
車に乗り込み加奈の番号にSMSをおくった
「話したいことあれば聞くだから気軽にね)
と送った