74話『クリスマス』
今日はクリスマス。
恋人と過ごす時間が多い日だ。
僕は愛花と出かける予定だ。
愛花が言うにはマフラーを一緒に巻いて行こうって言われてる。
外に出れば愛花が手を口に当て息を吐いてるところだった。寒いなら入ってくればいいのに。
「お待たせ、行こうか」
「うん、でもその前にマフラー貸して」
愛花はマフラーを少しほどき、自分の首に巻いていく。
出来上がったのは1つのカップル。首にはマフラーが繋がって巻かれている。
「行こっか」
2人で歩いていく。
今日は駅前広場に置かれているモミの木。ここにイルミネーションで飾り付けがされていて色々ある。
だからここでデートすることにした。
手が冷たいので手を繋ぎ少しでも暖かくする。
「そこのアツアツなお二人さん、どうだい?」
お店の前で客引きをしているおじさんが僕達を引き止める。
ちょうど寒かったのでこの喫茶店に入って休憩することにする。
「2名で」
「かしこまりました、空いてるお席にどうぞ」
僕と愛花は奥の方の席に座る。そこそこ席は埋まっているがどこを見てもカップルだらけだ。今日は1番多いな。
「愛花は何飲む?」
「私は紅茶」
「僕もそうする、すいません」
店員さんを呼び紅茶2つ注文する。
「それにしても寒かったね、マフラーも役に立ってよかったよ」
「そうだね」
「まだ恥ずかしいの?気にしないでいいのに」
「それは無理だよ、でも悪い気はしないからさ」
その後紅茶が来たので2人で暖まりしばらくのんびりしていた。
リアルでもうすぐクリスマスなのでそれに合わせてちょっと短いです。




