第10話 リスタート
よろしくお願いいたします。
・・・・~~~~~
?
・・・・ぉ~~~
何だろうか。微かに声が聞こえる。
・・・・おぃ~~~
いったい誰なのだろうか。
お~い!
そう声をかけられ、意識が戻ってきた。
「大丈夫?エイト。」
「!」
そこには、死んだはずのチェランがいた。
「どうしたの?ボッーとして。」
「あっ、いや何でもない。」
周りをみれば、
アーリャも、悠人もいた。
<だが、あの時確かに、俺達は全滅したはず。>
あそこまでリアルな夢はないだろう。
<俺だけなのだろうか。>
そう思ったが、どうやら悠人もこの状況に戸惑っているらしい。
「なあ悠人、俺達って確かに・・」
「ああ、あの時死んだはずだよな。」
どうやら、俺と悠人は、記憶が残っているらしい。
「一体どうしてこんなことに?
なあ瑛人、心当たりはないか?」
俺は、一度思い出してみた。
「そういえば、何か選択肢のようなものに、イエスを押した気がするな。」
「まさか、それコンティニューみたいな物なんじゃねぇのか。」
とすると、・・・今は一体何処なんだ?
そう考えていると。
「いい加減突入してもいいんじゃナイの?
私飽きちゃったのだ~。」
アーリャがそう言った。
どうやら、突入前らしい。
つまり、死ぬ直前の選択まで戻るようだ。
振り出しに戻る、コンティニュー禁止などではなく、
ほんとに良かったと思う。
「エイト達は、どう思うノカー?」
またわけのわからん口調になったようだ。
「もう少し待つか、他の道を探してみよう。
ここは、イヤな予感がする。」
そう言うと。
「じゃあ、他の道を探しましょうか。」
チェランが、そう提案した。
そして俺達は、他の道を探してみた。
すると、入り口とは反対側に、小さな穴があったのだ。
ギリギリ一人ずつなら入れそうなところだった。
「ここから行くぞ。」
俺は、そう言うと、そのなかに入って行った。
シヴァルガに二回目の挑戦をするために・・・
読んで頂けた方、ありがとうございます。