おれの妹が…
坂上悠人はある街にやってきた。
そこは「夜になると恐ろしい…」
などと噂される街だ。
その街の名は……篤志川街
一見普通の街だと思われるところだが
近隣の街の人々は口々にこう口にする。
「あの街はおかしい…いつも夜になると人が消える。」
そんな噂を聞いた悠人は
真相を確かめようと1人この街にやってきた。
悠人「ふ〜…やっとついたか…。」
悠人は一息つきつつ
駅のベンチに腰をかけた。
悠人「……それにしても、昼間なのになんだ?」
悠人は周りを見渡して人々を観察していた。
悠人「昼間なのに元気というか…活気がないような…
まあ、変な噂が絶えない街だし
これから分かるだろうしな。」
悠人は立ち上がり街へ向かう。
駅から街まで約2キロ
その道中で悠人はあるものを見つける。
悠人「ん?なんだこれ…?」
ふと視線をやったさきにはカラスが群がる「物」
があった。
悠人「まさか…。」
悠人はゆっくり近づいて確認して
安堵した。
悠人「ねこの死体か。いきなり縁起わるいな…。」
悠人は再び街に向かい歩きだした。
1時間ほどかけて街についた。
悠人「う〜ん。とりあえず腹がへったし
飯を食えるとこ探すか。」
そして、悠人はある飲食店にはいった。
悠人「すみません。1人なんですが
席あいてますか??」
すると、1人のウエイトレスが反応して
返事をした。
ウエイトレスの女「あ、お客様ですねー。席空いてます
よー少しこちらでお待ちください。」
そういうと、いつもの慣れた作業でテーブルの
物を、片付けていく。
悠人「ありがとうございます…とりあえずお腹へってる
のでオススメとかありますか??」
ウエイトレスの女「オススメはエビの香草焼きと焼飯
ですね!あ、あとこの和風定食も今日のオススメに
なります!」
悠人「んーじゃあ、和風定食で。」
ウエイトレスの女「かしこまりました。少々お待ち
ください。」
そういうと、厨房にむかった。
ウエイトレスの女「注文入りましたー。和風定食1つ
です!お願いしまーす!」
厨房「おう!了解!10分くらいまっててくれ!」
そういうとウエイトレスの女が悠人の席にやってきた
ウエイトレスの女「聞こえたかもですが10分ほど
お待ちください」
悠人「わかりました。ありがとうございます。
ところで、この街の噂を聞いてきたんですが
夜になるとどうなるんですか??」
悠人はウエイトレスの女にきいた。
それを聞いたウエイトレスの女は
こう答えた。
ウエイトレスの女「やっぱ、有名なんですね…
正直、私たちもよくわからないんですよ」
悠人「わからないというと?」
ウエイトレスの女「夜には街に出るな!と
大人たちからいわれてます。
実際に、でてしまった人たちは
行方不明になってます。これくらいしか
今のところわかりませんね。」
悠人「そうですか。ありがとうございます。」
そうして、話しているうちに料理がでてきた。
ウエイトレスの女「おまたせしました!和風定食です!
熱いですので気をつけてお食べください!」
そういうとウエイトレスの女は別のテーブルにむかった。
悠人「とりあえず、いただきます…!?」
悠人は料理を口にした瞬間
ものすごい眠けに襲われた。
悠人「くそ、やられ…た…。」
その場に倒れてしまう悠人。そこに
ウエイトレスの女が近づいてきた。
ウエイトレスの女「ふふふ、街の噂なんて
無視していればいいのに…ふふふ。」
そこで悠人の意識はくずれた。。。