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正式な辞令

次の日会社で正式に辞令が発表された。

「奥浜、樫山、etc...」

「以上7名がEの新事業所に移動が決まりました」

周りは驚いたが裕也は前日に聞いてたので驚かなかった。


朝礼が終わりトラック置き場に向かった

「おう!前山!」

「あっ木村さん!今日はお願いします」

今日は自分のトラックが車検の為木村の補佐だ

移動中朝の辞令について話した

「樫山が移動とはな...驚いたよ」

「普通下っ端の俺かと思いますもん」

「樫山はお前の次に若いからなぁ..しょうがないかもな」

「でもなんで奥浜まで行くんすかね...」

「他より若いからじゃね?」

などと談笑して倉庫に向かった。


倉庫に着き、積み込む荷物を積み込んだ

「おっし行くか!」

「お願いします!」

二人は乗り込み目的地に向かった

今日は比較近い場所だ


「そういや前山?」

「なんすか?」

「お前高校生と付き合ったのか?」

「はぁぁぁ!」

「会社で話題だぞ?」

「この間、買い物してるとこ見たやつがいるって..」

「違いますよ!奥浜のいとこっすよ!」

「あぁ..それでどうしたんだ?ヤッたのか!」

「やってません!たまたま居合わせたんです!」

「んだよぉ..面白くねーな...」

「犯罪ですよ下手したら..」

「いや..お前は年下派だったのか..」

「いやそっちですか!」

危うく加奈との関係が明るみに出そうになった。


荷物を目的地に卸し

会社に戻る途中

加奈の学校の前を通った

「すごいよなぁ..この学校...」

「お嬢様学校なんですよねぇ..羨ましい..」

「今ここでお前を素っ裸で降ろせば犯罪だな!」

「冗談きついっす!」

この時すでに下校時間だったのか

生徒がたくさん駅に向かって歩いていた

(あ...)

交差点に加奈がいた

加奈は裕也に気が付くと手を振った

(かわいいやつ..)

裕也も手を振り返す

「なんだ知り合いか?」

「なんか手振られたので振り返しました」

「いい人アピールか..」

「まぁそうっすね」


会社に着き書類を出すと

所長に呼ばれた

「前山!お前のトラック一帰ってこないから当分事務な!」

「へーい」

(てことはしばらくは日勤か...ラッキー!)

若干のうれしさのあまり気分はウキウキだった


車に乗り込み帰路に着いた

アパートに帰り

携帯を見ると加奈からメールが来ていた

[さっき会えてうれしかった!仕事頑張って!]

「こいつマメだよな...」

「それより引っ越しの準備少しはしとくか」





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