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僕は異世界に転生した。


つまんない現実からファンタジーの世界に変わって、これから面白くなると思ってた。


全然違った。

元の世界と大して変わらない。


結局、面白さって僕自身の心の持ちようかな。


…いやいや、僕が間違ってるわけない。

僕は、チート能力だって持ってるんだ、僕は悪くない。この世界が僕を満足させないのが悪いんだ。


…また近くの山へ魔物退治に行こう、暇つぶしにはなるから…


____________


「グギャァァァアアアアア!!」


僕はオークの群れを壊滅させた。

…そろそろつまんなくなってきたかな。魔物退治も。

移動するか。


「助けて!!!」


山道を移動中、女の子が僕の方へ走ってきた。女の子をハイゴブリンが追ってきている。


僕は神様にもらった能力「全能」で土魔法を使って弾丸を作り、火魔法で弾き飛ばした。


瞬殺だ、ハイゴブリンは頭から血を流して倒れた。

つまんね。


「はあ…大丈夫かい?」

「ありがとうございます!大丈夫です。お強いんですね!」


僕は女の子をまじまじと見る。

緑の髪に青い目、結構美人。性格も良さそう。

結構好みだな。


「助けてくださって本当にありがとうございます!どうかお礼をさせてください!」

「じゃあ、ナンパさせてもらいますね。お嬢さん、僕とお茶しようよ〜」

「あ、はい。わかりました。」


ということで、僕とお嬢さん(リリスというらしい)は町の喫茶店に来た。


「えっ…ネイムさん、お貴族様なんですか!?これは失礼しました!!多大なる非礼を申し訳ありません!!どうか命だけは!!」

「いや、いいって。僕、心広いんで。」


そう、僕は一応貴族だ。僕はマインド侯爵家の長男、ネイム・フォン・マインド。次期侯爵ではあるけど、親にはかなり自由にさせてもらっている。ありがとう、親!正直こんなに自由じゃなかったら国外逃亡していたかもしれない。本当親ありがとう。


「…ネイムさんって変わってますよね…。」

「ん?わざとだよ。面白いでしょ。」

「そういうことする時点で…いや、なんでもないです。」

「?」


うーん、やっぱり美人だしいい人っぽいな。好みだ。

よし、「全能」で魅了しとこう。やるのとやらないのじゃやったほうが得だ。


「…発動」

「急にどうしたんで…うっ…。」

「リリスさん、僕のこと好き?」

「はい、好きです。」

「どんなところが?」

「背が低いとこ「黙れ。」


やっぱこいつ嫌いだ。魅了解いてもう帰ろう。

婚約者に慰めてもらうから僕は全然怒ってないし悲しくもない。


婚約者はこんなこと言わないしお淑やかだし可愛いし美人だし!

全然怒ってないし悲しくもない。


浮気もしてない。





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