父親からの電話
週明け裕也は夕方に会社に来た
トラックの安全確認をしていると
「前山!」
振り向くと奥浜がいた
「なに?」
「加奈があんたが教えた学校に決めたって」
「おっっ!」
「来週にでも出願するって!」
「ひとまず安心だな」
「それと学費なんだけど」
「いいのか俺に話して?」
「まぁいいから聞いて」
「ひとまず私が出すことになった」
「それで加奈が働きだしたら返すってことになった」
「まぁ..それが一番はそうなるよな」
「親はあれから?」
「なんも言ってこないわ」
「諦めたみたいたぶん勘当したんじゃない?」
「そうだといいんだけど」
すると帰って来た木村が
「おーいお二人さんイチャつくのは構わんが他でやれ!!」
『イチャついてません!』
その場で二人は別れた
「看護師ねぇ..白衣の天使..なんかいいな」
「何が白衣の天使だ..早く現場いけ」
「はーい」
トラックを走らせ倉庫に向かう
荷積中、頭の中では白衣の天使で頭がいっぱいだった
トラックを目的地まで走らせてると
見慣れない番号から着信があった
「はい前山..」
「..青井だ」
「失礼ですがどちらの青井さんで?」
「青井加奈の父親だ!」
「あぁ..なんですか?」
「加奈はどこいいる!」
「今更何ですか?」
「加奈を返せ!貴様には渡さない!」
「安心してください彼女は学校に行ってますので」
「そこじゃない!」
「見合い相手が激怒してな破談になったんだ」
「私の昇進がつぶれたんだぞ!」
「..だから?」
「悪いけど彼女の意見は聞きましたか?」
「うるさい!私の言うことさえあいつは聞いてればいいんだ」
「彼女にも自分の考えがあります」
「だから嫌気がさしたんです」
「黙れ!貴様に何がわかる!」
「うちの親父とあんたは一緒だ!だから彼女は嫌気がさしたんだ!」
「黙らんか!馬鹿者!恥を知れ!」
あきれた裕也は
「自分が偉いからって偉そうにしないで下さよ!」
「子供はあんたのおもちゃじゃねーんだ!」
「その考えが変わるまで俺や自分の娘に連絡するな!」
とい電話を切った
その後、夜中に目的地に着き仮眠をとった
荷物を降ろし会社にもっていく荷物を乗せて
帰路に着いた
携帯にはあれから何度も加奈の父から電話が来たが無視した
会社には夕暮れ時に着いた
「ふぅ~疲れた」
事務所に入り書類を出し帰宅した