1/2
夢
暖かい…。
ふと私の体が何かに包み込まれたような感覚を覚えた。
「また夢か…。」
現実と夢の区別がつかない私でもその時ばかりは何故か夢と認識していた。
だがいつものような新鮮味がないことに違和感を感じた。
「何処かでこの感覚を感じたことがある」
こう思った私はその感覚の正体を暴くべく重い瞼を開いた。
「眩しい…」
強い光が私の眼球へ勢いよく飛び込んできた。
その瞬間私ははっと我に返った。
私が居たのはいつもの自分ベッドの上であった。
あの夢は結局謎のまま終わってしまったのだ。