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―新世界より―

3.11 東日本大震災 また「次」に来る全てに備えて……、

作者: 挫刹



※いきなり、同著者が別に連載している作品物語の途中から始まります。ご注意ください。


※さらに警告!※


この作品の文章中の表現には、現在人類地球文明の思考、あり方、


特に現在の日本国の状態を含めて指して、


反社会的にではなく反世界的に、強く悪意に満ちて、強烈に嘲笑する、愚弄する、貶める、侮蔑する、蔑視する、差別する、冒涜する、暴言する、否定する表現や、


先の大震災や、自然災害、

または、現在のあらゆる全ての現存する現実問題によって、全てのあらゆる災害、事故、戦災、事件、難病にあった、あわされた、あわされている全ての被災者、被害者、闘病者の方々を、完全に無関係で無責任な虚構の視点から、


非常に強く嘲笑する言葉や表現が、頻繁に含まれております。


予め、厳重にご注意ください。






 彼方から巨大な波が迫ってくる。

 押し迫る波が、瀑布となって周囲ごと飲み込み、通り過ぎると、

 些々波(さざなみ)に変わって背後の景色へと向かって過ぎ去っていく。

 寄せては返すこともせず。

 ただ寄せては迫り、そのまま過ぎ去っていくだけの白波。


 それは……、

 押し寄せてくる(・・・・・・・)、あの波だった。


 空の彼方から背後へと駆け抜けていった押し寄せるあの波(・・・)が、

 通った後には、

 風だけが遺されていた。


 高い空に吹く風が、頬に過ぎていった波の強さをおしえている。


 囁く風が伝う空の中で……、

 視線は交錯していた。

 見つめる視線と見つめる視線。


 対角線上で、点と点が一つの線で重なり合っている。

 視線の一つが鋭くなった。


 また、……やって来る。


 あの白波だった。

 あの白波が遮る防波堤もなく、やって来る。


 空の上で、

 遥かに高い、

 地上と航空機が飛んでいくほどの高度の間の空で……、


 彼方から波立つ白い飛沫を巻き込んで、あの巨大な波がやって来るッ!


「……何を、なさっているのです?」


 声が……、幾度も波を起こしている白い大地の上から降って来た。

 声が足場にしている白い大地・・が、

 何度も『波』を起こしている不可解さを見て、訊ねている。


「私には分かりません。

宮長セスタ

何度も、そんなに『波』を起こして。

あそこには座長レオもおられる。

あなたは獅子座レオまで巻き込むおつもりか?」


 足場にしている大地を心配して訊ねる声に、しかし大地は答えない。


 そんな黙ったままの大地がまた……、

 大地を踏んでいる声の主がその手に握っている三又の鉾を使って波を引き起こす。


海鯨座アクエリアス……。

私にはわかりません。おやめくださいッ。


なぜ、その様に何度も波を起こすのですッ?

何度、起こしても変わりません!


これは獅子座レオも望むところではないことも、もうお分かりでしょうッ!

いつものあなたらしくないッッ!!!

いつもの優しい温厚なあなたに、お戻りくださいっ。


今のこの行動は、

あなたをあの水魹座パイシーズと同等に貶める恥ずべき行為ですッ!」


 諌める声に、だが大地は応えることもしない。

 応えず。

 また、何も答えず。


 ひたすら寡黙に、黙って視線の先を見つめている……。


「その人はね……いま、会話(・・)をしてるんだよ」


 遠くから少年の声が響いてきた。


「……会話……?」


 大地に立つ声が、遥か離れた少年を見る。


「そう、会話。

いま、その人(・・・)はボクと会話をしている。

その人が、

今も起こしているその『波』を使って会話をしている(・・・・・・・)んだよ」


 『波』という暴力で会話(・・・・・)をしている?


 分からない。

 何を言ってるのか分からない彼方の少年が、

 空に立ちながら自分に語り掛けてくる。


その人(・・・)も不思議なんじゃない?

なぜ?

その波だけが消されない(・・・・・)のか?


さっきから、いろんな強さの波を起こしては放っている……。

にも関わらず、

ある特定の波(・・・・・・)だけが、掻き消されずに残されて(・・・・)過ぎ去っていく……。


だから、その理由が分からなくて、

同じ強さ(・・・・)の波を、何度もボクに向かって放っている……」


 話を続けている少年が、ゆっくりと嗤う(・・)


「……実は、

その強さをもった海の波(・・・)は、

ぼくの国(・・・・)の人間にとってはすごく『特別』でね?


思い入れ(・・・・)』があるんだ。

いや、思い入れっていうか……〝恨み〟かな?

恨みと……深い怒り……。

そして、哀しみだ……。


ぼくたち日本人という民族は一度、その波によって全てをもっていかれた(・・・・・・・)

『全て』をだ。

心まで(・・・)持っていかれたよ。

魂まで抜かれてしまった。


ごっそり芯の根っこから、引っこ抜かれたッ……。


だから今も、殆どの人はフワフワしてるんじゃないかな?

フワフワしながら現実の世界を漂って生きているッ!」


 握る剣に、握力が篭った。


「……津波(・・)……。


コイツが全てを持っていった。

津波っていう自然現象は分かるでしょ?


アレだよ。

地震が起こった後に海からやって来る、あの波だ。

その時の地震の規模はM9。(エムナイン)

マグニチュード9だ。

マグニチュードっていう力の単位は分かるかな?

それはボクが、

さっきから、わざわざ慣性を最後まで残している、その波の力から逆算してもらえればいい。


そんな、その『津波』ってヤツの存在が、

今の地球に住む、ぼくたち『日本人』ってヤツらの心に、深く深く食い込んで刺さっているッ!」


 そう言って少年は、やっぱり笑う(・・)


「だから、

ちょっと感傷的になっちゃったんだよ。

まさか、ここ(・・)で、またその波を目にするとは思わなかった。

ぼくはとっくに忘れていた(・・・・・・・・・)けど……、


きっと地球あっちでは……、

まだ、いろんなヤツラが引き摺っているんだろうなぁ、ってね……?


こんな下らない事(・・・・・・・・)にッッッ!!!!」


 罵る少年が、

 ついに、こんな下らない文を読んでいる我々(・・)に振り向く。


「東日本大震災……。


今日、

その日が来ましたね?


でも、

この虚構(・・・・)では、

その事に対しては、あまり深く取り上げることはしませんよ……ッ?


それには理由がありますッッ!!


この虚構……、

『地球転星』という虚構は、『対戦災(・・)用の虚構』だからですッッ!!


今まで、

この地球転星という虚構が次々に、散々、取り上げてきたことは……、

きっと殆どが『戦災』の話題だったはずでしょう?

そして、

この、今までの『地球転星』の連載中、

他の天災などに大きく関わる自然災害が起こった日時は悉く、

「短編」、「長編」も含めて、それを完全に無視をし続けてきたッッ!!!!!

例を上げるなら『阪神淡路大震災』です。

2019年の今年の一月のその日、

この虚構は、その日をキレイに無視シカトをしたでしょう?


他にもいろいろな災害の日時を、今まで完全に無視して素通りしてきた。


それは、

この地球転星という虚構が『対天災用の虚構』じゃなかった(・・・・・・)からですよ。

だから、

この地球転星という虚構では『沖縄、広島、長崎』などの戦災の日や、

『敗戦の日』などにしか敏感には反応しなかった。


『対天災用の虚構』は、

この『地球転星』という虚構とは、もっと……別のところ(・・・・・)で存在しているッッ!!」


 そう言って、

 ただの中学二年生の日本人であり名古屋人でもある少年。

 半野木昇(はんのきのぼる)が、

 この虚構を書いている……著者ワタシを睨むッ!。


「……それでも、

やはり、同じ命(・・・)です……ッ!


天災だろうが戦災だろうが、

失われるのは『同じ命』なんですよね……?


だから今回は特別(・・)に、

天災、

自然災害という事象の方についても、

今回はこの『地球転星』でも、

今回だけは特別(・・)にそれなりに取り上げていきたいと思います。


それではまずっ!

最初に言っておくことは……、


ぼくたち『地球転星』の人物の中でも、

特にこのぼくという半野木昇という人物は、


あまり東日本大震災という大災害には、

特に強い関心や感慨や感想は大して持ってはいないッ!

……という事ですッ」


 断言する虚構の少年による冷淡な暴言が、現実に反感を抱かせる……。


「ぼくが、

東日本大震災という災害について抱いている強い印象は『ただ一つ』です。


それは……、


スマトラと同じ(・・・・・・・)津波が来た……〟


という、

ただそれだけの感想だけ……ッ」


 断言する昇が、やはり我々を侮辱して見下している…………ッ。


「ぼくには、それだけの印象しかないんですよねぇ……ッ?

あの東日本大震災という大災害にはね?


スマトラ(・・・・)と同じ津波が来た……ッッ!!!!


ぼくの頭の中には、

東日本大震災で受けた衝撃にはそれだけ(・・・・)しかないッ!


それが、なぜだか?分かりますかッ?」


 昇が睨んでいるあなた方には分かるだろうか?


 中学二年生のこんなただの少年が、

 今も、

 いつまでも、あのような東日本大震災とかいう、

 ありふれた(・・・・・)災害にいつまでも悩んで考えていることしかしていない、

 こんな我々を見下している理由が?


「……それはですね?


ぼくがそれまでイメージしていた津波の印象(・・・・・)がガラリと変わったのが、

日本で起きた東日本大震災の津波などでは無く(・・・・・・)ッッッッッ!!!!!!


それ以前(・・・・)に、

とっくに既に起こって発生していたッッッッッ!!!!!!!

あの『スマトラ』の津波だったからですよッッッッ!!!!!」


 ……おっとぉ、


 ……おいおい、ウソはいけないな?

 ただの中学二年生の普通の少年でしかない、半野木昇くん?


 きみは今の時点で中学二年生のはずだろう?

 そんな今やっと中学二年生のきみが?

 東日本大震災が起こる前の、

 さらにそれ以前にあった、

 君が産まれてもいない時に起きた『スマトラの津波』を見て知っていたのか?


「……でもっ、一緒に見てた(・・・・・・)ッッッ!!!」


 ……、


 ……そう。

 ……そうだったな。


 確かにきみは、ワタシ(・・・)の『隣』でアレを見ていたよ。

 その時のきみの声も確かに聞いていた。

 著者ワタシもね?


 ワタシの声は……、常に君の声でもあった……ッッ。


「そして……、

そんな声を閉じ込めたッッッ!!!!」


 ……、

 それは『大人の事情』というヤツだ。

 ワタシが、

 ワタシの心の中で抱えている人間はきみだけではない(・・・・・・・・)のだッッ!!


 それを今はッ!

 私が、

 このただ一つしかない心の中で『飼っているコドモの中の一人』にしか過ぎないキミを、

 特別扱いして(・・・・・・)

 中心的に躍動させて表現しているに過ぎない……ッッッ!!!!!


 ……などと、


 ……このように、

 ……この文章中の描写で、個人的な設定の中での差別を断言する著者ワタシと、

 急に会話を始めた、

 ただの登場人物でしかない架空の少年は、愛想を尽かして見下している……っ。


「そう……。

そうだったんだよね……?

ぼくだけじゃなかった(・・・・・・・・)……。


作者あなたの傍で、

現実そっちの世界を見ていたのは、ぼくだけじゃなかった(・・・・・・)ッッッ!!!!!」


 嫉妬。という言葉があるのか。


 少年が恨めしそうに、

 ある意味で、この少年の生みの親でもあるワタシを見て睨んでいる。


「いつだったのかな……?

気づいた時には既に、

ぼくの隣には……、『風』があった(・・・)

風が、隣から吹いていた……。


ぼくの隣にはいつの間にか……、もう一人の誰かがいた(・・・・・)……ッッ!!!!」


 …………、


「……ひょっとしたら、向こう(・・・)にとっては、

ぼくの方が後だった(・・・・)のかもしれない。

ぼくの方が後で、向こうの方が先だった(・・・・)……。

向こうの方が先で、

ぼくは後からこの世界には生まれていたのかも……?

でも兄弟(・・)なんて、そんなもんだッッ!


産まれてから、間もなく動けるようになり出すと、

床を伝っている間に、

前や横から、簡単に鬱陶しい力任せな理不尽を与えてくる『壁』があることに気付きッ!

あとから、知らない間に邪魔な動きにくい障害物まで増えているッッ!!」


 ……それが、

 先に産まれていた『兄』であり、後から産まれてくる『弟』という存在でもある。

 人は、

 物心がつけば、すぐに近くで勝手に動くもう一人の『なにか』に出会うもの。


「……あの時(・・・)も、そうだった。


地面が揺れた日……。

名古屋でも、奇妙な揺れ方をしたあの地震の日だった……。


最初……、

あの揺れ(・・・・)は、

ぼくの『貧乏ゆすり』が起こしている揺れだと思い込んでた……っ」


 それはワタシの感想だ……。半野木昇。


「……でも違っていたんだよね?

地震の揺れだった。

長周期地震動っていうのかな?


ゆっくりユラユラした揺れだった。

よくわからない、

大波に揺れる船の船酔いのような、ゆっくりとした振れ幅の大きい揺れ……。


そして次は、

真っ先に誰かが慌てて電源を入れて映ったテレビの映像だった……っ」


 映っていたのは……、


「震源地に近い、

テレビの画面の中で切り替わっていく、各地の町の景色が揺れる映像と、

右下にあった縮小された日本地図。


東北地方の太平洋側の輪郭が、赤と黄色の線で何度も瞬いていた、

緑色の、あの小さい日本地図(・・・・)……」


 思い出す、

 その時のきみと私の脳裏に、同時に真っ先に走った、あの言葉……。


「……〝本当に……スマトラが来るのか(・・)〟……?」


 呟いた昇が、

 その時に、まったく同じ事を思っていてくれただろうか?の、

 あなた(・・・)を見ている……。


「本当に、あの(・・)スマトラが来るのか……?


それが、あの時のぼくの頭の中に浮かんだ最初の言葉だった……ッ。

あの地震が起きた時には、まだ思っていない。

でもあのテレビをつけて見た途端の、

日本地図の太平洋側の海岸線の輪郭が、何度も津波警報の赤い線で何回も瞬いているのを見て、

絶対にそう思ったッッッ!!!


あのスマトラが来るのかッッッ?????

本当にあのスマトラが日本に来るのかッッッッっっっ?????!!!

ってッッッッ????!!!!」


 そして昇は、

 まだあなたを覘く。


「でも勘違いしないでくださいよね?

ぼくでも、その時に思った事は……、


スマトラが来るッッ!!じゃないんですよ?

本当にスマトラが来るのか(・・)?……ですッ。

本当にスマトラで起きた『あの津波』が、日本にも(・・・・)本当に来るのかッ?ってッ!

そう思ってッ!

半信半疑だった(・・・・・・・)んですよッッッっっっ?

べつに、確証があった(・・・・・・)ワケじゃない(・・・・・・)ッッッ!!!!

本当に来るのかっ?って疑ってた(・・・・)ッッッ!!!!


だって、スマトラはテレビの出来事だったッ!

外国の出来事だったんですッッ!!!

日本の出来事じゃなかったでしょうっっッッッ???!!!!!


だから……、

だから……ッ、

てっきり遠い国でしか(・・・・・・)起きない出来事(・・・・・・・)だとばっかり……思っていた(・・・・・)……ッッッ!!!!!」


 漠然と、

 後悔を吐きだす昇が、透き通った空を仰ぐ。


「……ぼくが、

津波というモノに対しての印象が大きく変わったのは『スマトラ』でした……っ。

スマトラで起きた、あの大きな津波(・・・・・)ですッ!

たしか西暦の二千何年の時に起きた津波だったかな?

そこまでは憶えてません。すみません。


でもスマトラの『あの津波』を見るまでは……、

ぼくはてっきり……、

津波というモノは『浮世絵の波』だと思っていました……。


あの……、よくあるじゃないですか?

大きな海の波と富士山が一緒に描かれたあの浮世絵です。

空は赤色だったのかな?、そして青い海のあの白い波。

あの浮世絵の波(・・・・・)ですよ。


よくサーファーの人たちが乗る波や、

外国の災害パニック映画にも頻繁に出てくる、

あの一般的だった大津波の形……ッ!


そうです……ッ。

スマトラのあの津波を、この目にするまで……、


ぼくはてっきり、

津波は、上から来るもの(・・・・・・・)だとばかり思っていたッッ!!!」


 少年が今度は空から地面を見る。


「でも違ってた(・・・・)


津波は上から巻き上がったモノが、下へと(・・・)落ちて来る波じゃない……っ。


下から(・・・)

岸へと、せり上がって盛り上がって溢れてくる波だったんだッッッッ!!!!」


 海底から、底で持ち上げられて、せり上がってくる塊の波。


 糊底の波。(ボトン・ウェーブ)


「それが津波だった。

津波は、下から(・・・)来るものだったっ!!!


その下から来る津波が?

この日本にも来るッッ?

これだけの地震が起こった、いまここで?

あの津波(・・・・)がッッ?


その時のぼくだってッ、

とても信じられませんでした。

ぼくだって信じられませんでしたよッッ!


そして、待った(・・・)

名古屋から待って(・・・)見ていました……ッ。


本当に来るのか?ってッッ?


そうしたら……、本当に……ッッッッ、」


 ……来た……。


「……あとは、……おわかりでしょう?

名古屋からテレビで見ていただけ(・・・・・・)のぼくなんかよりも、

当事者の方たちの方が、嫌って言うことも嫌になるぐらいによく分かってるッッッ!!!


だって、

本当に来たんですよッ?

あのスマトラ(・・・・・・)がッッッ!!!!


あの遠い(・・)遠い外国の災害の出来事だったはずの波がですよッッッッッ???!!!!!!!


外国の出来事がッッ!!

日本にもやって来たんですよッッッッ!!!!!!!


外国の出来事は……ッッッ!!!!

日本にとっても他人事じゃなかった(・・・・・・・・・)ッッッッ!!!!!」


 叫ぶ拳を握りしめる昇が、

 貴様らという、我々を見ている……。


「……でも……、

この日本人の中で……、

今まで、あの東日本大震災のあの津波を、

スマトラと同じ津波だった!っなんて言ってくれた人はいましたかッ?


日本の東北のあの津波とッッッ!!!

スマトラで起きた、

あの津波とを『一緒のモノ』だと見ていた人はいましたかッッッ????!!!


ぼくはッッ!!

聞いた事がありませんでしたよッッッッっっっ!!!!!!

ぼくの耳には届いてこなかったッッッ!!!


きっと、

今までも、

誰か(・・)がどこかで言っていたことはあった(・・・)んでしょうッッ!!!


でもっっ!!!ぼくは聞いたことがなかったッッッッ!!!


あなた方は言うッッッ!!!!!!!

あの津波は予測できなかったのかッッッッッっっっっ??!!!!!とッッッッ!!!!


その台詞を!!!

自分の国や県や市や町や村や自治体や公共機関、企業に向かってっ、

または住民同士の間でも言い合っていましたよねッッッ????

誰かを責めてッ!

誰かを問い詰めてッ!!!


あの津波が起こった後ッ。

そこの住民の人たちは、自分たちが住んでいた自分たちの村や町を責めていたっ!


そして住民たちから責められた村や町や市はっ、

今度は自分たちのその上にある県を責めるッッ!

そして、責められた県は、

こんどは国を責めるんですよッッ!


責任のたらい回しだッッッッ!!!!


それをぼくや、あんたたちはやっていたッッッ!!!!

ぼくは見てたしッ!聞いていたッッ!!!


じゃあっ!予測できていたとしたらッッッ!!!!


スマトラの名が出てくるはずでしょうッッッッ?????!!!!!!!!!!


なんでスマトラという名前が出て来ないんですかッッ???!!!!!

なんでスマトラという地名の名前の言葉が出て来ないんですかッッ???!!!!!


ぼくの津波の印象がガラリと変わったのは、あのスマトラでしたよッッッ???!!!!

みなさんは違うんですかッ?

ぼくはスマトラでしたッッッ!!!

ぼくはスマトラのあの津波で、津波の見方が180°変わったッッッ!!!!


あの東日本の津波を予測しッ!!

予見できたというのならッッッッ!!!!!!!!!


あなた方は真っ先にッ!!!!

東北じゃなくてスマトラの地名を出していなくちゃおかしいハズなんだぁぁぁッッッッっっ!!!!!」


 大声で叫んで言っ切った、

 全てを恨んで睨む昇が、肩で息をしている……。


「だからぼくは……、


スマトラの名前を出さない人に……ッ、

あの津波が予見できたとはとても絶対に思えませんッッッッッっっっっ!!!!!!


あの東北の津波を事前に予見できた人は……、

絶対に、その前に起こっていた、

あのスマトラの津波を見過ごしたりなんかは決してしませんッッッッ!!!!!!!


そして……、

もっとも重大な事実はッ!

そんなスマトラの津波の事もまったく考えることがまったく出来ないままッ!、

それさえも出来なかった人間がッ……、

過去に原発を触っていたしッ!

今も触っているッ!っていう事実だッッッッッッッッ!!!!!!」


 貴様らのことだぞ?

 日本人?


「一言、……云わせて貰いますッ!

防災対策として津波の対策を考えるなら、

スマトラの津波は絶対に既に考えて想定しておくべきだった(・・・)ッッッ!!!!


当時はッ!!

津波の事を考えれば、

既に起こっていたスマトラの津波に行き着いたハズだからですよッッ!

そして実際には、それをしていなかった(・・・・・・・)……。


東日本大震災以前の当時の『津波』という言葉で、

スマトラのあの津波の光景でさえもロクに連想できない……ッ!

その程度の想像力の防災認識で?

原発を触る?


……それとも、

専門家の人たちは?

スマトラの津波が、日本には起こるとは思っていなかった、

とかって言うんですか?


ック、


そうでしょうねぇ?

ぼくでさえ、実際にこの目にするまでは半信半疑でしたよッ!


でもですね?

ぼくは当時に『津波』っていう言葉を聞けば……、

真っ先にすぐに頭に思い浮かんだのは、

あの『スマトラの津波』でしたよッ……?

当時の……災害の素人(・・・・・)でもあるぼくでもねェッ……?」


 吐き捨てる昇が、

 我々との間で、

 自分の剣を、自分の目の前で縦に翳す。


「しかし、そんなことを今さら(・・・)言っても……、


じゃあ、現在いまはどうするんだ?っていう話にしかならないですよね?


現在ではもう、事後(・・)ですからね?

起こった後だ。

事故(・・)が起こった後。


フクシマ……」


 呟く昇が眼を据える。

 誰かと同じように目を鋭く据えていた。


「現在、

ぼくもフクシマと言って侮辱してしまっている福島の地が、

現在も、直面している問題は主に二つッ!


一つは、住民の帰還問題と汚染物処理の保管問題にも直結する『原発の廃炉』問題。

そして、もう一つが『風評被害』……」


 ……ッ、

 やはり、

 ここに咲川(さきがわ)章子あきこという、真のこの虚構の主人公がいないことが口惜しいッ!

 昇と同じ日本人であり名古屋市民でもある中学二年生の咲川章子という少女は、

 この半野木昇に対する対立主役アンチキャストだ。


 その咲川章子がこの場に居合わせていれば、

 きっと、

 このようなただの未成年の少年の分際で吐くッ!

 半野木昇の虚言や妄言に暴言などは絶対に許さなかったものを……ッ。


「原発事故を起こした原子炉の廃炉問題は、

中学二年のぼくから見ても、限りなく根深い。


この問題を解決させるために『鍵』があるとすれば、

ぼくだったら、それは情報保管にあると見なします。


情報管理では無く情報保管です。

情報管理という言葉には、

情報改竄、情報操作、そして情報隠蔽までもがその意味に含まれますッッ!

しかし、

それを原発の廃炉行為で、情報改竄や情報操作、ましてや隠蔽なんてしたら自殺行為ですよねッ?

でも、

それが十八番なのが日本国ボクたちのこの日本政府ってやつらの政権与党ですッ!


だって、

情報改竄や情報操作、情報隠蔽もできない政権や政府は、無能(・・)ですからねッ?

そんなことも出来ない政権や政府に、国民は用はありませんよ?


問題は、それで問題を起こす政権(・・・・・・・・)や政府(・・・)なんだッッッ!!!!!!


情報改竄や情報操作、

情報隠蔽をしても、

微塵も全く完全に他からも絶対に問題を指摘されない完全な政権や政府が超有能ですッッ!!!

しかも国家予算や国家権力を微塵も使わずにねェッ?

この政権や政府はいいッッ!!!

素晴らしいッ!!!!

超、安心できるッッッ!!!!


それが出来ない政権や政府は全部、無能クソだッッ!

見知らぬ相手から、

情報管理で一度でもいちゃもんでも付けられたら、それは紛れもなくクソで無能ですッ!

他者から一度でも指摘されてちゃいけないんですよ?

改竄しても(・・・・・)、他から問題を完全に一度たりとも指摘されないッ!

これが出来ていない政権や政府は、日本だろうが他の国だろうが全てクソで無能ですッ!!!


例えば、こんな風にね?」


〝水は、吸収した熱を水の内部で「あなた(・・・)」に変換し、その変換した「あなた(・・・)」によって発生した熱をさらにまた再回収している〟


 貴様われらの事だぞ?

 地球生命()


「だから原発の廃炉問題で重要なってくるのは、情報の保管です。


それが出来なければ、

そこでは必ず『風評被害』が起こる。


なぜだか分かりますよね?


そうです。

『風評被害』とは、人の不安(・・・・)から生まれるものだからです。


廃炉が全然進まなくて、

これから先がどうなるかも分からない、という、

これからの補償もされない(・・・・・・・)暮らしへの、

人々が抱く絶望的な不安から生まれるのが……、

『風評被害』……という問題……」


 ここで昇は重大なカミングアウトをする。


「ちなみに言っておくと……、

ぼくはネットスラングでいうところの『放射脳』っていうヤツです。


ぼくは今でも、福島()産の食品を口にすることには抵抗感があります。

もし福島の方が『安全ですから食べてください』と勧めてきた物でも、

たぶん、一回、躊躇する。

たぶんします。

いえ、必ずします。

そして、じーっとその勧められた物を見ちゃうかもしれない……。

不安なんです(・・・・・・)よ……っ。

どれだけ他人から『安心だから』って勧められて言われても、まだ不安なんです。

だって、ぼく……、

自分のする事でも半信半疑ですからね?

自分の事も自分で信じることが出来ない、疑り深い人間なんですよッ!ぼくはっ?

自分の親の言うことでさえ信じて行動していたら『痛い目』を見て以来ッ!

自分の親の言うことでさえ疑ってしまっているぼくですよ?

そんな、

自分の家族の言葉さえも信じられないぼくがッ、

赤の他人が言ってくる言葉なんて信じられると思いますッ?

すみませんが、できませんよッ!


ぼくはまだ……福島県産の食べ物を口にするのが……怖い(・・)っ……」


 そう弱音(・・)を吐いて、

 風評被害に苦しむあなた方を拒絶して、

 名古屋の人間は俯く。


「これが……今の名古屋人である、ぼくの本音です。

……批判、書いて下さいよ。

ぼくはまだ福島県あなたたちを信じられないッ!

たとえ放射能や放射線の、安全な数値を実際に見せられても、まだ安心できないッ!

ぼくは、

その安全の根拠となる数値の裏側にある『人に食べて欲しい』という意思が逆に怖いっ。


……あはっ、

……アははっ……、

なら他県の安全な放射線の数値だったらいいのかッ?ってお話ですよね?

そうですね……、他の県のならいいです(・・・・)

食べられますよ……。

だって他の県なら原発事故は起(・・・・・・)こっていません(・・・・・・・)からねっ!

原発事故さえ起こってなかったら(・・・・・・・・・)……、

きっとその安全な数値で……ぼくはきっと福島県産あなたがたの食べ物は食べられますよ……っ!

最低でしょう?

これがぼくっていう、ある一人の名古屋に住んでる人間の考え方ですよッっっっ!!!


ぼくは福島県民あなたがたを差別しているッっっっ!!!!!

差別してしまうッっっ!!!

どうしても差別してしまうんですっ!


でも、それをする事をどうしても許してください、なんてことも言えませんッ。

とても……言えませんよ……。

それを言えばッ!

苦しんで傷つくのは福島の人たちなんだッッ!!!!!!!


でもやってしまうんです……。最悪だッ。


でも、こんな最悪で最低な事でもきっと……ッ、

『当然の権利』ってヤツを振りかざして使えば簡単なんでしょうね?

みんな使ってますもんね?

当然だッ!当然だッ!当然だッ!当然だッ!ってッ!


当然だ!……か……。


じゃあ、ぼくは逆に訊きたい……っ」


 そう言って昇は、我々を見る。


「〝誰が?地球そこに住んでもいいって言った?〟んですか?」


 昇は〝あなた〟に指を差して訊いている。


「誰が?

ぼくたちに〝地球そこに住んでもいいよ〟って言ったんですか?


神さまですか?


すごいですね?

ぼくは聞いた事がありませんでしたよ?

忘れているだけですかね?


ぼくは、誰からもッ、

〝地球に住んでもいい〟なんて言われたことはなかったッッ!

誰からもそんな事なんて言われてもいないのにッ!

勝手に地球に住んで生きてきましたよッ!

この、ぼくはッッッ!!


でも、そんなぼくとは違って……、

あなた方は、自分の信じている神様に、

〝あなたは地球そこに住んでもいい〟って言われたんですか?


じゃあ、聞きますよ?


じゃあ、なんで?

その地球には〝あなたの敵〟も同時に生きてるんですかね?

その『敵』も、あたなの神さまが用意したんですかね?

あなたの為に?

あなたの神さまがッ?

あなたの為に、そんな敵を用意するッッッ??????


わざわざ、あなたの為にッッッ??????

あなたを殺しに来る敵を、わざわざ用意する神さまがいるんですかッッ?????」


 昇は侮辱して、あなたを見ている。


「それは、すごい神様ですね?


ぼくだったら敵のいない世界をご用意しますよッッ!

ぼくだったら、敵のいない世界が欲しいッッッ!!!!


神さまにそう言いますッ。

そう言ってお願いするッ!


そして、そう言って、

与えられた世界が……、


この転星ほしです……」


 昇が、そう呼んだ、

 この転星という大地の上空から、

 地球の在る方角を見る。


「ぼくが今ここ(・・)にいる惑星は、

転星リビヒーンという名前が名付けられた巨大惑星の大地、その上空です。

その惑星の中にある、ある大陸のある街にある、

ある上空に今、ぼくは立って、

あなた方に問いかけている。


惑星ではなくなった冥王星によって、

永久欠番となった第9惑星をすっ飛ばして、

新第十惑星となって新しく現われた(・・・・)新巨大惑星『転星』(リビヒーン)という惑星。


この転星では、

地上環境は、ほとんど地球と一緒です。

ただ面積の規模が格段に大きい。

この惑星の直径は、地球の約6倍。

面積は約36倍。体積に至っては約210倍を誇っています。

ちょうど環を除いた土星よりは小さく、天王星や海王星よりは大きい地球型惑星……。

そして、密度が地球と同じで……重力も地球と同じ1G。


……でも、これって、おかしいですよね?


体積が地球の210倍もあるのに、その密度が地球と『同じ』なんですよ?

そして、

重力の強さまでもが、地球とまったく同じ(・・・・・・・・・)だ、という……」


 そして昇は、

 どこまでも我々を見つめて問い続ける……。


「じゃあ、質量(・・)は……っ?」


 それは当然の疑問。


「……最初に、その答えを言っておくと、

この転星の質量は不明です。

それはコロコロ変わるらしい……ッ、


この転星を造った本人が、そう言ってましたからね?


ヨスベル・ニタリエル(世を総べるに足り得る)・ゴウベン(業を弁える者)ッ。


その人が、この転星という惑星を造った張本人です。


ぼくは、その人と数回会って、話をしたことがあります。

性格は、気の良い普通の大人の男の人でしたよ?

肌の色は黒人の人よりもさらに色の深い闇の色だった。人種差別をする意図はありません。同じ人間です。見た目を伝えようとすると、中学生では、どうしてもそういう表現になってしまうっていうだけの話です。でも、あの人は、人ではなく神さまでしたけどね……?

顔は髑髏。

眼窩っていうんですか?目玉のあるところ。

あそこが肌よりも、より深い闇でへこんでいて見えなかった。

双眸にもなりそうな赤い光さえも点っていなかった。

そんなあの人の姿を見た、ぼくの第一印象は死神でした。

ときどき話してて、どこ見てんだ?この人?って訝しんだことがあります。


そして、あの人は……、

そんな自分の事を魔導人リッチ、と呼んでいた……」


 思い出話を語りながら、少年は俯く。


魔導人リッチ。この言葉は、今は完全に関係がない。


重要なことは、その人が地球よりも巨大な惑星を、簡単に造った(・・・)ッ!

そして、出現させたッ!

という事実……。


ここまで言えば、

もう、なんとなくお気づきでしょうか?


そうですッ!

いまのこの虚構こっちでの、地球のあなた方は、

この転星に、たまらなく来たがっている(・・・・・・・)ッッッッっっっ!!!!!!!!」


 昇が侮辱して、あなたを見ている。


「交流をしたがってますよ?

あなた方は?

この転星こちらに住んでいる人たちと?


きっと欲しいんでしょうね?

この転星にある大地と資源と環境と技術がッッ!!!!!!


この転星にも、もちろん新しい大陸は色々ありますよ?

まだゴミ一つない真新しい大陸がッ!

ユーラシア大陸とアフリカ大陸を単純に三十六倍にした面積を誇る超巨大新世界超大陸が一つ、と、

そして、

それを半分に二分割にしたような準超巨大新世界超大陸が二つ、北と南に。

六つの集められた地球古代世界の大陸群を取り囲むようにして存在している……らしい(・・・)です。


それをぼくの故郷でもある現代地球人あなたたちは、欲しがっているッッ!!!


聞いた事はないですか?

『世界中の人間が、日本人と同じ暮らしをする為には……、

地球があと何個分、要るのだろう……?』

とかって言うッ!

この話ッッッ!!!!


その自分たちで汚して、住めなくなりつつある地球を使い捨ててッッ!!!!

この転星の土地を自分たちの領土にしたくってっッッ!!!!

どうしても転星こっちに来たいらしいッッ!!!」


 罵る昇が、あなたを問い詰めている。

(……この描写も、すこし、しつこくなってきただろうか?)


「……でも残念なことに、

ゴウベンって人は、

それをあなたたちが達成させる為には、一つの条件として罠を用意していました。


それが、

第四宇宙速度の到達。

第四宇宙速度っていうのは、天の川銀河の重力圏を突破できる速度の事を言うらしいです。


その力を手に入れれば、この転星わくせいにも来ることができるッッ!!!

と……。


あの人はそう言っていた……ッ」


 昇はやっぱりバカにして、我々を見ている……。


「第四宇宙速度の到達、だそうですよ?

その力を手に入れれば、この転星ここにも、やって来ることができるしい……。


ただ、その時、あの人はこうも言っていた……」


〝第四宇宙速度を突破する力を手に入れれば、

それは、あの転星に辿り着くどころか……、

その時点で、きみたちは既に転星自体を幾つも造りだす力さえも手に入れている……〟


「……だ、そうですよ?

……つまりですね?

転星ここに来ることができる力があればッ!

それはもうすでに現実でも実際に転星を造りだすことが技術的に可能になっているッ!

……という事が言いたいらしいんですねッッ?!!!!

人工惑星ですよッ!

それが可能になるッ!」


 この言葉が、我々にはどうしても虚構にしか思えないだろう……。


「……あなた方は、……いつまでも『ヒトから奪う』だけですか?

『他から奪う』だけですか?

自分から造りだそうとは思わないんですか?

造るのは『()』だけですか?

あるいは『ゴミ(・・)』だけだ!とかッ?

あ、

『車』という単語を今ここで出したのは、

べつに『車』というものが名古屋にとっても関わりが深いだけだからですよ?

知ってるでしょ?世界有数の自動車メーカー。

それが名古屋のそばにもありますからね?

あ、いつもお世話になっています、豊田さん。

あ、豊田さんって言ったのは『自治体』の名前を指して言ったんですよ?

豊田市さんのことです。

決して特定の企業名様を指して言ってるわけではありませんからねッ?

そこは勘違いしないでくださいね?


名古屋も車という製造業ではドップリ浸かっている。

雇用という調整弁を使いッ!

雇用という安定を維持する為にッッ!」


 ……それは搾取……。


「……で、そこまでやっといて、

あとでその食い物にしていた雇っていた人たちから見放されてしまうと、

今度は『自分は無実だ!!』とか騒ぎ出すんですよね?

数を暴力として使ってたヤツラって?

そうやって、

数を暴力として使ってるヤツラは、

今度は自分が数の暴力に晒されると、すぐにそういう言い訳を始めるッ!!

だから……ちょっと、ここで言っときますよ?


無実か、どうかはお前(・・)らが決めるんじゃないッッッ!!!!!!


数の暴力が決める(・・・・・・・・)んですッッッ!!!

無実かどうかは個人で決められるモノじゃないッッ!!!

お前が無実かどうかは、お前が食い物にしていた『数』が決めるッ!


せいぜい、その『数』の中で踊り苦しめっッ!


それが民主主義っていうヤツだ。

ぼくらとお前たちは、その民主主義という数の『一つ』に過ぎないんだからッ!


だからぼくは民主主義も信じないッ!

ぼくは民主主義ではなく自己嫌悪主義ですッ!!!!

自己嫌悪するのが、ぼくの主義なんです。


これはお前らでは絶対に出来ない主張主義だッッ!!

だからお前らはボクにはなれない(・・・・・・・・)ッ!

ぼくには絶対に追いつけないッ!!!


自分の事も嫌いになれないヤツラにッッ!

ぼくに追い付くことは絶対にできないッッ!!!!!!!!!!」


 断言する昇が空を見上げた。


「でも、それは別に、そうなる必要も完全にないことです。

だってそうでしょう?


あなたがボクになる必要は微塵もないし、ぼくに追いつく必要もないッ!

あなたはあなたなんだからッッ!!!!!!


ただっ!そんな、あなたではぼくには絶対に追いつけないッ!!

ただ、それだけ(・・・・)ですッッッ!!!!!


諦めろ。

あんたたちはあんた達でしかないんだから……ッッ!!」


 ……では、そろそろ時間も無くなってきた……。

 と、言うよりも私は今、とても疲れている。

 しかし、まあ、それはワタシが勝手に始めた自業自得なのだから……、

 自業自得は自業自得らしく、

 こんな下らない文に付き合って読んで下さっている読者の方たちの事も考慮せずに、

 さっさと著者の身勝手な、

 その時の気分という個人的な感情と都合で切り上げさせて貰おうかな?


「……東日本大震災の話を、もう終わらせる?

自分で始めたくせにヒドイ人だなッ!

さすがは挫折が趣味な人だッッッ!!!!!!!


じゃあ、ここでバラしてあげるよッッ!!!

その『地球転星』以外の、その『対天災用の虚構』って言うヤツをッッ!」


 半野木昇……、きみはッ!


現実そちらで、この文を読んでいる人たちへ、


この『地球転星』という虚構は、

架空の世界の中で、理想の世界を描くことを目的として造られました。

ここでいう理想の世界とは、

『人が争いによって死なず、それでもまだ生き死にを表現できる世界』です。

この地球転星は、そういった世界を目指して造られたモノ。


ではもう一つの『天災用の虚構』では、

理想の日本(・・・・・)が描かれ、

そこを物語の舞台としています。

では、そんな理想の日本とは一体、何か?


そうですね……。

たとえば……、

国の借金が全くない(・・・・・・・・・)財政が完全に健全的な日本ッ。

……とかですかね?」


 冒涜。


「それどころか、

災害用に予備予算を積み立てていて、それを使って被災地の損失を完全に補償している国家でもあるそうですよ?

その物語での日本ではね?

すごいですよねぇ?

国債の借金がないそうですよ?

その虚構の中の日本では?

いま、何兆円ありましたっけね?国の借金?

それが無い日本だそうです。

逆に災害用の国民への被災や事故補償の為に積み立ててある災害拠出専用の予算が、

いまの日本の借金額をプラスに置き換えたのと同額ぐらいある事にでもしときましょうかね?


まだ、特には詳しく設定を決めてはいないみたいですけからね?この著者の人も?

でもそういうような設定をして、

理想の日本という舞台を用意した、

虚構の物語は考えているらしい……。


そんな用意された理想の日本の虚構の物語の題名というのが……」


 ……はぁ、

 ……『空を飛ぶ人』……。


「……だそうです……」


 やれやれ、まったく君という子供ガキはッッ……。


「ほかにもその虚構の中では、色々な様々な理想の日本像を描いているみたいですよ?

この人は……。

なんでも、その日本の中では、

北方領土や尖閣、竹島はすでに解決済みで返還済みや決着済みであったり……?

少子高齢化が解消して出生率は2.0%前後を維持していたり……?

高速道路は無料化していたり……、

経済成長やGDPの伸び率は全てプラスマイナス0%を維持。

つまり経済的にも安定している好景気ではないが不景気でもない状態というヤツです。

もちろん日本海は、飛龍海へと自主的に日本から名称を変更している。


さらには……?

東日本大震災の日には、

その被害を受けた日本人は、

日本以外のスマトラや他の津波被害を受けたり、または、天災とは全く無関係の世界各地の紛争で苦しんでいる外国の土地にも想いを巡らせて黙祷しっッ!


いつもの日常を普通に生きていただけなのに、

突然、交通事故などで被害を受けた人たちは、それとはまったく関係のない難病によって突然、闘病に苦しむことになった人々を思い、その人たちの事も気にかけてっ!

いっしょにッ、それらの根絶(・・)に向けた活動の為に手を取りッッ!


今度は、その難病を患って苦しんでいる人たちはッッ!

自分たちだって苦しいのにッッ!

自殺したくなるほどの苦悩を抱いている傷ついた人の心まで想像しながらまた苦しんで、

やっぱりそれを自分の苦しみのように、一緒に根絶させよう(・・・・・・)と取り組むんですッッ!


そして、

自殺したくなるほどの苦しみを感じている人はッッ!

今度は事件や事故か何かで人に虐げられて奪われてしまった人々の叫び声を聞いてッ!

また、自分の心を苦しめながら根絶(・・)の為に奔走するんだッッッ!


そんで、そんな被害者の人たちがですね?

なんで、そんなまた自分とは無関係な(・・・・・・・・)別の被害者たちの事を、

まったく無関係な被害の事で苦しんでいる自分たちと同じように考えているかというとですね?


あの沖縄の慰霊の日にですね?

その日とは全く関係のない、

沖縄戦の後の、その先で起こるだろう広島や長崎で落とされる原爆被害のことも想像してッ!思ってッ!

沖縄の人たちがッッ!

沖縄の地でッッ!!!

実際に広島や長崎の地名も口にして言ってッッ!

宣言にも出して!

世界に平和として訴えて宣言していたりッッ!!


今度は、その広島の日や、長崎の日にはッッッ、

広島や長崎の人たちが、

そのお返しとばかりにッッッ!!!!

原爆が落とされる以前のすでに戦場にされてしまっていた地獄の最中の沖縄の人たちの苦しみにも想像して言及しッッ!

そのことにも思いを馳せて忍ばせてッ!

広島や長崎の地でッッッ!

沖縄の名を呼びッ!苦しみも想像して!

広島と長崎が宣言しッッッッ!!!!!

全世界に平和を訴えている、からですよっッッッ!!!!


同じ平和(・・・・)としてッッッ!!!!!


そして、そんな事を平和の沖縄と平和の広島と平和の長崎が、

互いに互いを思い合って?

結託して毎年、毎年やっているもんだからですねっ?

当然っ!

在日米軍基地や核の傘までもが全て……、まったく完全に日本からは無くなってるらしいんですよ……ッッッッッ?????!!!!!!」


 ……。

 ……やっぱり、名古屋われらだけは自分のことしか考えていないな?


「……日本国憲法第九条を変えないまま、

在日米軍基地や核の抑止力が全てなくなった日本、あるいは沖縄……。

そんな日本って想像したことがありますか?

それを虚構で描く人間がいたとしたら、実際にどう思います?

でもそれを描いているのは名古屋の人間だッッ!

しかも外国の基地なんてまったくないッ!

基地がある事が、どういう事かも全く分かっていないッ!

原爆も落とされたこともないッッ!!!愛知の人間が、それを描くっッッ!!!

これは冒涜だッッ!

超冒涜だッッッ!!!


できれば、そんな虚構は沖縄や広島や長崎の人たちの手によってこそ描いてもらいたいな……?

その状況を虚構で描くことはできますか?

基地や核の傘が全て無くなった日本や沖縄を?

それを、もっともらしい説得力(・・・・・・・・・・)でッッ!!!


現実的に説得力を持たせて、それを描くッッ!!!!


……あのですね?

……夢追ってちゃダメですよ?

夢追って、虚構を描くとシラケます(・・・・・)からね?

難しいですよ?

夢を、現実っぽく虚構で描くって行為はッッッ!!!!


でも、それができると……実利リターンは大きいッ!

わかりますよね?

『それ』をやっているのが、この地球転星きょこうなんですから……」


 笑っている昇が、踵を返す。


「虚構は……その為にあるモノ(・・・・・・・・)ですッッ!!!!

虚構は、夢でしかない理想の世界を、現実で魅せる為のモノだッッ!!!!


他人に見ず知らずの自分の事まで考えて欲しいのなら……、

自分も無関係な他人の事まで考えてなくちゃいけないんですよ……?


……でも、多分、

その『天災用の虚構』が、そっちの現実で描かれる可能性はもうほとんど無い……でしょうね?

そうですよね?

あなたは挫折が趣味なんだから……ッ」


 そうだな。

 いまの私は、地球転星と、もう一つの虚構で手が一杯だ。

 だから、きみが代わりに伝えて上げてやってくれないか?……。


「……では急に話を変えて伝えますッ、

今年の八月、

今年2019年の八月中に、関東圏のどこかで震度五弱以上の地震が起きたら……。

来年です(・・・・)……ッ」


 唐突に、昇は、我々に宣言する。


「来年、同じ時期の同じ地域に、それ以上の規模のデカい地震が来るッ!……と、

ボクとこの著者の人は、そう認識して捉えますッッッ!!!!


ちなみに、

これは予言ではありません(・・・・・)

これは、ぼくと、この著者ヒトが勝手にそう思いこんでいるだけです。

ただの単なる気の触れた独断と偏見と妄言ですよ。

この発言の理由には、科学的根拠がまったくありませんッ!


でもぼくたちは、そう信じています。


次が来る(・・・・)


この2019年の今年に、

この夏のいつかで、

関東圏の何処かで震度五弱以上の地震が一度でも起きたら、

来年の夏は、ぼくたち(・・・・)だったらそう警戒しますッッッ!!!!


変数フラグはすでに立っているような気がする。

気がするだけ(・・)ですッッ。


これは現在のぼくたちの心構えを言ってるだけですッ。

あなたたちに無用な不安や混乱はもちろん、

出鱈目な危機だって煽りたい訳じゃないッッッッ!!!!


ただ、その時の来年に来るだろう想定している本命の地震の強さは、

東日本大震災と同規模、あるいは東南海地震と同等かそれ以上を想定して警戒はしていようかと思っています。


今年の夏、関東圏です。震度は五弱以上。

夏という期間は概ね6月初旬~9月中旬辺りまで。

それが今年、どこかで起きたら、来年(・・)は警戒するッッ!!

それがぼくたちの現在の認識であり、腹積もりですッッッ!!!


根拠はテレビなどで時々、放送されている地震特集とかを見比べてて、

ぼくたちが勝手にそう思っているだけですッッ!!!!!

完全にオカルトの領域ですよッッッ!!!!!

ホラ吹きですッッ!!!


だから、

鵜呑みにはしないでくださいね?


少なくともぼくはそう思ってる、ってだけの話なんですからッ!


震度五弱の地震なんて、どこだって、そうホイホイ簡単には来ないでしょう?

でも絶対に来ないッ!っていう強さの地震でもない……。


もしも来たとしても、それはたまたま(・・・・)だったッ!、

あるいは、

結局、ここまで言って起こらずじまいだったら、

やっぱり、それはぼくの言うことはホラ吹きだったッ。

っていうだけの話です。


もちろん関東に地震が来る前に、

東海こっちに大地震や津波が来る可能性だって大いにあるッッ!

油断していたら自分の足元がグラリッ!!なんてことはよくある話でしょう?


万が一の可能性なんてのはどこにだって転がってる。


ただ!

ぼくたちだけは、現在はまだそう考えているってだけの話なんですッ」


 なんでそんな意味不明な事を急に言い出しているのか。

 囃し立てたワタシという読者でさえ、

 まったく意味と理由がよく分からないでいるのだが、


 それでも昇は我々を見て言っている。


「……次の震災(・・・・)が起こった時……、

ぼくたちは、また同じ叫び声を上げるでしょう。


今の東北の人たちや福島の人たちと同じ叫び声を、ぼくたちも言うことになるんです。


……東海地方にある原発は『浜岡』ですね……?

いまは止まっているらしいですけど、

それが地震で、やっぱり不測な事故でも起こってしまえば……、

今度は、静岡がシズオカにされてしまうんですよッ。


その時、静岡の人たちは今の福島の人たちと『同じ』になるッ!」


 言って、昇は我々に言う。


「その時は、食べるつもり(・・・・・・)です。

シズオカにされた静岡県産の食品を『名古屋人』のぼくは食べるつもりでいますよ?


農産物でも海産物でも。

もちろん、汚染させられた土も引き受けてね……っ、


浜岡の電力は『名古屋』の為にあるようなモンですからねッ?

名古屋が……静岡をシズオカにさせてしまうッッッ!!!!


だったらシズオカ()産の食品ぐらい、安全だと証明する為に食べるぐらいしないとダメですよね?

汚染土だって引き受けないとダメですよねッッっっ??!!!!!

それが、原発を、静岡の浜岡に押し付けている名古屋という街の責任と義務ですッッッっっっっっ!!!!

シズオカにさせられてしまった人たちが受ける風評被害の補償はッッ!!

シズオカにしてしまった名古屋がしないといけないんですよねッッッっっっ!!!!

名古屋が食べてッッッ!!!

安全だと身をもって、みんなに伝えるッッッッ!!!


それが名古屋の責任だと、ぼくは思っています……ッッ。


だから申し訳ありませんが、

福島県産の食品はきっと、

その時でも、まだ食べることはできないでしょうッッ!

でも、シズオカ県産の食品は、福島県産の食品が食べられなくても、理不尽に差別してッッ!!!

ぼくは自分の口に運びますッッ!

口に運んで食べて、飲み込みますッッ!


そしてなるべく、美味しそうに食べて見せますよ?

あなたたちにね?


でもそれと同じことを、福島の人たちに対しては、できません(・・・・・)ッッッ!!!!!!

なぜなら、

ぼくは福島よりも静岡を大切にする東海地方の『名古屋人』だからですッ!

同じ日本人なのに、

福島と静岡を比べて差別するような卑怯で下劣な地元愛の『名古屋人』だからですよッッッ!!!!


……では、福島は()なんですかね?

フクシマは()を恨んでいますか?

福島の人たちはドコ(・・)に恨みをもっているんですか?

福島にあった原発によって生まれた電気を貪って使っていたのは、

いったいドコ(・・)の誰だったんですかッッ?

ま、どこでもいいですよッ。


せめて……、

いまの福島の人たちにも……、

ぼくと同じように原発で犠牲にさせられている土地を考えてくれている主要都市の地域があると……いいですね?」


 昇が……機転を利かせて、

 軽蔑して我々を見下している……。


 ……だが、そんな人々はきっと必ず存在するだろうッッ!!

 きっと福島に住む人々のことを考えてッ!思いやりッ!

 風評被害を跳ねのけっッ!補償してッッッ!

 福島からの電気を使っていた人々がッッッ!!!!!

 さらに、その福島の人々の苦しみを侮辱するッ、

 これほどの著者ワタシのこの虚構の感想欄に、きっと批判として書いてくれるのだッッ!!!

 そんな人々がいる事をッッ!!!

 この虚構の感想欄が、きっと必ずッッ!

 それを証明してみせるだろうッッッッ!!!


「他にも……いろいろ伝えたいことはあったんですけど、もう時間切れみたいですね。

もっと、津波の避難の仕方についての虚構なりの提案とか……、

津波災害からの復興の形とか……、

救助時に重要な救助トリアージをする時の心構えとか……、

もっといろいろと偉そう(・・・)に伝えたかったことがあったんですけど、

もう時間は残されていないようです。


それはきっと、別の虚構のお仕事だッ。


では、

その虚構の代わりに最後にもう一つだけ教えておきます……、

その『対天災用の虚構』の中では、

自然災害を受けた被災直後の災害対応活動の事を『応災』と呼んでいます。

『応災活動』。

防災でも減災でもなく、応災です。

災害に応えるッ!

応災活動(・・・・)と呼んでいる。


その認識を持って、

この著者さんは、その虚構を構想して保存しているそうです。


……では、もうここで、

そんな『天災』についてのお話は……終わりです……」


 そこまで言ったところで……、

 遥かな天から鉄球が降るッッッ!


「……巨象座リブラッ?お前までッ?」


 叫んだ獅子の獣人が大咆哮おおごえで驚きを放ったのも構わず、

 昇に目掛けて、

 天から放たれた巨大な鉄球が、直角に弾かれるッッ!!


「鉄球の重さに芯がない感じがする……?

……あなた……ッ、文官(・・)か……ッッッ?!!!!」


 天から飛んできた巨大な鉄球を、自転する光学魔法陣の盾で弾き返して、

 昇が鉄球を放った本人を見る。


 それは……象の獣人。


 マグニチュード12の力を誇る赤い少年と対峙し、さらにその斬星剣を持つ少年を追い詰めていた……、


 象の獣人だった……。


「……では、ここからはまた『戦災』の話へと戻りましょうか……。


まずは、最初に労っておきましょう。


沖縄県民の皆さんと、アメリカと北朝鮮の人たちとその舞台となった国の国民の方たちへ。


2019年2月にあった、沖縄県の辺野古移設問題の県民投票と、

第二次米朝首脳会談……、大変、お疲れさまでした。


この二つの動きの結果に対しての、

ぼくの今の感想をまずは述べておきます。


沖縄の県民投票の結果については、

……ぼくは、かなり深く失望(・・)しています……。

その、ぼくが失望している理由と根拠は『次』で言います。


そして、

第二次米朝首脳会談については……、


何も『地球転星』を更新予約した前後直後にいきなり決裂なんてしなくてもいいのになぁ、

なんてことは思いましたよね?

なんで、そのタイミングで決裂するんだか……まったくもってわけワカメですよッ?

ぼくの所為じゃないですよね?それ?

いつも無視しろッ!って言ってますもんね?

まさか、この小説の本編の文字数の増減とか観察してないですよね?

なんかそういう動きが時々あるんで、こっちはいつもビクビクしてるんですけど?


そんなの気にせずに、勝手にドンドンと進んで下さいよッッッ!

おまけになんか、終わった後は、アメリカも北朝鮮もどっちも黙りこくって、

交渉が決裂した時には絶対に毎度恒例の非難の応酬合戦も、

今回は気持ち悪いほど、どっちも全然やらないしッッ!!!!

にもかかわらず、なんか陰ではゴソゴソとやってるみたいだしッッッ!!!!


うーーーーーーん?


ひょっとして……?


また(・・)待ってる(・・・・)つもりなんですか?」


 昇が、こんなモノなど見ていない、全ての誰か(・・)を見つめて問い掛けている……。


また(・・)、待ってるだけ(・・)なんですか……?」


 昇はやはり、問いかける。


「日本とロシアとの北方領土問題……、

……案の定、見事に止まりました(・・・・・・)ね?

キレイに?


あと、

日本の、韓国との問題も最近は止まってるかな?

で?

今度は、

米朝首脳会談まで止まって?

さらには、

次は米中の貿易経済協議までも止まろうとしている……?


……戦争は止まらないのに?

……そういうところは簡単に止まっちゃえるんですよねぇ?

本当に……世の中って、よくわからないな……。


で?


次、また地球転星こっちが更新しだしたら?

また急に動き出すんですか?

現実そっちの世界って?


……………………、


……ッはぁーーーーーーーーーーーーぁあッッっっっっっ!!!!!!!」


 昇は、

 盛大にため息を吐いて……、

 世界おまえを睨むッッッッッ!!!!



「いい加減にしとけよォぉッッッッっっ!!!!!!!!

このクソ野郎(ガキ)どもッッッッっっっ!!!!!!!!!!!!!!!」



 最大に怒鳴って、貴様ら見ている。


「いったい、どうなってんスか?

この作品、アクセス数、全然ないっスよッ?

それでッ?

ここまでッ?

この作品の更新にられて連動して?

偶然的に現実の世界が、また世界的に実際に動き出したり、

また動かなくなっちゃったりするもんなんですかッッ?


……なんか、どっかのサイトかなんかで転載とかでも、されてるんですかね?

この作品?

一応こっちでは、一生懸命、そういうの探してるんですけど全然、見つからないッ!


じゃあ、手渡しかなんかのアナログ的な感じで世間には広まってるの?

このクソデジタルな時代にッッ?????


かぁーーーーーっっ、本当にご苦労なことやってるなぁッ。


ま、それならそれで、

そんな事態も、虚構こっちで勝手に真理おくそくしておきますよ?


でも、ですね?

だからってね?


……いつまでも……、


この虚構があると思うな(・・・・・・)よ?」


 それは、自意識過剰で被害妄想に憑りつかれた狂気な中二の少年からの……、

 ……あなた達への忠告……。


「いつまでもあると思うな、親とカネってねぇッ?


この著者の人だってね?

そりゃ人間ですから、いつかは突然、いなくなるかも知れませんからね?

事件か?事故か?災害か?病気か?っなんつってね?


そんな突然のあらゆる事由で、急遽、更新が止まるかもしれないっ。

そういう事態って想像してます?

想定していますか?


ま、いいですよ?

それらは『次』にでも、お話しましょう。

次がいつかは分かりますね?


そうです。アインシュタインの日です。

そして、白い日でもあり……、

円周の日(・・・・)でもある……。

ですがもう、

その日には、短編の方は投稿しません。

本編の更新だけをするつもりです。


……ではその前に、

こんな下らない話をここまで読んでくれた、

あなた方には、


一つだけ、とっておきの覚えておいて欲しい言葉を贈ります。

それは……」


〝次のチャンスも作れない(・・・・)人間に、『最後のチャンス』は掴めない〟


「……この言葉……、

よく憶えておいてくださいね?


そして、もし……、

これから先で、何かが起こったら(・・・・・・・・)……ッ、

この言葉を、絶対に思い出してくださいねッッ!!!!


何が起こっても、

この言葉を思い出すことができれば……、

あなた方は、

きっとこれから、世界で『何が起こっても』絶対に大丈夫だッッッ!!!!!


『何か』がきっと起こっても!!

この言葉を思い出してくださいッッッ!!!!


どんなことが起きたとしても……、

『次のチャンス』を……また作れる人間(・・・・・・・)に……なってくださいよ?

自分からね?


最後のチャンスが露と消えてしまっても、

次のチャンスが作れる(・・・・・・・・・・)人間にね?


いつまでも、

ありもしない『最後のチャンス』なんかにすぐに飛びついて、縋るのなんかはやめてッ!!!!!

自分の『次のチャンス』を、自分から生みだせる人間になってくださいよッ?


それ……、

ちゃんと言っておきしたからね?忘れないでくださいね?


……これからボクは……、

アンタら現実世界の住人を、一人残らず絶望の淵に叩き落としますからねェッッ!!!!


だから……、その時(・・・)には思い出してくださいッッ!!


必ずっッッッ!!!

この言葉をッッッ!!!!」


 そして、

 昇は文官(・・)でもある象を睨むッ!


「アンタらに、本物の文民(・・)統制と民主主義というものを教えてやるッッッ!!!!」




 あらすじにもあります通り、再度、申し上げますが、

 この短編作品は、同著者のとある本編作品「―地球転星― 神の創りし新世界より」におきまして同日に更新した話と同じ内容のものを、

 東日本大震災の日を機会とし、短編作としても投稿した作品です。


※この短編作の内容、問題に対する皆さまから寄せられた貴重なご感想、ご意見等につきましては、それらの解答として発せられるべき著者からのメッセージの全ては全て、


 本編作品「―地球転星― 神の創りし新世界より」のこれ以降の物語の展開、および登場人物たちと著者の顛末でもって、すべてその答えと換えさせていただきますこと。


 平に、予めご了承ください。


 また、この虚構作品内における半野木昇とこの私、著者の発言はすべて虚構であり、かつ無責任であり無知であり、実際においての現実の事実、史実とは著しく異なっております。しかし、彼と私の「無知」と妄想癖の酷さを表現する為、ここでは敢えてそのままの描写とさせていただいております。あしからずご了承ください。

 また彼と私の発言によって誘発された感想欄への書き込みへの対応も、上記と同じ対応となりますこと。

 平にご了承ください。


 その処置にともない、実在し当該する数知れない被災者、被害者の方々も含めた全ての方々への事実に基づかない、非礼な発言の数々につきましては、今回は謝罪は致しません。


 それらは全て、今後起こり得る、全ての災害、全ての戦災、あるいはあらゆる可能性の事件や事故、唐突な疾病疾患などを受けたことによる現実世界での筆者の無様で醜悪な慌てふためき、のたうち回る、何かを失い、何かを叫ぶことになるだろう、それらの考え得る、または考えられない、これから先で来たるだろう受ける損害結果の惨状を持ちまして、その「思い」と代えさせて頂きます。



                                 挫刹



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