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46話『時代村』

  電車に乗り数十分、そして徒歩で10分くらいして時代村に着いた。


  よく見る時代劇なんかの光景がよく見える。

  街の中には着物を着て歩いてる人、侍の装いをしている人もいる。

 

「着いたね~」

「ここでは何する予定だっけ?」

「コスプレするんでしょ」

「そうだね、舞妓さん体験したいんだったよね」

「せやな、じゃあ行こか」


  そして僕達はコスプレするために貸し出ししているお店に行く。

  コスプレするのに結構かかったけど着付けまでしてくれるらしいので仕方ない。

 

「相澤もなんかコスプレせーへん?」

「わかった、やってみる」


  僕も少しは気になっていたので着てみよう。何を着るか、忍者、殿様、商人・・・・・・あ、これにしよう。かっこいいし。

 

「お待たせ~」


  長嶺さん達が着替え終わったみたいだ。


「大丈夫、僕も今着付け終わったところだから」

「うわ、相澤めっちゃかっこいいやん」

「すごーい、なんかドーンって迫力あるよー」

「意外に似合ってるね」


  みんなが凄い褒めてくれる。そんなに似合っているのだろうか。ドーンってなんだろ・・・?

 

「みんなも綺麗ですよ」

「あはは、ありがとな」

「ちょっと苦しい」

「七瀬はそれが邪魔してるからだわ」

「みんな着れていいな~」

「七五三見たいやもんな」


  宮森さんは背が小さく着物が子供向けのしかなく七五三見たいになってしまう。

 

「じゃあ写真撮ろうや」

「わかった」

「「はーい」」


  みんなで記念写真を撮るために定員さんにお願いして写真を撮って貰った。

  侍の僕がみんなを守ってる感じの構図で撮ってもらった。

  恥ずかしかったけどいい思い出が出来た。

  それから蹴鞠、コマ遊びなど古くから伝わっている遊びを堪能した。

  忍者屋敷では回転扉や抜け道などカラクリが沢山あり少年の心を刺激してくるものばかりだった。

  女子達も楽しんでいたが僕はテンションも上がりとても楽しめた。


  それから3時間くらい体験や探検をしてそろそろ時間的に戻ろうということになり戻ることにした。

  帰りも迷うことなく帰ってこれた。

  予定時間より30分早く着くことが出来たので僕達はそのまま各自の部屋に解散した。

  僕の部屋にはまだ誰もいなかった。今日買ったお土産を荷物に入れ終え暇になったので、休憩所があるのでそこに向かう。

 

  休憩所には長嶺さんがりんごジュースを飲みながら休憩してた。


 「長嶺さんどうしたんですか?」

 「相澤か・・・今日の振り返りや・・・」

 「楽しかったですね」


  僕も結構班行動で女子とも話せるようになった。みんなと楽しめている自分がいるのが分かって嬉しかった。去年の自分とは違うって成長出来て嬉しかった。


 「せやな、でもウチはもの足りんかな・・・」

 「そうなんですか?」

 「ああ、相澤と少しは二人きりになれると思っとった・・・けど結局みんなで楽しんで終わってもうた、まぁ戻ってから気づいたんやけどな」

 「なるほど、まぁ班行動ですからね、しょうがないですよ」

 「・・・明日はペア行動や相澤と二人きりで1日いられるとか麻那辺さんが羨ましいわ」

 「あはは・・・僕は長嶺さんに感謝してますよ、本来なら人が足りないところに入れられるはずだったのを誘ってもらえて嬉しかったです」

 「まぁ、相澤のこと見て知っとたから誘ったんや、麻那辺さんにペア行動に誘われてたのも知ってた。だから班行動くらい一緒におらんとってな・・・ウチは部屋に戻るわ」


  それから長嶺さんは部屋に戻ってった。確かに長嶺さんからしたらそうだよね。僕も2人からの好意を受ける身として無視はできない。だから自分からは行けず、まだ自分の気持ちがわからない僕は、相手から誘われないと決断できない。ちゃんと考えていかないとな・・・・・・・・・。

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