58話『委員会』
文化祭実行委員として長嶺さんの補助をすることになった僕。
今日は文化祭実行委員が集まって話し合うらしいのでそれに同席することになっている。
決める内容は文化祭での実行委員の仕事についてだ。
「みなさんこんにちは俺は生徒会長の三日月と申します。文化祭実行委員の方々今回はお手伝いよろしくお願いします」
生徒会長の三日月先輩はイケメンだ。10人に聞けば10人がイケメンと答えるくらいには整ってる。
そんな三日月先輩は婚約者までいるらしい。
どこぞの社長の娘との結婚が決まってるすごい人らしい。
「ではまず今回の文化祭で実行委員がやってもらう仕事についてだが・・・」
生徒会長の話では文化祭が始まってからの正門前でのパンフレット受け渡し。会場内を見回って問題がないかの巡回任務。体育館で行われるイベントステージの補佐が僕達の主な仕事らしい。
僕と長嶺さんは巡回任務に就くことになった。
他には3年生ペアが2組、1年生ペアが1組、2年生ペアが僕達含めて2組だ。
「俺は3年の木戸だ」
「そして僕が3年の寺山だ」
顔が強面のツンツン頭の木戸先輩、そして少しアホっぽい顔した人が寺山先輩。
「私は3年の一宮、そしてこちらが・・・」
「朝倉」
ツインテールの割にクールっぽい一宮先輩。そして人見知りなのか分からないが物静かな朝倉先輩。
「どうもっす、1年柴田です」
「同じく柴田です双子です!」
1年生は柴田兄弟。どちらもほとんど同じ外見で違うところは髪の分け方が逆なくらいだ。
「2年遠藤です」
「2年長島です」
遠藤、長島は僕達と同じ2年だ。両方とも眼鏡をかけている。
「どうもー、長嶺ですよろしくお願いします」
「相澤ですよろしくお願いします」
それぞれ自己紹介も済んだので今日の会議は終了した。
今日は顔合わせがメインだったのかもしれない。これから先文化祭準備が沢山あるし、頑張らないとな。




