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第七話 初めてのギルマスの部屋

お金の受け取りのためギルドマスターの部屋に来ている。

僕達は椅子に座り目の前にはお茶があり、その奥にはギルドマスターが座っている。


「さてお前らは何者だ? さすがに今日冒険者に登録しに来たのはわかるが、あの強さは異常だぞ? 十二歳でDランクの冒険者を圧倒するなど……。無傷だろお前ら……。」


さて、どんな言い訳がいいのか。

僕達の強さを見せてしまったのはしょうがないが。


「田舎で鍛えていましたからね。森に囲まれていたので、魔物と対峙するときもあり、大人と一緒に戦っていましたから。」


「ん~、田舎とはいえ、子供も戦う……。ん、あるのか。すまんな、まだ名乗ってもいなかった。俺はこの国、ファンフートのクレイダの町の冒険者ギルドのギルドマスターでバムーン・トリトスと言う。バムーンと呼んでくれ。」


なるほど、この国、町、ギルドマスターの名前を知ることが出来た。

それにファンフートって、懐かしい響きだ。


「初めまして。僕はラウール、隣は妻のサクラ。肩に乗っているのがクロウです。今日からFランク冒険者として頑張ります!」


サクラが頬を赤く染めクネクネしている。


「そこで初々しく言われても違和感が凄いな。それに夫婦だと? その年でもう身を固めているのか……。それにその見た目、悪い奴らに狙われるから気を付けるんだな。貴族も要注意だ。」


貴族…………やはり横暴なのか?


「その顔は悪い貴族が多いのか聞きたいのだろ。安心しろ、ほとんどの貴族はまともだ。ただ、欲が深い者もいるからな。こんな俺も貴族の端くれだからな。」


「へ~、貴族なんですか? それなのに冒険者ギルドのギルドマスターをしているんですね?」


「ま~どっちが先かと言うと、ギルドマスターになってから貴族になったんだがな。事情は教えないぜ。この話は終わりとして、お前らはこれからどうするんだ? その強さなら討伐依頼も受けられそうだが、ランクの低い魔物を倒しに行くのか?」


ランクの低い魔物か~。

この世界の魔物はどんな感じなんだろう。


「ランクの低い魔物は報酬が少ないが、素材をうまく売ると、依頼達成報酬に足されて収入になるぞ。解体が出来るなら一番良いが、冒険者ギルドでも手数料をとるが受け付けている。」


ほうほう。


「この辺にはどこにでもいるゴブリンの他に、肉が売れるボアやオークも出現する。本来なら十五歳を過ぎ体が出来た人間が集まり、ようやくゴブリン一匹を倒せる程度だが、お前らならできるのだろ?」


田舎設定だとできると言わないといけないな。


「まあね。でもあまり数が多いと無理だからね。それで、魔物の核とかって売れるの?」


「売れるぞ。弱い魔物だと魔石は小さく安いが、高ランクの魔石は高額で取引されるぞ。」


魔石があることは決定。


「じゃあ、僕達の知識にはないけれど、魔物はどうやって産まれるの?」


「ほう、そこが気になるか。田舎ではその知識を持つ者もいないかもしれないな。そう、魔物は動物が高濃度の魔素を浴びた場合に変化してしまう事がある。あとは高濃度の魔素だまりでできた魔石に受肉することもある。更に産まれた魔物が交配し繁殖する場合だな。これはゴブリンやオークなど数が増えやすい魔物の特徴だ。まだ条件はあるが、これ以上は自分で調べたりするのだな。未だに不明な条件もあるらしいのでな。」


ほう、色んな条件があるんだね。

だけど、魔素のある世界は、大体共通しているものがありそうだ。

人間の姿も一緒だし、魔物もおそらく姿は似ているのだろう。


「それで僕達はいつまで待っていたらいいの? 十万Eを早く受け取って、今日は宿を探して休みたいんだけど。」


「すまんな。今回復させたあいつらから取り立てているところだ。ただ待っているのも良いが、俺から情報を得るのもいいだろ?」


確かにね。

不自然でない程度にこの世界の事を聞きだしたいね。


「じゃあ他に質問だけど、この辺りで一番良い素材の武器は何? あと一般的な素材も。防具に使われている革についても聞きたいな。」



そんな感じで質問をしていった。

どんな世界でも同じなのか、この言語のチートなのか鉄やミスリルの名前が上がる。

革も上質なものはドラゴンの物も時々出回るようだ。

回復ポーションなどもあり、魔道具も作成され使われているそうだ。

この国でも王都に近くなるほど珍しい物が集まってくる。

地理に疎いと思うが、王都はもう一つの町を超えるとあると教えてくれた。


王都には学園もあり、様々な所から人が集まり、他の国から学びに来る場合もあるそうだ。

見たことがあるかわからないがと前置きして、獣の特徴を持った獣人族や精霊族のエルフ、魔物の特徴を持つ魔族などの代表的な種族がいる。

自分たちのような人は人間族と呼ばれるようだ。

そんな色んな種族が集まる学園だが、僕達も試験さえ通るならまだ通える年齢らしい。

十五歳までで一年は学ぶ時間があるのなら入学できる。

ただし、十歳から入学できるのでついて行くのは大変みたいだが。


十五歳の年齢の区切りだが、この世界も十五歳が成人とのことだ。

そのためか、商人ギルドは十五歳を超えないと登録できない。

それまではどこかの商会などで見習いとして働くそうだ。

お金も、銅貨が最低通貨だと思ったが、鉄貨があり十Eの価値と説明を付け加えてくれた。


そんな感じで多くの情報を得たあたりで受付にいた人がドアをノックし中に入ってきた。


「お待たせしました。こちらが決闘で君達が得たお金です。金貨十枚を確認して、こちらに名前を記入してください。」


僕達の目の前に金貨が置かれた。

確かに十枚あるので、名前を記入してほしいと言われた紙を確認し、内容に問題がなかったので名前を書いた。


「おし、それじゃあお開きにするか。お前らは見込みがあるから何かあった場合、俺を頼っていいぞ! じゃあな!」


ギルドマスターの部屋を出る時にそう声をかけられた。


次は宿探しだな。

依頼をこなさなくともお金が手に入ったので、宿を探すためお金を持って来た冒険者ギルドの受付の人におすすめを聞き町へ繰り出した。


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