52話『海2』
昼。
「そろそろお腹空いたしご飯食べようよ」
「わかりました」
「お腹減ったわ」
みんなを引連れて海の家にやってきた。
「何頼むー?」
「焼きそば~」
「僕はカレーで」
「私も焼きそば~」
そんな感じでみんなの食べたいものを買いに行った。焼きそば5カレー2。
「やっぱり海の家の定番メニューは美味しい」
「海の家独特の旨みはあるね」
「美味しい~」
みんなで食べながら感想を言い合う。ちなみに僕が食べてるのはカレー。
簡単に言えば男子がカレーで女子が焼きそばだったり
「午後はなにする?」
「ビーチバレーやろや」
「いいね~」
「まっけっないよー」
午後はビーチバレーをすることになった。
泳ぐことがなければ僕もできるからよかった。
◇
「じゃんけんでペア決めるでー」
「じゃんーけんーポン」
「・・・」
僕と長嶺さんがペアになった。
最初の対戦相手は僕達と七瀬宮森ペアだ。
「相澤、勝とうや」
「頑張ります」
「まっけないよー」
「・・・・・・がんばる」
試合スタート。
先制はこちらから、サーブはアンダーから、高めに打ち上げる。
相手はそれをトスしてアタック・・・は失敗して僕達の点。
続けてアンダーで今度は力加減を失敗してアウトしてしまった。
レシーブになった。
相手のサーブ、アンダーサーブだが・・・ネットを超えずにこちらの点。
その後もこちらがリードし続けて勝利。
「やった~」
「勝てましたね」
「負けたー」
「悔しい」
こうして第1試合は僕達の勝ち。
続けて第2試合。
麻那辺さんと八代さんペア。
ゲームスタート!
先制は向こうのチーム。
八代さんがサーブを打つ。ボール上にあげてそれに向かってジャンプでバシンと・・・・・・・・・え?
「相澤・・・・・・あいつやばすぎやろ」
「ちょっとヤバいでしょ」
八代さんの2本目もジャンプサーブ。今度はボールに触れる・・・がボールがそのまま違う方向に転がる。
「ヒリヒリする」
「こっち点数取れへんよ」
それからも八代さんからのサーブが返せずに僕達は負けた。
「負けた」
「おかしいやろ、なんでそんなこと出来んねん」
「私見てるだけだったんだけど・・・・・・」
さっきの試合麻那辺さんは見てるだけ、サーブで全部決まったので麻那辺さんが動くことは無かった。
「ごっめーん、実は私バレー部なの」
「茜はバレー部のレギュラーだからな、遠慮がなかったな」
「あ、そうなんだ、それなら無理だよね」
「あはは、レギュラー相手なら無理やな」
「内出血してるよ、腕が青くなってる」
「ウチもや、あんなの上に上がらんわ、早いしな」
「二人ともごめ~ん」
こうしてビーチバレーは終わった。麻那辺さん、八代さんペアが普通に優勝です。
・・・・・・・・・大樹は余ったから審判でした。ごめんよ。
僕達の夏休み最初のイベントは幕を閉じた。




