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53話『後輩と本屋』

  夏休み最初のイベントは海だった。

  海では溺れるという失敗をしてしまった。泳げないのもバレてしまった。

  そんな僕だが本日暇な人になっている。

  まぁ夏休みは長いから仕方ないけどさ。


 ◇


  今僕は本屋に来ている。理由は言わなくてもわかる通り、暇だったから面白いものが無いか探しに来ている。

 ・学園ラブコメ

 ・転生

 ・ファンタジー

  今回はこのどれかのジャンルで良いものを探しに来た。

 

  学園ラブコメは結構笑いが多いから楽しめるんだよね。そして恋愛も萌えますからね。

  流石に現実ではこんな風にはならないかもしれないけど・・・・・・・・・いまの僕はこんな風には周りから見えてたりするのだろうか。


  転生ものはチート能力や最初から強いとかで勢いある作品ばかりで面白い。僕も転生とかには憧れちゃう・・・・・・だって男子ですからね。チートや無双は男のロマンかな?


  ファンタジーもいいよね、エルフとか見たら最高だよね。剣と魔法の物語とかゲームとかでもよくあるし、ワクワクする。

  ファンタジーを求めるならエルフや獣耳は外せないね。

 

  とまぁ1人であれやこれやと妄想しながら選んでるけど、何買おうか?


「先輩!!」


  後ろからいきなり呼ばれて振り返るとそこに居たのは最近見かけることの無い彼女。

  唯一後輩の佐宮さんだ。別に後輩が彼女1人という訳では無い。僕と接点のある後輩って事。


「佐宮さんか、驚かさないでくれよ」

「すいません、久しぶりに見かけた気がしたので声かけてみたんです」

「あー確かに久しぶりだね、最近は本も読む機会が減ってたからね」


  最近麻那辺さんや長嶺さんと遊ぶことが多いし家にいれば麻那辺さんから襲撃があったりするからな。


「そうなんですか?」

「ちょっとね」

 「忙しいんですね」

 「まぁね」


  別に忙しいわけじゃないけど、答えづらいからな。


 「佐宮さんはどうしてここに?」

 「私は今日発売の新作『堕天使の成り上がり』という本を買いに来ました」

 「なにそれ?結構面白そうだね」

 「よくぞ聞いてくれました。

 この本は普段なら天使として天界を守るものである主人公が天界の規律を破った同僚の罪を被せられ天界を追放されてしまう。そして堕天使となってしまった主人公、自分をここまで貶めたやつを許せない主人公は魔界に堕ち力を蓄える。そこから始まる復習の物語。らしいんですよ」


  おお、堕天使が成り上がるのかなかなか面白そうじゃん。ちょっと気になる。


 「おお、面白そうじゃん、僕も買うかな」

 「じゃあまた感想会が出来ますね」

 「そうだね、また今度感想会をやろっか」

 「はい!」


  そして僕と佐宮さんは『堕天使の成り上がり』をお互い買って、後日感想会を開くことになった。

 


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