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第九十四話 アルグリアン市の冒険者ギルド

僕達は騎士詰所でゴブリン人間……魔人と言った魔物の事を説明した。

まーー説明と言っても出会ったことくらいしか報告できなかったが……



騎士詰所には冒険者ギルドからギルド職員も一名来てくれて、無事に騎士でもなく冒険者ギルドでもなく、アルグリアン王国にゴブリン人間を引き渡した。

これで少しは魔人についての調査が進むだろう。



……



無事に聞き取りを終えた僕達は、騎士詰所に来てくれた冒険者ギルド職員に案内されて、冒険者ギルドに迷うことなく到着した。



……


冒険者ギルドにギルド職員同伴で入った僕達はもちろん注目された。

特に僕達の誰もが幼い容姿をしている点も注目ポイントだろう。

更に僕の肩にはクロウ、先導するようにヤマト……ソフィアもサクラの頭に乗っていた……。まーー僕もこんな集団を見たら同じ反応をするだろう。


「あいつらは?」

「は? あの女の子の頭に乗ってるのって……」

「何か悪いことでもしたのか?」

「どこの貴族の子だ……」

「はあ……皆可愛い……」



おい最後の奴!


……



僕達はそのままアルグリアン市の冒険者ギルドギルドマスターに会うことになり、ギルドマスターの部屋に案内されて、もうすでに顔を合わせている。


んーーギルマスに会う確率が高い……



「初めまして。私がここのギルドマスターのパッショ・アルゴリアンです。アルゴリアンはアルグリアン王国から贈られた名字ですので、国の名前に似ていますが間違えないように……」



そう、ここに来るまでにギルド職員に語られていたのだが、アルグリアン王国に何かあった場合には、ギルドマスター自らが出撃するそうだ。

冒険者ランクはSSでステータスを見ると、人間族進化種になっている……竜と戦えるほどの能力だ。



「こちらこそ初めまして……僕達は黒猫と言う冒険者パーティーです。僕がラウールで隣の美少女が妻のサクラです。もう一人は僕達と一緒に移動しただけの、知り合いです」



……



「……はーーそれもちょっと寂しいじゃない! んーー、私はモイスと言います。Aランクの冒険者になりたくて王都に来ました」



「ええ、事情はある程度聞きました。何かアルグリアン王国のために働いていただいて……。でも、もう少し私にも話を聞かせてください」



そうパッショギルマスに言われて騎士詰所で話したことを再度伝えた。

少しだけ違ったのが、冒険者視点で質問された事に対する答えだった。

また、パッショギルマスはアルグリアン王国に違う意味で忠誠を誓っているようだった。冒険者と言う立場、ギルドマスターと言う立場は役割のままにこなすが、いざ王国の危機、危険な状況になった場合は、貴族の顔を出しそうだ。

そこにだけは注意が必要そうだ。



「話はわかりました。それでは私はこれで十分です。今日はありがとうございました。……あなた達の昇格を願っています……」


最後はあっさりとギルドマスターの部屋から出され、僕達は冒険者ギルドの酒場にいた。


「あーー緊張した……ねえ黒猫のお二人……あなた達は緊張しないの?」



「私達は大丈夫ね! ギルドマスターなんて何処に行っても顔を合わせるわよ」



「……は? ギルドマスターになんてそんなに話す機会はないわよ普通は……」



「ふーん? でもだってねえラウール……私達は何時もこんなもんよね!」



「そうだね、僕達は何処に行ってもね……面倒だね」



僕達の様子を他の冒険者が窺っているが、モイスさんは気付いていないようだ。



「はーー、あなた達って規格外な人みたいね……」



初めて規格外と謂われた気がするが、そんなことより何時も通り絡まれそうな気配がする……


だけど何か牽制しあっている感じもあるしどうだろう?


僕達はAランクになるための試験はどんな感じなのかと話して盛り上がってきていた。



……

……


そしてここはやはり絡まれた……



「オイオイオイ! 何だ話を聞いてれば! お前らがAランクになりたいだとーー。はーーそこの男のガキ! お前なんてそこの美少女に体を使わせてたんでないのか!? ーーそれでお前がおこぼれにあずかってたんだろ!」



ピキッ



「おい! だったら俺にも貸してくれよーー。お前のために銀貨一枚くらいは頑張ってやるぜ! あーーでも俺にその美女がついてくるから、お前に何て何もしなくていいな!? あーーわりーなガキ! 俺によ、こ、せ、よ!」



ピキッ

ピキッ



何で目の前の虫けらが人間の言葉を話しているのか……

何だその下品な体に書いた永久に消えない絵は……それが格好良いのか……

ああーーその絵を消してほしいのか!



「おいガキが、ビビってんのかーーあーー! まだ言わなきゃわからねーのか! 黙ってそこの女の子の二人をこっちに寄越せって言ってんだよ! さっさとテメーはどっかに行けやゴラーー!」



…………ん



「お前もあっちの世界に送ってやろうかーー、あっちって言ってもあっちだけどなーー」



ヤバイ……

何時も同じような事がおきるけど……

これは抑えられるか……



何かこいつの後ろからも五人くらい向かってきてるか……

にやにやにやにや、気持ち悪いんだよ!


ーーせめて冒険者ギルドだけでも……

ーーこの目の前の奴らだけに……絞って……



「ちゃっちゃと行くぞ女! おい逆らう気はないだろうな! ハハハハハハハ! 俺から離れられなくしてやるぜ! こいつもあるしな!」とこいつが何かを出した……



【危険な薬物:様々な薬草を混ぜて作成された興奮薬。一度侵されたら止めるのは容易ではない……廃人まで行く……】



僕は……僕達は爆発した……


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