67話『振替休日』
今日は文化祭が終わり、休日に行った文化祭の振替休日だ。
一昨日の文化祭ではいろいろ大変だったから今日はゆっくりとゴロゴロしたい。
ガチャ
「玲央君ー」
出来なかったか・・・・・・。
「愛花、今日は何しに?」
愛花は昨日も家に上がり込んできた。暇で暇でつまんないので遊びに来るらしいが、僕もそこまでなにかする訳でもなく、適当に雑談を交わして終わりだ。
「お腹空いた!」
今日はどうやら空腹を満たしに来たようだ。
「お昼までまだ30分あるけど、もう食べるの?」
「食べる!朝は食べてないから」
「さっきまで寝てたのか・・・・・・」
「そうなんだよ、で我慢してたんだけど、無理だった」
「じゃあ、作りますか」
そう言って今日の昼食の準備を始める。
その間愛花はテレビを眺めてゴロゴロしてる。
くつろいでるなー、僕がさっきまでやってたことを取られた気分だ。
今日の昼食はパスタにした。ミートソース味だ。
愛花は空腹を訴えてたから3人前作りそれを半分にして食べる。
「美味しいー」
「そりゃよかった」
「玲央君は今日何するのー?」
「今日はゴロゴロしてます、まだ文化祭の疲れも抜けてないので」
「そっか、じゃあ私もゴロゴロに参加する」
「へ?」
「2人でゴロゴロして疲れを取ろう!」
はて?2人でゴロゴロして疲れが取れるのか?無理だろう。
「じゃあ玲央君はここに頭を乗っけて」
そして愛花から自分の太ももを指しながら頭を乗せろと言ってくるんだが・・・・・・これ膝枕だよな?
「膝枕だよね?どうして?」
「え?疲れてるんでしょ、なら膝枕でお昼寝すればいいんじゃない?」
なるほど、そういう事か、恥ずかしいけどちょっと憧れもあるのでしてみたい。
そんな葛藤を僕がしていると愛花がそのまま頭を掴み太ももに置かれる。
そのまま頭を撫でられる、結構上手くて意識が遠のいていく。
それからしばらくして起きた。
あれから膝枕をされたまま寝てしまった見たいだ。顔を上げれば愛花も寝ている見たいだ。L字の様な形で僕達は寝ているらしい。
もう夕方だしこれ以上は冷えてしまうから愛花を起こしてしまおう。
「愛花〜起きて」
「ねこぉ〜」
「寝言か」
そのまま少し揺らして起こす。
「玲央君?ここは?」
「僕の家ですが?」
「私寝てたのか・・・玲央君の寝顔見てたら眠くなったのかもね、ふふ」
「どうしますか?今日はこっちで食べるか、自分の家で食べるか」
「今日は自分の家で食べるよ、ご飯も炊いちゃってるし、また来るね!」
そして愛花はそのまま帰ってった。




