自由
加奈が見合い場所から逃げてから
二週間がたった
「加奈~帰りミック行こ!」
「うん!行こう!」
学校で仲のいい友人とミックに行った
「加奈最近どう?」
「どうって?」
「気になる人~」
「いっっいないよぉ~」
「ほんとかねぇ~!」
「それよりさ前言ってた見合いってどうなったの?」
「...ボイコットしちゃった...」
「どゆこと?」
「いとこに頼んで連れ去ってもらった...」
「うっそ!やるぅー」
「今は、いとこの家に住んでるの」
「入学してからずっと暗かったから心配だったんだよ」
「ごめんごめん!」
何気ない話をしてアパートに帰った
「ただいまぁって一人だった」
自室に向かい着替えると奥浜が帰って来た
「ただいまぁ」
「茉希ねぇちゃんおかえり」
「ただいま」
「ご飯作ったよ」
「おっありがとう...ってすご!」
これまでカップラーメンや総菜などで済ませていたが
加奈が来てから健康やバランスのいい食事になった
「食べよ!食べよ!」
「ちょっと待って着替えるから」
着替えて席に着く
『いただきます』
二人は女子トークで盛り上がった
食事を済ませ洗い物を済ます
「加奈ちょっといい?」
「なに?」
「あんたさ進路どうするの?」
「あぁ...考えてないよ」
「どうするの?」
「大学行くなら行くでもいいよ」
「うん...考えとくよ」
と言い風呂に入った
「進路かぁ...」
「今まで勝手にやられてたから考えてもなかったわ」
「やりたいことねぇ...」
暫し真面目に考えていた
奥浜は
「まぁ今まで勝手に決められてたもんね...」
「難しいか...」
と考えていた
次の日学校では
加奈は先生に呼ばれていた
「青井さん進路なんだけど」
「はい...」
「あなたならこの辺がいけると思うの」
「無理にとは言わないわ、あなたの事情は聴いてるから」
「はい...」
場を後にする
自宅に帰り奥浜に相談した
「まぁ...行くならいくでいいよ」
「でも学費とか...」
「心配しないでそこは頑張るから」
「でも...」
彼女は考えるのに疲れてた