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2-7

「……」

「……」

 しばらく共に無言で座っていたが、こちらから口を開くことにする。

「さて、これからだが」

「これから?」

「ああ、とりあえず互いの目的と俺達が共に不法侵入者であることがわかった」

「ん」

「これからどうする?」

 リリアがここに来た理由は知った。だが結局のところ何をするのかが最も重要な事だと思う。

「……ボクは目的を果たすよ」

「そうか。俺もだ」

「……そう」

「これからもここに来るのか?」

「多分、いい本が見つかれば」

「そうだな」

「ん」

 これからは一人きりの読書時間にもう一人増える事となりそうだ。

「……なあ」

「ん?」

「もし今誰かに見つかったら俺達は共犯に見えるな」

「そうかもしれない」

 運命とは真持って奇特なものだ。学校で天才と評される女と落ちこぼれと評される男が立ち入り禁止の場所で出会うとはどれほどの確率であろうか、実に面白い。

「……これも何かの縁かもしれないね。共犯者ついでに俺と君、仲間にならないか?」

「ボクと貴方が、仲間?」

「嫌ならば別にいいが」

 強制するつもりは無いしその必要も無い、ただおもしろかったから提案してみただけだ。

「……」

「……」

 リリアは何かを考えるようにしばらく無言で床を見つめていたが。

「リリア」

「お?」

「……君、じゃなくてボクのことはリリアって呼んで。」

「わかった、俺も貴方じゃなくてグレイで頼む」

「……ん。これからよろしく、グレイ」

「ああ、リリア」

 リリアの柔らかい銀髪を撫でる。

「ん」

 気持ちよさそうにリリアは声を漏らした。サラサラとした髪とその小さな頭の体温が手に気持ちいい。

「……ところで」

「急にどうした?」

「疑問」

 リリアは何か思い出したように急に真剣な顔へと戻り、こちらの眼をじっと見つめてきてた。

「グレイは、どうやってここに入ったの?それに……」

 ああ、やはり気が付いたか。

「さっき、ボクの魔法をどうやって消したの?」



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