新大学生へと送る、役に立つか分からないアドバイス
これは、完全に筆者の体験にのみ、基づいて語られております。
もしかしたら、的外れな部分もあるかもしれないので、参考にするかは自己責任でお願いします。
先日、近所にある大学キャンパスの前を通りかかった所、朝早くから制服姿の若者たちが入っていく姿を見かけた。
ああ、受験シーズンか……。
俺にもそんな時代があったな。
と、懐かしく感じつつ、学生生活をほんのりと思い返したものである。
まぁ、出るわ出るわ。
思い出したくもない嫌な記憶が。
そこで、これから大学生となる若者たちへの忠告のような物を、嫌な思い出をもとに自己満足的にしていこうと思う。
さて、大学生活と聞いて、一般的なイメージは何だろうか。
学校の枠組みを越えたサークル活動?
男女の出会いの場、合コンとか?
それとも、穴だらけの講義予定を有効活用したバイト三昧な日々?
まぁ、間違っていないかもしれない。
そういうキャンパスライフも、ある所にはあるのだろう。
だが、筆者はそんなリア充ではない。
サークルには一度たりとも参加した事もないし、合コンなどという言葉は大学生活の中で耳にした事すらない。
そして、専門職的学部だった所為か、バイトにうつつを抜かしてる余裕もなかった。
なので、ここで述べるのは、大学での講義や試験への対策のようなものである。
大学は、一応、学術機関なのだ。しかも、任意の。
それ故、単位が足りないと容赦なく留年させられるし、学費も安くないので家庭の経済力によっては、留年=退学となってしまう場合もあろう。
貴重なモラトリアム期間を大いに楽しむ為、反論できない弱みはないに越した事はない。
これから大学生となり、昨今のコロナ禍の所為で満足に楽しめない若者たちに、僅かでも力になれるように、筆者の体験からの忠告のような物を、ここに記していこうと思う。
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さて、まずは講義だ。
これ、当たり前のようだが、真面目に出席しましょう。
当たり前の事を言ってんじゃねぇよ、と、思われるかもしれないが、その当たり前をちゃんとやれ、と言っているのだ。
なにせ、大学は欠席し放題なのだ。
欠席したからと言って、別に確認されたり注意されたりしない。
受講しておきながら、一度も講義に出席しない、という事も出来てしまう。
だが、それは出欠確認をしていない、という訳ではない。
まぁ、講義にもよるのだが、きちんと確認されている。
欠席ばかりしていると、担当の講師の印象は悪くなろう。
そうなると、試験においてマイナスになる。
中学高校と違い、採点基準は講師の裁量が大きいので、マイナス印象は回避しておくに越した事はない。
それに、講義によっては、出席しているだけで単位をあげるよ、というイージーモードも存在する。
+普段のレポート、など、試験を重要視しない講義も、講師によってはあるので、受講した講義は出来る限り出席しよう。
出された課題も、きちんと提出しましょう。
それだけでも、実際の試験の出来がいまいちでも、温情が貰える事があるので。
で、次に。
講義は真面目に聞いて、ノートはちゃんと取ろう。
また当たり前の事を、と思われただろう。
だが、これにもわざわざ語った理由がある。
まず、第一の理由として、大学は専門色が強くなる事だ。
中学高校は、小学校の延長、中学校の延長、という部分があったが、大学はそんなもん無視して、全く触れた事のない分野となる。
これは、筆者が専門分野に近い学部(医療系)に在籍していたからかもしれないが、他の学部でも大なり小なり似たような所はあるだろう。
そんな科目を、教科書を読んで独学で勉強するとか、無理だから。
マジで意味が分からんから。
親戚などに同じ道を進んだ先達がいるならまだしも、教えてくれる誰かがいないなら、普段の講義は唯一の道しるべなのである。
真面目に受けろ。
冗談じゃなくてさ。
後述するが、たまに真面目に受ける気力がなくなるクソ講義もあるけど。
出来る限りで良いからさ。
そして、第二の理由として、試験範囲の問題もある。
中学高校では、大きく関わる試験は、中間試験と期末試験の計四回あったと思う。
学校にもよると思うが、取り敢えず筆者が通っていた学校はそうだった。
だが、大学では前期試験と後期試験の二回しかない。
単純計算で、試験範囲が二倍もあるのだ。
代わりに、挽回のチャンスも減るという難易度爆上がりである。
一夜漬けでなんとかなると思ってる短絡的な愚か者共。
マジで試験前に地獄を見る羽目になるぞ。
筆者は地獄を見た。専門科目で特に。
講義の中で、試験に必ず出すと言っている部分もあるし、復習をする為にも板書などはしっかりとノートに取っておくべきである。
そして、少し振り返るだけでも良いから、日々、復習をしておこう。
それだけで、結構、違うから。
加えて、周囲の人間などにもよるが、ノートを取っていると試験対策に重要な交遊関係を築く切っ掛けにもなるので、オススメしておこう。
講義への姿勢は、こんなものだが、少しばかり大学特有と思われる講義内容について紹介しておこう。
前述した、やる気の失せるクソ講義という奴である。
詳細は知らないが、中学高校に比べ、大学の講義は講師の自由度がかなり高い。
マニュアルとかないんじゃないの? と言いたくなる程だ。
その一端を、ここに記す。
教科書をひたすら読み上げるだけで解説とか何もない講義。
何がしたいの? 教える気ないだろ。
解説してはいるんだろうけど、声がアホみたいに小さくて聞き取れない講義。
頼むから。お願いだから板書してくれ。もしくは、せめてマイクとか使ってくれ。
色々とガン無視してひたすら板書を書き連ねていくのだが、字が汚くて何て書いてあるのか、全く分からない講義。
ホンットにすんません。地球語を書いてくれ。俺ら、宇宙人やないんや。
教科書を使わず、オリジナルのプリントなどを使う。のだが、あまりに記載事項が少なく、さっぱり内容が分からない講義。
こっちな、ピヨピヨ言ってるド素人やねん。こんなんで理解できる訳あらへんやろ。
と、まぁ、こんな具合である。
きっと、こんなものは氷山の一角だろう。
中学高校の教師たちが、どれだけ生徒に優しかったのか、理解できるというものである。
ごめんな、厳しいと思ってた教師の方々。
あんたら、物凄い分かり易い授業をしてくれてたんやな。
それでも、そんなクソ講義であっても、必須科目だと何とか解読して試験を突破しなければならないと言うのだから、大学は決して楽ではない。
選択科目なら、思いきって切るというのも良いと思うが。
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次の主題は、試験対策である。
確かな正解が用意されて、採点基準も明確な中学高校と違う、色々と理不尽な大学の試験について述べていこう。
まず、先にも述べたが、試験範囲がとにかく広い。
年に二回しかないから、当然の事だ。
一夜漬けとか、マジでやってられないレベルである。
専門科目だと、内容の解読からやらないといけないから、余計に。
なので、日々、コツコツと復習をしていこう。
予習はどうでもいい。
講師が何処を解説していくのか、読めないし。
ちゃんと教科書に載っている順に講義していくとは限らないから。
まぁ、余裕があるなら、やっておけば? 程度である。
そして、次に重要な事は、横と縦の繋がりを持っておく事である。
要は、交遊関係である。
ボッチだと、大変よ? という話だ。
というのも、前述したクソ講義である。
講義を聞いているだけでは、何を言ってんだか、さっぱり分からない。
当然、試験に何が出るのかも、まるで分からない。
そんな時に役に立つのが、交遊関係である。
特に、先輩からもたらされる試験内容だ。
どんな問題が出るのか、それに対する正答は何か。
それらを知れるだけで、格段に難易度は下がっていく。
当然の話だが。
勿論、上手い具合に、目的の講義を受けた事のある先輩と繋がりを持てない事もあるだろう。
ぶっちゃけ、筆者は先輩後輩の繋がりを一切持っていなかった。
そんな時に役に立つのが、横の繋がり、同級生である。
誰かしら、先輩からの有用情報を持ってるから。
流れるそれを上手い事、キャッチできる程度の交遊関係は、是非とも紡いでおくべきである。
とは言っても、コミュニケーション能力には自信がない、という者もいるだろう。
誰もが、初対面の相手に物怖じせず話しかけられる訳ではない。
筆者もそっち側だから安心せよ。
そこで役に立ったのが、普段から大真面目に取り溜めた、講義ノートである。
筆者は、板書を積極的に取り、講師にも出来る限りの質問をした、ちゃんと役に立つノートを持っていた。
すると、講師に質問する姿を見ていた目敏い者から、共に勉強しようというお誘いを受けたのである。
素晴らしいコミュニケーション能力だな。
コミュ障な筆者には信じられん。
まぁ、それはともかく、そんなコミュニケーション能力の持ち主であるが故か、先輩との繋がりもあり、他の同級生に流れるマル秘情報も持っていた。
筆者からはパーフェクトノートを提供し、彼からはマル秘情報をいただくという、Win-Winな関係の出来上がりである。
友人関係とは言い難かったが、大変に有り難い相手であった。
今でも感謝しているぞ、S君。
卒業以降、連絡は取っていないが。
おかげで、理解させる気のないクソ講義もなんとかクリアし、見事、一留もする事なく卒業まで漕ぎ着けたのだ。
ソロプレイで突破していくという、孤高の一匹狼もいるだろう。
そんな者の学習能力には、感嘆と尊敬の念を抱かずにはいられない。
少なくとも、筆者はソロで大学試験を突破できる自信はない。
いや、冗談でも煽りでもなくてね。
専門科目の試験対策とか、講義ノートとマル秘情報を突き合わせて、色んな解釈を交えながらやってたし。
少しでも、参考になっただろうか。
アホみたいな筆者の経験と教訓が役に立ってくれる事を祈っている。
さて、試験関連で、大学特有の不思議な出来事があったので、ついでに記してみよう。
とある試験において、講義の中で出題すると断言されていた問題があり、実際に出題された事がある。
当然、試験対策として模範解答を暗記していた筆者を含めた戦友たちは、そのまま回答したものだ。
なのだが。
何故か、正解を貰える者と不正解を頂戴した者に別れるという謎採点があった。
一言一句、解答欄に書かれた内容に違いがないというのに、○と✕に分かれたのである。
意味が分からん。
ちなみに、筆者は✕側だった。
これは、差別である。断固抗議する。
と、心の中で文句を言いながら、受ける再試験。
再び、全く問題が出されたので、性懲りもなく同じ回答をする筆者。
ええ、一言一句同じですとも。
そして、何故か合格となる。
この試験は、一体、どういう採点をされていたのか。
謎は深まるばかりである。
他に面白い試験内容では、答案用紙の裏に雑学を書け、という回答任意の問題もあった。
試験や講義に全く関係のないものであっても、面白かったら点数をやると。
せっかくなので、筆者は地元にあった危険度のちょっと高い奇祭について述べてみたのだが、あれは結局、点数になったのかどうか。
その試験は解答用紙が返却されなかったから、真相は闇に消えた。
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こんな所で、締めようと思う。
具体的に言い始めたらキリがないし、講義や大学、入った学部による、という部分もあるだろう故。
以上。
コロナ禍の所為で、十全にキャンパスライフを謳歌できないかもしれない今の若者たちへと送る、独断と偏見のアドバイスでした。
最後に、色々な挑戦をするなら、大学の内にしていた方が良いと言っておく。
社会人になると、自由に出来る金銭的余裕は出来るけど、代わりに時間的余裕が無くなるから。
親とかに理解があるなら、積極的に活動するのが吉。
旅行でも良いし、資格取得とかでも良いし。
三十路になった今更になって好奇心を溢れさせて、時間の捻出に苦労している筆者より。