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加奈父VS裕也

裕也は喫茶店にいた

すると目の目に50半ばの男性が座った

「待ったかね」

「いえ」

男性は加奈の父だった

「場所を変えよう」


店を出て近くの公園に来た

「いきなり娘がいなくなって数か月」

「この悲しみがわかるかね」

父親は強く言った

「普通の親ならそうですね」

「やっと普通の親の考えが出ましたか」

「だが加奈の人生は私が決める!」

「加奈は私立の大学に行き私の会社に入れる!」

「彼女は専門学校の進学が決まってます」

「いい加減彼女のやりたいようにやらせてあげてください!」

「貴様...お前に私の何がわかる!」

「俺も親父もあんたみたいに進路とか勝手に決められてたからよ!」


すると急に胸ぐらをつかまれ

「お前の親父と私は違うだろ!」

「違うのは分かるが!やってることは一緒なんだよ!」

「黙れ黙れ!」

と一発殴られた

「ふざけんなこの馬鹿親父-」

声をあげ裕也もやり返す

「お前は加奈の何がわかる!」

「分かりませんよ!でも彼女が悩んでるのは分かりましたよ!」

裕也は父親に向かって一発殴る

「う..」

「あいつは人生を自分で決めなきゃならねぇんだ!」

「あんたはそれを邪魔してんだ!」

「うるさい!」

父親も裕也に向かって殴る

「私は加奈に不自由ない暮らしをだな!」

「不自由じゃなきゃ勝手に結婚相手決めるんすか!」

「そうだあれは加奈の幸せ!私の幸せだ!」

また裕也に向かって殴る

「クソ...」

「お前はなぁ親の言うこと聞いてないから底辺の仕事やってんだ!」

この一言でカチンと来た裕一は

父親を地面に押し付け馬乗りで二発殴った

「底辺で何が悪いんだ!」

「だから娘に相手にもされねーんだ!」

「う..ぅぅ」

「お前の幸せが加奈の幸せにはなんないんだ!」

「いい加減分かってやれよ!親だろー」

最後に一発殴って横に転がった


しばしの沈黙後

「加奈は..結婚して10年してから生まれた娘だ..」

「妻と私は子供に恵まれなくてな...18年前にやっと授かった娘なんだ..」

「それをどこかの馬の骨に連れ去られたんだ...わかるだろ...」

「貴様は娘をどうしたいんだ...」

少し考えて

「俺は..加奈には自由に生きてほしいんです..」

「いつまでもあんたにおんぶに抱っこは情けないだろ..」

「親は子離れ、子は親離れしなきゃいけない日が来るもんだ..」

「自由にさせてやれよ...もう...」

「あんたの言い分は分かるが...もういいだろ...」

そういうと父が起き上がり裕也を起こした

「いろいろ私も間違っていたようだな..」

「おそらく..息子がいればこうならなかったかもしれんな...」

「あんたは二人いても同じことやってるよ」

二人は互いに握手をした

「君のお父さんとの会社の取引をまたするよ」

「それよりあんたにはやることがある」

「なんだ...」

「加奈に会えそして話し合え!」

「それでいい」

「...わかった...」

その日は互いに別れ帰路に着いた


数日後

加奈は奥浜と一緒に加奈の家に行った

目の前には少し顔にアザができている父がいた

「茉希久しぶりだな...」

「叔父さんもお久しぶりです..」

「お父さん...」

しばしの沈黙が場を括った

すると父が頭を下げ

「加奈...すまなかった..」

加奈は驚いたあの父が頭を下げたのだ

「もうお前の好きにしなさい...」

「茉希迷惑かけたな」

「叔父さん...」

「お父さん...」

父はもう加奈に今までのように指図しないことを告げた

「学校決まったんだろどこだ...」

「隣の県立の看護学校」

「そうか...」

などと親子の会話をちょっとした


今後は加奈は奥浜の家に住み

学費は全額加奈の家が払うと


「よかったね」

「うん..茉希ねぇちゃんありがと」



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