68話『1ヶ月デート』
12月入って最初の週末愛花と一緒に駅前広場に来ていた。
季節は冬に入ろうとしている中今日はまだまだ暖かい。
今日は愛花とデートをしている。
「玲央君今日どこ行く?」
「どこでもいいよ」
「じゃあ映画でも見に行こうよ!」
「映画ですか、いいですよ」
そして愛花を連れて映画館にやってきた。
今やってるのは格闘映画と黄色キャラアニメ、妖怪映画、恋愛映画がやってるみたいだ。
「どれにします?」
「じゃあ恋愛映画にしよう」
「分かりました」
僕と愛花は恋愛映画を見ることにしてチケットを買う。
そしてコーラとウーロン茶、ポップコーンを買って中に入る。
ポップコーンはキャラメル味だ。
「デートといえば恋愛物だよね」
「確かにそのイメージはありますね」
そんなことを言いながら上映時間まで話していた。
映画はとてもよかった、今日見た恋愛物は何故か僕と状況が同じだったので感情移入がしやすかった。
「感動しちゃった」
「泣いてましたもんね」
「うん」
愛花は途中から泣いてた、確かにウルっときたので女子なら泣いてしまうだろう。
「次はどこ行きます?」
「ふふふ、そんなの決まってるよ、今からゲーセンに行くよ」
「なにしに?」
「プリクラ!」
というわけでプリクラを撮るためゲームセンターにやってきた。
カップルとしては初めてのプリクラだ。
機種はカップル御用達のものにして撮ることにした。
──はい、まずは腕を組んで見よう
──3.2.1.パシャ
──次は彼氏くんが彼女を後ろから抱きしめてみよう
「んな!」
「玲央君、早く早く〜」
恥ずかしいながらもちゃんと指示通り撮っていく。
僕の顔は真っ赤だよ。
──最後はキスいってみよー
「これは無理だから!」
「ええーいいじゃん」
「ダメです!」
──3.2.1.
「・・・・・・えいっ!」
「え?」
──パシャ
今頬にキスされた・・・・・・。
うわぁぁぁぁぁ恥ずかしいけど嬉しい。
そして出来上がった写真に加工を施して、完成した。
付き合い初めて1ヶ月記念のプリクラが。
「私は携帯に貼るからね」
「え?」
「玲央君もだよ」
「・・・・・・わかった」
そして2人の携帯の裏には1枚ずつプリクラが貼られることとなった。




