ヒョンなことで、、、
「健太ー起きなさいー遅刻するわよ〜」
毎朝、母に7時30分に起こされ、まだ眠い目をこ擦りながら一階に降りていく。リビングに着くと母が朝食を作ってくれている。
『おはよう健太、今日も冴えない顔しとるね。はやくご飯食べちゃいなさい。』
この言葉を聞くと、今日がまた始めるという気がする。
朝食を無言で食べ終え、急いで制服に着替え、駅まで全力でダッシュをして8時7分発の電車に乗る。8時30分に着き8時50分ギリギリに学校に着いて16時まで学校で授業を受け、幼馴染の昇のぼると16時半の電車に乗って帰る。
ちなみに、学校の中でも中心的な存在ではなく、極端にコミュ障という訳でもないTHE普通だ。とまあ、これが僕の日常だ。
が、しかし、この平和な、何気ない日常がある日を境に変わってしまった
この日は、高2の冬休み明け初日だった。僕の高校は頭がいいという訳じゃないのに宿題が多い。そのせいで徹夜で課題を終わらせた。全く困ったもんだ。
その日の朝は、徹夜することが初めてだった僕は、意識が朦朧としていた。
今にでも寝てしまいそうだが、新学期一日目はなんとしてでも登校したいと思い登校した。なんとか、一日を乗り切ることができたが、僕の体は限界はとっくに達していた。今にでも倒れてしまいそうだった。そんな僕にむかって言った。
「おい、健太お前いつにも増して目、死んでるな」と笑いながら言った。僕は
「しょうがないだろ、課題が多すぎて徹夜したんだから」と言い返した。すると昇は「気をつけろよ、ふらついてホームに落っこちるなんてことしたら洒落に難ないからな」とホームで話していた。
今考えるとこれは相当なフラグだったのかもしれない。
「1番線電車が通過します。危ないですから黄色い線の内側でお待ちください。」
ここで普通なら黄色い線に下がるはずだが、今日の僕は違かった。あろうことかホームの下に倒れてしまったのだ。その時には電車が轟音を上げて通過しようとしていたのだ。昇が気づいて非常ボタンを押したが、時速130キロ出ている電車はすぐ止まるはずもなく、
『キーーーーゴン』
鈍い音と昇の叫び声と共に僕の意識は遠のいていった。