72話『クリスマスパーティー』
12月24日。
今日はクリスマスイヴだ。
クリスマスパーティー開催日、場所は何故か僕の家。
夕方から始めるらしい。
その前に料理もしないといけないので大変だ。
他のみんなもお昼過ぎには集まって飾り付けをしている。
カラーボールや輪っかなどが壁に飾られていく。
料理はシチューを作ることになってる。ご飯よりパンの方がシチューには合うのでパンも買ってきた。
それから愛花がクリスマスケーキは作りたいっていうのでお菓子作りは苦手だけど、愛花と2人で作ることになった。
「飾り付け終わったぞ」
「おつかれ、こっちはまだかかるよ」
「手伝おうか?」
「いや、大丈夫だよ、大樹料理出来ないじゃん」
「ま、まぁそうだけどさ、食器洗いとかなら出来るから・・・」
大樹の気遣いは嬉しいけど、そこまで洗い物が増える訳でもないので断る。
シチューはビーフシチューにしてあり、もう完成している。あとは温めるだけでいつでも出せる。
それから買ってきたチキンもレンジでチンすれば問題ない。
いまはクリスマスケーキだ。
こっちは愛花がメインで作っているので僕は補助、スポンジから作るのは時間が足りないので諦めた。だからクリームとイチゴやチョコなどのトッピングくらいだ。
全部の料理と準備が終わったので今から始まる。
「さてと、今日はクリスマスパーティーや、ウチ以外みんなカップルとか居づらいけど盛り上がって行こーや、乾杯!!」
「「「乾杯!!」」」
パーティーが始まった。
長嶺さんは確かに居づらいかもしれないけど、それでも参加してくれるなんて優しい。
最初は食事を楽しむ。
ビーフシチューにパンとチキンが用意してある。
ビーフシチューしか作ってないけど、みんな喜んで食べてくれてる。
「美味いうまい、そして、暖かい」
「レオっち料理うま〜い」
「ありがとう」
喜んでくれたみたいでよかった。
みんな、料理をあらかた食べ終わった頃、先にプレゼント交換をすることにした。
全員プレゼントをもって、みんなでローテーションで回す。
クリスマスソングが終わった時に持ってた奴がプレゼントとなる。
「みんなプレゼントもったー?」
「大丈夫や」
「平気ですよ」
「かもーん」
「じゃあいっきまーす」
ラーラーラーラーラーラーラーララララーラララーララララーラーラー
曲が終わるまでぐるぐる回す。
1分くらい回していただろうかやっと止まった。
「ストップ!」
愛花がプレゼント回しを止める。
僕の手には水色の袋がある。誰のだろう。
「今手元にあるのが交換したやつね、開けたかったら開けてもいいよ」
じゃあお言葉に甘えて確認してみよう。
中身を出してみたら、マグカップだ。クリスマスツリーとクリスマスリースがデザインされてるマグカップ。誰のだろう?
「あ!レオっちの私の〜」
八代さんからのか、マグカップ使わせてもらいます。
「なんじゃぁこりゃあ!」
大樹が騒いでる。
ってそのプレゼント僕のじゃん!
「それ僕からね」
「玲央!ヘアピンってなんだよ!俺が使えるかよ!」
「いや、使えばいいんじゃない?」
「無理!」
せっかく当たったんだから使ってもらおう。
抵抗はさせない。八代さんにも頼んでおこう。
「タオルか、誰がくれたんや?」
「あ、俺だ」
「ふーん、ありがとな」
「私はボールペンだよ」
「それウチや」
「そうなの!ありがとう!」
愛花はボールペンか、てことは八代さんのは愛花のか。
「私は〜靴下?」
「うん、私だね、猫さんの顔が足に書いてあって可愛いんだよ」
「あ、ほんとだ、ありがと!可愛いよ!」
八代さんも喜んでるようだ。みんな問題はなく交換できたので大丈夫だな。
まだまだクリスマスパーティーは始まったばかりだ。
最近忙しいので投稿頻度を2日に1回に落とします。
突然のことで申し訳ありません。
落ち着いてきたら毎日投稿に戻りますのでしばらくはよろしくお願いします!




