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「ぬううううう!もうAランチがないだとおおお!」
「……だからってBランチ2つ買うか普通?」
「にゃは♪成長期だね!」
「ただでさえ学校一でかいくせにまだでかくなるのか……」
学生は寮付属の食堂で三食を摂る者が多い。毎食共セットメニューと麺、カレー等の単品を注文できる。この内ランチメニューはAとBの2つがあり生徒たちはどちらかを選択して受け取るのが普通だ。
「んにゃ~、でもやっぱAランチの方が当たりだよ今日は。」
「Aはヒレカツ定食だったから仕方ない、今からのことを考えるとな」
「フン!たかだか語呂合わせで縁起を担ごうとは、まこともって脆弱!」
「そいえば他の学部2年は初任務だね」
「魔法学部だけは基本魔法の履修が終わるのが二年中盤だからな、半年くらい遅れるのも仕方ないさ」
「むしゃむしゃ、ふはははは!久々の遠征!腕が鳴るぞ……ガツガツ」
「うるさい、とりあえず飯食ってから喋れ。」
「そいえば二人は同じ4班だったっけ?」
「ああ、そうだ」
「いいにゃ~、あたしなんか3班だよ。あの怖い幼女と一緒だよ、やりづらいにゃ~」
「ゴクンッ……ふうむ、リリアとか。確かに奴はいつも怒っていて何を考えているかわからんが。まあ悪魔が出たときは頼もしいではないか!」
「こっちはキノコと一緒だよ、こっちの方が良いのか」
「げ、そっちあの陰険と!?それよかいいけどさ……何か暇しちゃうじゃん。」
「……本当にあいつは普段は必要なこと以外喋らんからな」
「そーそー、馬車の中で暇しそうだにゃ~……ん?普段って?」
おっと口を滑らせたようだ。だが封印区画のことなど話せるものではない。
「いや、特に意味は無いさ」
誤魔化せるか?
「ぬう、そろそろ集合時間ではないか!行くぞ!」
ナイスタイミングだ、サッカ。




