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73話『クリスマスパーティー2』

 プレゼント交換が終わったあとはビンゴゲームだ。

 ビンゴの紙と台を買ってきてそれでやることにする。

 景品はチョコ棒の詰め合わせだ。


「ビンゴゲーム!いえーい!」


 愛花のテンションがすごく高い。

 いったいどうしたんだろ。酒は入ってないんだけどな・・・・・・。


「「いえーい!!」」


 いや、他の人も高いな、でも大樹や八代さんならいつもの事か。

 それから愛花がビンゴ用紙をみんなに配り、ゲームスタート。


 最初は1、24、47、11・・・と続いていき、徐々自分の紙はリーチがひとつ出来た。

 他のみんなも穴は空いているけどまだリーチには行ってないみたい、

 それからしばらくやって、僕はWリーチ。

 他のみんなもリーチになった。

 そして次の1回で出てきた奴で大樹がビンゴして勝者は大樹に決まった。


「よっしゃ!」

「おめでとう」

「景品はチョコ棒祭りね」

「やった!チョコ棒は好きなんだよ」


 大樹はチョコ棒好きだ。

 一日でひと袋食べ切ってしまうくらいだから。


「食いすぎるなよ」

「わかってるよ」


 多分わかってないな。

 そして最後に王様ゲームをすることになった。


「王様だーれだ」

「ウチや」


 長嶺さんが王様だ。


「じゃあ、1番と3番がジャンケンや」

「俺かー!」

「私だね」


 大樹と愛花がジャンケンをする。

 勝者は大樹だった。


「負けちゃった」

「どんまい」


 それからしばらく王様ゲームをしていた。


「王様だーれだ」

「私だ〜!」


 今度は八代さんに決まった。

 なんか笑ってるけど逆にそれが怖いな、何を命令されるんだろう。


「2番が恋人の好きなところを3つ言う」

「お?やっとそっち方面の話題にシフトして行くんか」

「で、誰が2番?」

「・・・・・・僕です」


 うわぁぁぁ、いきなり内容が変わったよ、しかもこれは恥ずかしいよ。


「ヒュー、相澤頑張れー」

「玲央はやくしろ!」


 みんなが急かしてくる。

 好きなところを3つだよな、しょうがないちゃんと言いますよ。


「1つ、え、笑顔が可愛い・・・

 2つ、元気で引っ張ってくれる・・・

 3つ、一緒にいて楽しい、楽しませてくれる・・・」


 めっちゃ恥ずかしい。

 愛花も顔が真っ赤だよ。


「ヒューヒュー、アツアツやん、いいもん見せてもろたわ」

「これは私が大成功でしょ!」

「茜!ナイス!」


 みんな盛り上がってますね。

 恥ずかしい思いはしたけど、楽しいしいいかな。


 そこで王様ゲームは終了した。

 時間も時間だったのでみんなも帰る準備をしている。

 片付けはみんなでやったから早く終わる。


「今日は楽しかったよ、ありがとう」

「せやな、またこんな感じで集まろうや」

「じゃあねぇ〜」


 大樹、長嶺さん、八代さんは揃ってみんなで帰ってった。

 愛花は隣なのでまだ家にいる。


「今日は楽しかったね」

「そうだね」

「またみんなで遊ぼうね」

「次は新年かな?」


 まぁ、新年は実家やらなんやらでみんな集まれるかもわからないけどね。

 ・・・さて、2人になったからやるか。


「愛花・・・」

「なに?」

「これ?受けってくれない?」


 僕は愛花にクリスマスプレゼントを渡す。

 愛花は僕の渡したプレゼントに驚いた顔をした。


「これは?」

「プレゼントだよ」

「開けてみてもいい?」

「うん」


 愛花が丁寧にラッピングを剥がしていく。

 そして出てきたのは白くて長い箱。

 中を開ければ出てきたのはネックレス。

 ハートの中に小さなハートが着いた、シルバーネックレス。

 

「わぁ、綺麗」


 愛花が嬉しそうにしているのでよかった。


「玲央君、付けてくれない?」

「わかったよ」


 愛花からネックレスを受け取り、後ろに周り首に掛けてあげる。

 愛花はそれを鏡で見てとても喜んでいる。


「玲央君、ありがとう、とっても嬉しいよ」

「喜んでもらえて良かったよ」

「じゃあ私からも・・・」


 そういって愛花はラッピングされたものをくれた。

 僕も愛花からのを開けてみる。

 中から出てきたのは白いマフラーだ、ちょっと長い感じのやつ。


「ありがとう」

「それ、手編みで作ったんだよ、ちゃんと左右に文字も入れてあるよ」


 手編みで作ってくれたのも凄いし左右にはRとAが描かれている。

 これの意味なら僕でもわかる。

 イニシャルが入れられてるんだろうな。


「ありがとう嬉しいよ」

「じゃあちょっと巻いてみてよ」


 その言葉を聞き、貰ったマフラーを巻いてみる。

 結構長くて途中どうするか迷っていると、愛花が反対側から自分の首に巻き始める。

 そして出来たのは2人で1つのマフラーを巻くという、カップル向きのマフラーだ。

 ちょっと恥ずかしいけどこれはこれで嬉しいのでありだな。

 さすがに学校とかには付けられないかもしれないけど・・・・・・。


「どう?」

「最高ですよ」

「ならよかった、しばらくこれで温まってようか」


 それから僕と愛花は残りのクリスマスイヴはゆっくり過ごすことにした。

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