40話『クマった』
水曜日。今日は天気予報では晴れのち曇りという雨でなくてほんとによかった。そして僕達は朝5時に学校に集合らしくとても眠い。
昨日はいつもより早く布団に入ったけどなかなか寝付けなかった。バスの中で寝てけばいいか。
バスの席は自由だ。僕は大樹と隣になって寝る準備をする。
「玲央、いきなりおやすみか?」
「昨日は寝つきが悪くてな、少しでも寝ておきたいんだ」
「そうか、まぁいいか、サービスエリアに止まったら起こせばいいか?」
「ああ、お願いするよ」
「おう」
そして僕はそのまま夢の世界に旅立つ。
「麻那辺さん、目の下凄いことになってるけどどうしたんや」
「いや、これはね、なんでもないよ」
「なんでもないわけないやろ、正直に言ってみ」
「ううー、楽しみで寝てません」
「はぁー小学生かいな」
私は修学旅行が楽しみすぎて昨日は一睡もできず目の下にはクマを飼ってる。こんなの相澤君には見せたくないよー。
「なら今のうちに寝とき、休憩の時には起こしたるからさ」
「じゃあお言葉に甘えて・・・おやすみ」
「はいはい、おやすみ」
それから2時間後大樹に起こされた。
「なにー?」
「休憩だ、トイレは行かなくていいのか?」
「なるほど、一応行く」
「よし、じゃあ行くか」
その後トイレからバスに戻ってる時に麻那辺さんと長嶺さんにすれ違った。なんか麻那辺さんは顔を必死に隠していたけどなんだったんだろう?
「あとどれくらいなんだ?」
「あと2時間くらいだってさ」
「じゃあもう一睡できるな」
「まだ寝るんだね」
「おう、おやすみ」
一方私はぐっすり眠ってて、起こされてお手洗いに行った時に相澤君とすれ違ってしまった。先にこちらが気づいたので顔をハンカチで隠してやり過ごした。
「麻那辺さん・・・もう少しましな考えはないんか」
「だって、まだクマのある顔見られたくなかったし、今思えば変な行動だけどしょうがないよ!」
「・・・麻那辺さんには悪いけど、結構クマ消えてるで」
「ええ!そんなーただ恥ずかしい思いしただけじゃない」
「どんまいやで」
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