進路決定
加奈は看護学校の試験会場にいた
定員30人に対し志願者は60人と二倍の倍率だった
試験内容は学科試験、面接だ
緊張の面持ちの中加奈は試験に臨んだ
試験の中休み裕也にメールを送った
裕也は今日はH県にいた
トラックの中で休憩しているとき
携帯に加奈からのメールが来てるのを確認した
「なんだろ?」
[いま中休みになりました。あと少し!]
「なんだそりゃ...」
[あと少しだね、ファイト!]
とだけ送った
加奈の方は
面接を行いその日は帰宅した
試験から数週間後
試験の合格発表の日になった
今日は奥浜、裕也、が立ち会った
「なんで前山がいるのよ?」
「俺はなぜか加奈に呼ばれた」
「いいじゃん茉希ねぇちゃん!」
三人連なって学校に向かった
この学校の合否の結果はインターネット掲示してない。
学校につくとすでに発表が始まっていた。
「行って来な加奈!」
「はーい」
加奈は掲示板に駆け寄っていた
「しっかし人多いなぁ..」
「ねぇ...」
「おっ男もいる」
「最近増えたみたいよ」
などと話していると加奈が駆け寄って来た
「どうだったの?」
少々深刻な顔をしたが
携帯の写真と受験票の番号を見せて
「受かってたーーー」
「おめでとう!加奈ーーー」
「おめでとう」
「ありがとうーー」
三人は喜んだ
その後、加奈は入学手続きをした。
昼時だったので近くのファミレスに入った
「しかしよく受かったなぁ...」
「時間あんまりなかったのにすごいわ」
「勉強はできた方なんで!」
などとたわいもない会話をした。
すると奥浜が唐突に
「加奈と前山さ..付き合ってる?」
『ん...』
「そんなわけないだろ..」
「だったらなんで加奈のこと呼び捨てなの?」
「そして加奈も最近裕也さんって言ってるよね?」
「うっっ」
「そうだよ」
「私と裕也さん付き合ってるの!」
加奈は奥浜に宣言した
奥浜に怒られると思ったが
「まぁいいわあんたらが付き合おうがどうとか」
「前山、言ったわよね手を出したら許さないって」
「...どうぞお好きなものを」
「そんなことはいいわ」
裕也はホッとしたが
「最近加奈のお父さんが加奈に会いたいって言ってるの」
「..なにか言ってる?」
「あんたの事許さないって」
「分かった」
「どういうこと...」
「加奈お前はいい」
「奥浜教えてくれてありがとう」
ファミレスを出て加奈たちを送った後
あるところに電話した
「前山です、会ってお話がしたいのですが」