第一節 かずみが小学一年生になるまで ~もうすく一年生 その3
夫の法要が終わり、タヌキ達が帰ってきて、そして夏休みが終わって次の人生への一歩を踏み出そうというはるか。タヌキ達が滅ぼした憎悪の化身の影響が抜け、和政にも変化が生じていた。
*このお話しは連載中の「しあわせのたぬき」
https://ncode.syosetu.com/n8347hk/
シリーズもの別編です。
第一節 かずみが小学一年生になるまで
もうすぐ一年生 その3
お盆休みが終って数日ぶりにはるかが会社へ出勤しようという日の朝、カモメのカッちゃんやハヤブサのピョン、大ダヌキ2匹がマンションの前で母子を出迎えてくれた。かずみはまだ夏休み中だがかずみの幼稚園は保育所を兼ねていて、はるかが仕事で家を空けるときにはかずみを幼稚園に預けることにしている。タヌキ達が修行の旅に出ていたときはたくさんのハヤブサやトビがマンション周辺を飛んでいるのを見たが、今日は空を見上げても鳥達の姿は1、2羽しか見えない。カッちゃんがはるかに、
「いち様、タヌキ達が帰ってきましたので、今朝からは警備のシフトを半分に減らしています」
ピョンが、
「このところマンション周辺やお勤め先の邪気が薄れています。警護の鳥を減らしはしましたが、何かあったときにはいつでも手稲山から馳せ参じます。今日は、に様にはカッちゃんと大ダヌキ2匹がお供します」
はるかの前に立って、うやうやしく頭を下げるカモメとハヤブサ。大ダヌキはいつものように身じろぎもせず、マンション出入口の左右に仁王像のように立っている。これらの精霊ははるかの目にしか見えない。かずみにも見えない。バスを待っている他の子やその親、マンション前を通りかかる往来の人々の目に見えていない。はるかはかずみから変に思われないように、でも何と御礼を言えばいいのか迷いながら、
「ありがたいです」
と一言。かずみが、
「え、なあに、おかあさん」
「ううん、なんでもない、独り言。幼稚園には今日は何人くらいお友達がくるのかなあ。かずみがお友達や先生と一緒に安全なところで過ごせてありがたいな」
「うーん、ひかるちゃんはいるよ」
はるかはかずみの目線にしゃがみこんで、「幼稚園の先生たちのいうことよく聞いて、ひかるちゃん達と仲良く遊ぶんだよ」
そう言って両肩をポンポンとたたく。
「うん、わかった。お母さん気を付けて会社に行ってね」
かずみとはるかがうなずき、カッちゃんと、不動の姿勢だった大ダヌキがうんうんとうなずく。
幼稚園バスが来てかずみが乗り込むと、カッちゃんと大ダヌキは幼稚園バスの上に坐る。はるかはバスが行くのを見送り、いつものことながら「大ダヌキは歩道橋とかに頭をぶつけていないものなのかしら」と気にしながら、幼稚園バスを背にマンション出入口をあとにして路線バスのバス停へ向かう。
はるかは路線バスに乗り、ハヤブサのピョンは、はるかの乗った路線バスの跡を追った。タヌキ達は一足先にはるかの会社へと向かっている。はるかと一緒にバスに乗ろうと思えば乗れなくもないのだが、無銭乗車になるのは心苦しいので朝早くから市内中心部へと徒歩で向かっていた。
以前ははるかの会社に着くころは青息吐息であったが、修行の成果もあってか、だいぶ早くに余裕ではるかの会社まで着くことができている。
ピョンははるかがバスを降りて地下鉄に乗り換えるのを見ると地下鉄の路線上空を飛んではるかが地下鉄を降車して地上へ出てくる地下道出入口で待機する。
バスに乗りながら、バスを降りて地下鉄に乗り換え、地下鉄の席に座っては「どうしてこんなにもみんながよくしてくれるのだろう」と、考える。少し恐縮でもある。
地下鉄に乗っている他の乗客たちをなんとなく眺める。「この人達にも守護霊のようなモノが憑りついていて陰ながら見守られているのだろうか」そんなことを思うが、実際にそんな霊的なモノが見える人の話はほぼ聞かないし、自分にそんなモノが見えるようになったのも夫の死を境にしてからのことで偶然というべきか、
「奇跡だなあこれは」
そう思う。夫が亡くなって途方に暮れているとき、彼らが現れてどんなに救われたことか。だが彼らに頼り切るようなことなく、甘えることなく、しっかり自分の足でこれからの人生を歩み、子供を守りきろうと思う。この地下鉄の中に押し込められ、仕事に学業にといそしむ人々と同じ、自分も人の世の中で生きていくひとりにすぎない。ひとりひとり境遇は違う。自分より恵まれた環境にいる人もいるだろう、自分より辛い思いをしている人もいるだろう。自分は恵まれたいまの環境に甘んじることなく一日一日、一時一時を精一杯生きるのだ。
朝から大きなタヌキやしゃべる鳥と接し、励まされて通勤の交通機関に乗り込んだが、この満員に近い車両の中にいる人々と同じ高さの床に立ち、開いた扉からこの人々と一緒に同じホームへ出て階段を急ぎ足で上がりながら、ひとりの働く女性の姿勢で背筋を伸ばし、精霊達にかこまれた夢うつつの世界から現実の世界へ、人間社会へと向かう。今日から始まる新しい事業の職務をこなす決意の瞳で地上に立ち、陽光を浴び、春の清々しいやわらかな風を感じながら会社の玄関を目指すが、
「だだだだたぬうき」「えぞりんえぞりん」「たぬりんたぬりん」「ぽんぽんぽんぽこ」「たぬたぬたぬたぬ」いち、おはようございます。
パフォーマンスのスーツ姿でタヌキ5匹が出迎えてくれた。
「お、おはよう」
出会って間もないころはこうやってビルの前で待機してくれていた。このシチュエーションは久しぶりだったので、はるかは少し戸惑う。
ハヤブサのピョンが飛んできて、はるかの足元で、
「ビルの外周以上ありません、気を付けて行ってらっしゃいませ」
と言う。
「あ、ありがとう」
きりりとしたほどよい緊張感で会社をめざしてきたが、精霊達の手厚い出迎えにまた恐縮するはるかである。
「たぬりんたぬりんたぬりんたぬりん」ビルから邪気が消えて僕達も中に入れるようになったよ。
「え、そうなの?」
以前タヌキ達はビルの中に入ることができなかった。ビルを包んでいた黒い影や悪気が精霊の侵入を拒んでしたからだ。
「だだだだだだだたぬうき」でも5階で何かもめごとがあるかもしれないから気を付けて。
「そう、わかった、ありがとう」
独り言を言っているはるかを見て首をかしげながら社員が次々に出勤してくる。
「それじゃあね、またあとで」
そう言ってはるかはビルの中へ入っていくが、タヌキ達もあとをついてくる。
「あ、えっ、今日は一緒に来るのね」
うんうんと、タヌキ達はうなずきながら、はるかにぴったりと離れずに歩いていく。
はるかはエレベーターに乗り、自分の事務所がある3階へ上がる。タヌキ達ははるかが3階で仕事をしているを知っていたので、階段を駆け上がり3階のエレベーターホールではるかが上がってくるのを待つ。
エレベーターからはるかが出てくる。タヌキ達ははるかについて事務所へと入っていく。
事務所に入ったはるかへ上司の本部長が唐突に声をかけた。
「おはよう、ゆっくり休めた?開発部や企画部の人事のこと聞いてるかい?」
はるかが朝の挨拶をする前に上司から寝耳に水のことを問いかけられ、
「え、8月に人事異動ですか?」
「知らなかった?そうか、いやあ、驚いたよ、開発部は本部長を除いて総入れ替えだよ。あとで5階へ行って掲示板を見たらいい。それと企画部の橘君が解雇だそうだ。例のシカ牧場の件で」
「シカ牧場、ですか?」
けげんな顔をするはるかに、「知らなかったの?」とけげんな顔をして、
「道東のリゾート開発でプロジェクトリーダーだった橘君、鹿肉の横流しをしていたそうだ。それと拳銃を所持していたらしくて逮捕だよ」
橘といえば開発本部で採用され和政の部下になって頭角を現した二十代の若手社員だ。確か2年ほど前に企画部へ移動して道東方面の大きな仕事を任されている。彼が契約した業務委託者が暴力団と関わっていたといううわさもあり、また、彼が雇って部下とした社員もガラが悪い者ばかりと、橘に関しては社内ではあまりいいうわさがなかった。
「それから、開発部の嘉藤君が体調を崩して休職することになって、それにともなって嘉藤君の部署は解散されて、彼らが手がけていた羽幌近辺の仕事がこっちへまわってくることになりそうだよ」
嘉藤の手がけていた仕事のことはよく知らなかったが、嘉藤がてがけたと思われる野生動物を捕まえる「檻」のことについては嘉藤と相談をしたいと思っていた。夏休みにかずみと一緒に海水浴にでかけた際に雷電海岸で見たアライグマを捕獲する檻だ。はるかはその「檻」を活用したある提案を会社の役員会へ出そうと思っていた。
「嘉藤君にしても橘君にしても、和政君が緊密に仕事をしてきた部下だったからねえ。彼としては馬謖を斬る思いだろうなあ。でも、まあ大きい声じゃ言えないけど、ガラの悪い連中が一掃されて、新しいメンバーは現場生え抜きが揃うようだから、開発部の担当役員はかえってホットしているようだよ。我々としても仕事がしやすくなると思うよ。まあ、忙しくなるかもしれないけど、よろしくたのむよ」
同族会社であるこの会社の主要なポストにははるかの一族の誰かが就いている。和政ははるかの従兄妹であり、はるかの上司である営業本部長もはるかの遠縁の者である。社内において、和政は異端児的なふるまいで一族からも多くの職員からも敬遠されがちなところがあった。そんな周囲の視線などおかまいなしに、和政は一匹狼的に斬新かつ強引なやり方で様々な事業を進めていた。内部からの協力が得られないとみるや、業務委託契約や、アウトソーシングにより取引先や協力会社との提携で仕事をこなしていった。だが、そのやり方は必ずしも上層部がかかげる地域密着の理念に合致したものではなく、むしろかけ離れたものが多くなり、和政はますます孤立し疎まれるようになっていた。
「あとで押印の書類が出たらまた5階に持って行ってもらうから、なんとなく様子をみておいたらいいよ」
連休明けにデスクに着く以前に社内での劇的な変化を上司から立ち話しされ、戸惑うはるかであった。
「だだだだだたぬうき」ちょっと社内を探検してくるね
そう言ってタヌキ達ははるかから離れて3階のフロアから出て行く。
はるかはタヌキ達が修行中に橘や嘉藤や和政の分身である悪気の塊と戦って勝利していたことは知らなかった。タヌキ達もそのことについてははるかには話さないつもりだった。
和政の分身は消えた。再び和政から同様の分身が派生しないとは限らないが、もしも分身が消えたことにより和政から邪気が抜けているのであれば、社内でのはるかの調整能力をはかると、過去のことは水に流し何も言わないでいた方がはるかが疑心暗鬼にならず、今後の部署横断的な仕事がスムーズになると考えたからだ。
はるかは休み中にたまっていたデスクの書類などを整理し、ルーティーンの業務をこなす。本部長から、「それじゃあこれお願い」と渡された押印の書類を持って5階のフロアへと行く。
5階掲示板前にはぱらぱらと社員が立ち寄り人事異動の詳細に見入っている。はるかも掲示板を眺めると先ほど本部長から得た情報のとおり、課長、係長クラスからその下の部下までずらりと異動者の名前が並んでいる。
セキュリティ認証の扉を開けて事務所に入ると奥の方で内装工事が行われているのか、床に木材や石膏ボードなどが積まれている。そこは本部長室で和政の個室だが、
「あのう、本部長はどちらに」
工事が行われている部屋のそばにいた社員に問いかけると、社員ははるかが手にしている書類をちらりと見て、
「ああ、押印ですね。このとおり工事中ですから、本部長は4階の応接室を借り住まいにして仕事していますよ」
はるかの夫、健志の四十九日法要の最中に、ビルメンテナンス会社の清掃作業員が窓を開けるとカラスが侵入して中を荒らした。和政は法要に参列していたのでオフィスを留守にしていた。スプリンクラーが作動したりするなどして部屋が使えなくなった。その話は社内でもみな周知のことであった。その日を境に和政は荒み、苛立ちの顔を見せることが多くなったことは社内では噂の種になっていた。
ふと見るとセキュリティドアをすり抜けてタヌキ達が開発本部のフロアを歩きまわっているのが見える。社員達にはタヌキ達の姿は見えない。タヌキ達は事故のあった和政の部屋へ入り込んで部屋の中を念入りに見ている。
「あの、本部長に御用でしたらご案内しますが」
タヌキ達の動きをぼんやり見ていたはるかにさきほどの社員が声をかけ、
「あ、いえ、大丈夫です。ではそちらへ伺います」
そう言ってはるかはタヌキ達を気にしながら5階のフロアを出て階段で4階の応接室へ向かう。
和政が籠っているという応接室の扉は解放されていた。はるかはすぐに和政の姿を見つけると和政ははるかの姿に気づき、
「あ、はるかさんおはようございます!」
いままで見たことのないような明るい表情だ。
「ああ、押印ですね。5階まで行ってからここへ来ましたね。遠回りさせてしまい申し訳ありません」
「いえ、それほどでもありません。オフィスがあんなことになって不自由ですね」
和政ははるかから書類を受け取りながら、
「まあ、たまに環境が変わるのもいいものですよ。このごろ仕事がはかどっていましてね。メンバーも総入れ替えですがいい連中が揃いました。ここで異動の面談をしながら、富良野のプロジェクトをどう進めるか組み立てしていますよ」
和政はキャビネットから印鑑を取り出し、慣れた手つきで書類に押印する。
「そうですか、不幸中の幸いですね。富良野は順調ですか」
和政は笑顔で書類をはるかに渡しながら、
「ええ、富良野はいいですよ。そうだ、はるかさん、今度私が提案している循環型経済社会の取り組みについて意見交換しましょう。はるかさんが手がける日本海側の町村とも連携したいんです」
和政が主張する循環型経済社会や六次産業の中心に自社を置き社会貢献をしたいという発想ははるかも知っていて共感するものがあった。開発本部と営業部が連携できるのは願ったり叶ったりだった。あの「檻」の件もある。
「はい、わかりました。お力になれたら幸いです」
そう言うと、和政はうなずき、はるかの後ろに立っている社員を見る。
「心強いな」
和政はソファから立ち上がり、よろしくお願いしますと頭を下げ、
「すみません、開発部に異動してくる社員との面談の時間でして」
和政ははるかの後ろに立っていた社員を招き、はるかは、
「お忙しい時間にすみませんでした、押印ありがとうございました」
と、一礼して応接室をあとにする。和政は面談の社員をソファに座らせ、扉を開いたまま、快活に熱弁している。
「和政さんは変わった」
そう、はるかは思った。何がきっかけだったのだろうか、オフィスが水浸しになったからだろうか。元部下の失策を反省したのだろうか。何はともあれ和政ははるかにとって目標とする社員である。心機一転、次の高みを目指すのであろう和政の背中を追いかけながら自分も頑張らなくてはと思う。
タヌキ達の姿はなかった。はるかは仕事に集中しその日の実務をこなすと「幼稚園に子供を迎えに行きますので」と定時より1時間早く会社を出る。
ハヤブサのピョンはビル周辺の警備をしていたがはるかの目につかないように動いていた。タヌキ達もピョンもはるかが仕事に集中できるよう、陰ながら見守ることにしていたのだが、この日のタヌキ達は5階のオフィスから「あるモノ」を発見し、その正体が何なのかを確認するため、お寺へと移動していた。
「何?これをその大王様が勤める会社で見つけたのか?」
タヌキ達が和尚さんにその「かけら」を手渡す。黒い硝石のかけらだった。じっとそのかけらを見つめる和尚さんが、
「危険な匂いがする。見つけたのはこの一片か」
「たぬりんたぬりんたぬりん」部屋の中をくまなく見たけどこれだけだった。
「そうか、またそのビルに行く機会があるだろう?ビルの中だけではなく外もくまなく探すんだ」
そう言って「かけら」を見つめ、
「これはすぐに処分しよう」
米粒くらいの小さなかけらを本堂の床に置き、和尚は「お経」と書かれた経本を懐から取り出し、かけらに木製の表木を向けて何か念仏を唱えると、パン!と石は砕け煙になった。
「あのかけらには邪念が籠っていたようだがいまは抜けている。おそらくあの時、四十九日の法要の際に見たあの影の者が吸収しつくしたのだろう。お前達が見たというその黒い和尚とやらだ」
悪の権化、黒い和尚は和政から派生した精霊だが、旅の途中でタヌキ達が滅ぼした。和政の分身であるその悪の権化が消えたことにより和政は清められた可能性が高い。ただ、
「人は変わる。また悪気が増幅しないように見ていることだ。お前達が友達になったという5匹がうまく癒しの役割になってくれたらよいのだが」
「だだだだだたぬうき」ときどき会社に行って様子を見るよ
「ああそうだな。それにしても」
硝石を煙にしたあたりを見つめ、
「あのかけらを手にしたときかけらの元の姿が見えた。黒い硝石と白い硝石、元々は2つで一体だったようだ。黒い硝石はどこへ消えたのだろうな。よもやカラス達が手にして隠したのではあるまいな。法要の寺に黒雄がいたが」
黒月硝と呼ばれる黒い硝石は悪気を吸収して吐き出す性質を持っていた。和政が父親から譲り受け、形見のように大切にしていたものだった。会社の近辺に黒い影が漂っていたのは硝石が会社の中に置かれていたからだ。硝石の邪気は和政の分身が吸収し、その分身が殲滅されたことによって和政から邪気や悪気が消えて穏やかで快活な人物へと変わったのだ。ただ自然界にばらまかれた邪気がいつまた集結しないとも限らない。黒い硝石の本体はカラス達が手にしていたがその事実を知る物はカラス以外にはいない。
はるかは会社を出てまっすぐに幼稚園へと向かう。幼稚園ではちょっとしたもめごとが起きていた。秋に行われる学芸会で、かずみのいる組は演劇を行うことになっていた。演目は「ロビンフット」であったが、キャスティングをめぐって一部の母親たちから不満の声があがっていた。
*
タヌキ達がはるかやかずみの敵とみていた和政からは悪気も邪気も抜けて友好的なムードです。和政とはるかは従兄妹どうし、お互いに協力しあって会社を盛り立てていきますが、かずみが小学生になり成長していくにつれてその関係性が揺らいでいきます。幼稚園最後の学芸会ははるかにとってもかずみにとってもちょっとした人生の一大事になります。
*このお話しは連載中の「しあわせのたぬき」
https://ncode.syosetu.com/n8347hk/
シリーズもの別編です。
*しあわせのたぬき本編
第一章 人間の夫婦からタヌキの姿をした精霊が派生し
ます
第二章 夫婦とタヌキは幸せに暮らしていましたがある
日、悲惨な戦争の予知夢を見ます。
第三章 夫婦はタヌキ達にかずみを幸せに導くよう諭
し、タヌキ達から離れていきます。
戴四章 タヌキ達はかずみ達を幸せにしようと奮闘。
魔力を高めやがて訪れる戦いに備えます。
※第五章はかすみが成人してからのお話しになります。
第五章の投稿と平行して第四章から第五章の間のお話
しをシリーズ別編にて投稿しています。
※しあわせのたぬきシリーズ別編
「しあわせのたくしー」
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しあわせのたぬき第四章から第五章の間の
もうひとつのお話し。
キタキツネのカムイがタクシードライバーになり、
魔物の退治をする地域防衛隊で活躍、かずみの
成長を陰ながら見守ります。