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第八十七話 更にダンジョンを行く

僕達はソフィアの事を話した後は、今日はこれ以上ダンジョンに行くのは不味いと思いキバン市の探索をしていた。


そして次の日になってからダンジョン攻略を再開した。

手応えはないが、五階から十階の探索を繰り返し、依頼達成数を稼いでいた。


そんな中、ダンジョンの上階を攻略している冒険者パーティーが一度帰還した。


そのパーティーから冒険者ギルドに情報提供があり、最高攻略階まで進んだ冒険者パーティーが、もう少しで十五階を過ぎると言う話だった。


その話を聞いた冒険者ギルド内は盛り上がっていた。


……


「サクラ? そろそろ僕達も上の階に行こうか? 多少長くダンジョンに入っていたら不自然さは減るんじゃない」



「そうね。食料とかも大分亜空間収納に入ってるし、クロウとソフィアもそれで良いかしら?」



「我はいつでも良いよ!」

「もちろん私もですよ」



僕達の意見は一致し、十五階より上に行くことにした。

本当は帰還陣で戻らなくても良いが、そうすると上階の魔物素材などを提出するのも不自然だし、そこだけは正直にいくことにしている。



……



やることが決まると早速僕達はダンジョンに入った。大分なれた受付を過ぎて、子供に紛れ込みながら先に進んだ。


……

……


そして現在は十五階、他の冒険者の気配はないから、今のうちに先に進もう。

もし進みすぎても下の階などに転移して再攻略したり、時間はかけれそうだ……と、攻略階は誤魔化せないけど、先に進んでいても良いな!



そんな簡単なことを思いつき、僕達は他の冒険者に見つからないようにダンジョンを攻略していった。



……



十六階は誰もいなかった。十七階もだ。それで十八階に上ると、んーー冒険者ギルドで噂になった冒険者パーティーかな?

でも噂から考えると、少し早い気もするが……


まーー良いか。今は危険な感じもしないから、放っておいて先に進む。


それで十九階、二十階と到達しボスだ。


この階のボスはマタンゴキング一匹にマタンゴジェネラルなどキノコ尽くしだった。



ーー新しいな。これは今までにないパターンだ。大体キノコ系は弱くて上位種が少なかったからな。


……



だが僕達の敵ではなかった。

こんなキノコ系の魔物だったが、ステータスの平均ではオーガを越えていた。更に特化型で、スキルも相手を弱体化するタイプだったので、相性が悪いひとは突破できないだろう。



……



そこから最高到達階は簡単に越し、僕達は二十五階まで来た。

ここでは不死族と言えば良いのだろう、ゾンビ、レイス等が出現した。



ゾンビ系は見た目が苦手だが、浄化魔法が特に効くのですぐに消え去る。これだと浄化と言うよりは消滅魔法だな。

スケルトン系も出現し、集団戦闘ではオークやリザードマンよりも厄介だった。脳が無いのに、脳がある魔物より組織だった動きだった。これはダンジョンだから?



まーーそんな不死族系の階も順調に進み、三十階に到着した。三十階はスケルトンキングにリッチ、ゾンビナイト、スケルトンボアだった。これもまた何かフォーメーションを組み連携も素晴らしく、下手なSランク冒険者パーティーでは負けるのではないかと思えた。

これもある程度僕達は戦いを楽しんでから倒した。



……



三十階を過ぎた先にセーフティーゾーンがあったので、今日は休むことにした。

大体一日でこの階までなら十階は進めそうだ。もっと上層階になるとわからないが……



「ねえラウール? ジャックって何者だったんだろうね。僕達を見て思い出すような幼いときから強かった冒険者……」



「……ある程度で姿を消した人……ただ他の国に行ったのではないんだろうね」



「冒険者のままだったらわかるでしょうね。いえ、他の職業に就いていてもわかるんじゃない? 遠距離通話の魔道具が冒険者ギルドにはあるでしょ?」



「あーーそうか、そうだね。僕もプッチモ王子には個人的に渡したけど……これだと本当に表舞台に現れなくなったんだね」



「死んだってことはないのかな? 私だったら冒険者が表舞台に出てこない、もしかしたら死んだんじゃないか……って思うけどね。でも死んだんじゃないかっては言わないんだよね、あの冒険者ギルドの人達は……」



「……それだけ実力が飛び抜けて高かった……死ぬなんて考えられないほどに……」



「……私達に関わって来なければ良いなって思うけど、フラグが立っちゃってるのかな?」



「ーーあそこであの人が話さなければね……」



「まーー出会ってから考えましょうか……」



そんな話をしながら眠りについた。



……



次の日は起きて朝御飯を食べ、ダンジョン攻略を再開した。

また十階ずつ進もうと……


五十階、六十階、七十階、八十階と進むが、まだ終わる気配がない。

九十階まで到達すると、もうこれは攻略させる気がないだろうという攻略難易度になっていた。


冒険者ギルドでは高く売れるだろうが、果たしてこのまま……思うがままに売却しても良いのだろうか……


ここまで八十階からはSランクの魔物が集団で現れて、九十階はSSランク以上の魔物が出現している。

ではこのままだと百階が最終階になるのかな?そしてボスは?



ただ僕は思うのだが、このダンジョンは転移が出来なければ攻略は無理じゃあないか……


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